【新体操】アジア選手権でも活躍! ユース女王・山田愛乃の初Vなるか? ~2019全国高校総体

高い身体能力と華のある演技で海外でも高い評価を得ている山田愛乃(クラーク国際)

本日(8月6日)に開催される全国高校総体新体操個人競技は、台風のため、競技開始時間が9時15分から、11時15分に変更された。

異例のことではあるが、選手、観客双方の安全のための措置だ。台風の進度によっては、最悪中止もあり得るとのことだが、なんとか無事に台風が過ぎ去って、競技が行われることを祈りつつ、女子有力選手、注目選手を紹介したい。

女子個人では、今年5月のユースチャンピオンシップで初優勝、4月代表選考会で出場権を勝ち取ったアジア選手権ではフープ1種目での出場ながら、予選で18.100をマークし4位通過、種目別決勝では6位となり、海外でも評価を得られることを証明した山田愛乃(クラーク記念国際高校)が優勝の最有力候補だろう。

山田愛乃(クラーク記念国際高校2年)
山田愛乃(クラーク記念国際高校2年)

ジュニア時代から、アジアジュニア選手権に3年連続出場など輝かしい実績を残してきた山田。しかし、現在のAD(手具難度)全盛のテクニカルなルールで、シニアで戦っていくには、D得点が低いと指摘されていた。それが、今シーズン、構成を見直し一気にD得点を上げてきた。その結果、代表選考会、ユースチャンピオンシップ、アジア選手権と、昇り調子だ。

山田を追うのは、ユース2位の坂本美彩(光明学園相模原高校)、3位の植松智子(高松桜井高校)らか。

坂本は、ジュニア時代から正確で明確な身体難度と巧みな手具操作でがっちり得点を積み重ねていく能力の高い選手で、高校生になってからは表現力も開花してきている。昨年の全国総体では9位、3月の高校選抜では4位、ユースで2位と着実に評価もあげてきている。

坂本美彩(光明学園相模原高校2年)
坂本美彩(光明学園相模原高校2年)

植松は、2017年のアジアジュニア選手権には個人選手として出場しており、フープでは予選5位という実績をもつ。ジュニア時代から高い技術力があり、香川の名門クラブ・エンジェルカガワの選手らしい独特の表現力も兼ね備えてた選手だ。昨年の全国総体では12位とやや振るわなかったが、今年のユースでは3位と本領を発揮。今大会には期待できそうだ。

植松智子(高松桜井高校3年)
植松智子(高松桜井高校3年)

昨年の全国総体では2位だった小西野乃花(府立乙訓高校)は、高校選抜ではミスが目立ち、7位という不本意な結果だったが、ユースでは5位、その後の近畿大会では優勝と調子を上げてきた。2017年にはアジアジュニア選手権の団体メンバーの中心選手として活躍もしている能力の高い選手だ。

小西野乃花(府立乙訓高校2年)
小西野乃花(府立乙訓高校2年)

昨年の全国総体3位の海野晴子(城南静岡高校)は、チャイルド、ジュニア時代から繊細で美しい演技をする選手だった。昨年は団体とも兼任で、個人に関してはあまり欲がないように見えたが、それがよかったのか2種目をまとめて、3位。ミスを最小限に抑えられれば上位にくる力はもっている選手だ。

海野晴子(城南静岡高校3年)
海野晴子(城南静岡高校3年)

1年生ながら、山田に迫る可能性を秘めているのが、前田奈穂(須磨ノ浦高校)だ。前田は、2018年アジアジュニア選手権に山田とともに日本代表として出場し、個人総合では6位と、山田を上回る好成績を上げた選手だ。正確で多彩な技を小気味よく、リズムよく決めていく演技は決まればとても爽快感がある。

前田奈穂(須磨ノ浦高校1年)
前田奈穂(須磨ノ浦高校1年)

高校選抜6位、ユース9位の宮岡柚季(駒場学園高校)の演技もスピード感があり、メリハリがきいている。次々と繰り出される技も巧みで、活力に満ちた演技は、見ているほうまで楽しくさせる魅力にあふれている。今大会は団体兼任となるが、「中学生のころから駒場学園で日本一になる」ことを夢見ていたという、思いの熱さで乗り切ってほしい。

宮岡柚季(駒場学園高校3年)
宮岡柚季(駒場学園高校3年)

昨年のユース18位で全日本選手権にも出場した二木妃菜(秋田和洋女子高校)は、明確な身体難度が強みの選手。難度と手具操作がきっちりと見えて、いわゆる「カウントできる」演技で急成長を見せてきている。

二木妃菜(秋田和洋女子高校3年)
二木妃菜(秋田和洋女子高校3年)

そして、開催県・鹿児島からは、A代表として内田あゆみ(鹿児島実業高校)が、

内田あゆみ(鹿児島実業高校3年)
内田あゆみ(鹿児島実業高校3年)

B代表では道下愛梨(鹿児島純心高校)が出場する。

道下愛梨(鹿児島純心女子高校)
道下愛梨(鹿児島純心女子高校)

どちらも、団体との兼任で、個人の練習時間の確保に苦慮してきたかと思うが、地元開催というまたとない舞台で思い切りの良い演技を見せてほしい。はつらつとしてキュートな内田のクラブ、表情豊かで情感あふれる道下のボールの演技に、地元の観客はおおいに沸くに違いない。

今年の全国高校総体新体操競技は、8月6~7日に鹿児島県の鹿児島アリーナにて行われる。観覧は無料だが、混雑が予想されるため、入場は抽選になっている。台風のため、抽選開始も9時40分からに変更となっている。

女子個人競技は、6日(火)11時15分より行われる予定だ。

会場での観戦は無理でも、インハイTVでライブ中継されるので、ぜひこちらをチェックしてほしい。

※「インハイTV」はこちら

<写真提供:清水綾子> ※内田、道下は筆者撮影