【新体操】柴山瑠莉子、クラブ、リボンで種目別決勝進出!~第30回ユニバーシアード

ボールの演技をする柴山瑠莉子(日本女子体育大学)(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

個人総合11位は、柴山にとっては少しばかり悔しい結果、かもしれない。

予選前半種目(フープ、ボール)終了時の暫定順位は14位。

フープでは、18.200とまずまずの得点を獲得したが、フープは全体的に得点が高く、種目別の順位は10位。

つづくボールは、反応よく落下こそは防いだように見えたが、何か所か不安定、不正確な実施があり、16.800と厳しい得点になってしまった。

前半種目はどちらも大きなミスはなかったが、点数が伸びなかった。

とくにボールは、D得点が9.2と、厳しい評価となってしまった。

しかし、一方で、海外の選手たちの中で見たときに、柴山の演技のもつ「なめらさか」「つなぎの良さ」は、突出して見えた。

上位の選手たちでも、ADに追われ、慌ただしい演技になっているにもかかわらず、柴山の演技は、細部まで神経が行き届いており、音楽が聴こえてくる。技から技へと畳みかけるように繋がっている箇所も、彼女が演じると、技と技の合間に旋律が感じられるのだ。

新体操はスポーツであり、競技なのだから、減点箇所があれば実施点は下がる。

今のルールでは、「AD」を切れ目なく入れている演技と比べればD得点ではかなわない、かもしれない。

それでも、以前は、国際大会を見ると、日本の選手の演技は、海外の選手に比べると「魅力」という点で後れをとっているように感じることが多かった。ところが柴山に関しては、それがない。むしろ、その部分は秀でて見えた。

今大会の前半種目に関しては、少しばかり実施で引かれるところがあった。ADも取りきれなかったかもしれない。

しかし、決して「14位の選手」には見えなかった。

それはひいき目ではないと思う。

そして、2日目の後半種目。

柴山は本領を発揮する。過去の大会では苦杯をなめたこともあるリボンで16.300。

最終種目のクラブでは、18.400。どちらも種目別6位にあたる高得点で、種目別決勝進出を決めた。

どちらも、柴山の魅力が存分に発揮された演技で、クラブの演技終了時には、控えめなガッツポーズも飛び出した。

後半種目を見る限り、やはり「総合11位の選手」には見えない、と感じた。

様々なものが揃わない限りは、新体操で高い得点は出ない。

柴山であっても、わずかな狂いやミスで得点が下がることもある。その結果、個人総合では、彼女なりの「最良の結果」には届かなかった、のだ。

それでも、種目別決勝での2種目で、彼女のよさを全開できれば、海外の選手たち、審判たちにも「SHIBAYAMA Ruriko」の名前はしっかりと印象づけられるに違いない。

柴山は、まだ大学1年生。国際大会のチャンスも今後いくらでも回ってくるだろう。

明日に繋がる演技を、種目別決勝で! 期待したい。