【女子体操競技】筋金入りの努力家・畠田瞳が個人総合金!~第30回ユニバーシアード

女子団体総合表彰式での日本チーム。畠田はこの翌日、個人総合でも金を獲得!(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

なんと頼もしい18歳なんだろう。

昨年の世界選手権で初の代表入り。

今年も、NHK杯2位で見事2年連続の代表入りを果たした畠田瞳は、じつに「期待を裏切らない選手」だ。

畠田瞳のゆかの演技(2019NHK杯)
畠田瞳のゆかの演技(2019NHK杯)

体操を始めたのは、10歳と今どきの競技選手にしては遅い。

それでもグイグイと力をつけ、短期間で競技成績が伸びてきたことを、「多分、両親のDNAのおかげ。感謝です。」と先日、NHKで放送されたドキュメンタリー番組の中で、彼女は言っていた。

両親が有名選手ということは、素質には恵まれているかもしれないが、同時に、大きなプレッシャーを抱えながら競技に向き合うことになる。それでも彼女はその重圧を口にすることはなく、むしろ「感謝」と言ってのける。

妹の千愛も、将来を嘱望される選手であること、素質の面ではむしろ妹のほうが恵まれているかもしれないと、コーチである母も認めていること。

それもまたプレッシャーではないかと思うのだが、彼女は妹の存在も厭わない。心強くもあり、励みにしているように振る舞う。いや、多分、心からそう思っているのだろう。

そんな畠田瞳は、大きな舞台に強い。という印象がある。

今でこそ18歳で、国際大会の経験も積んできたが、もっと前から、常に期待に応える結果を残してきた。

とんとん拍子、なわけではないと思う。そうなるだけの努力と準備をしてきた結果なのだと思う。NHKのドキュメンタリーの中で、コーチが「我が子ながら尊敬する」と言っていた。これは指導者としても親としてもなかなか出る言葉ではない。

それほどまでに、畠田瞳は筋金入りの努力家なのだ。

今大会でも個人総合予選を首位通過。

そして、日本時間の今朝がた行われた個人総合決勝でも、平均台で1位、段違い平行棒で2位、ゆか、跳馬は3位と、1種目のとりこぼしもなく総合得点で2位の選手に1.250 差をつける圧勝で金メダルを獲得した。

演技が終われば笑顔も弾けるが、演技前と演技中には年齢以上の落ち着きが感じられ、安心して見ていられる、それが畠田瞳の強みだ。

今日(7日)は男女とも種目別決勝が行われ、畠田は、跳馬以外の3種目に出場する。3日連続での試技となり疲労もたまっているに違いないが、生真面目な彼女はきっと最後まで全力で演技を全うしようとするだろう。

表現力豊かな杉原愛子のゆか(2019NHK杯)
表現力豊かな杉原愛子のゆか(2019NHK杯)

また、予選4位の杉原愛子は、決勝でも段違い平行棒と平均台で惜しいミスがあり、決勝でも4位。それでも一時期の不調からは見違えるような復活ぶりで、決勝でもゆかは1位の得点を上げている。種目別決勝には、ゆかと平均台に出場する杉原には、ゆかでの金メダルの可能性もおおいにある。「日本には村上だけでなく杉原もいる!」と印象づける演技を期待したい。

段違い平行棒は、畠田が1位、寺本明日香が2位で予選通過しており、今大会、波にのる日本の女子には、種目別決勝でのメダルラッシュも期待できそうだ。

※ユニバーシアード公式ライブストリーミング

<写真提供:赤坂直人>