【男子体操競技】世界選手権に向けて光明射す?~第30回ユニバーシアードで団体優勝!

2019年NHK杯1~3位でユニバーシアード代表の谷川翔・谷川航・萱和磨(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

4月の全日本体操選手権での内村航平の衝撃の予選落ち、さらには世界選手権、リオ五輪と6年連続で日本代表に名前を連ねてきた白井健三も代表落ち。体操男子は、東京五輪前年の世界選手権代表に、リオ五輪金メダルメンバーが1人も入らないという予期せぬ事態になった。

内村、白井らに代わり、日本の牽引役を期待されるのは、NHK杯優勝の谷川翔(順天堂大)、2位の谷川航(セントラルスポーツ)、3位の萱和磨(セントラルスポーツ)だ。NHK杯の結果でいち早く世界選手権代表入りを決め、さらには、7月3日からの第30回ユニバーシアードの代表にもなった。

谷川翔は、まだ大学生ながら全日本選手権連覇、谷川航、萱は、昨年の世界選手権でも代表、萱に至ってはリオ五輪でも帯同補欠という十分な実績のあるメンバーだ。

それでも、「内村、白井」のいる日本代表に慣れていただけに、また彼らの実績がずば抜けていただけに、あまりに一気に変わった代表メンバーに対する不安の声も少なからずあった。

しかし。

その不安を払拭するような活躍を、まずはユニバーシアードの団体で彼らは見せてくれた。

団体総合得点172.50で、2位の台湾(167.400)に5点以上の差をつけ、2015年大会から3大会連続の団体優勝。

ユニバーシアードは、各種目3人が演技し、高いほうから2人の得点を6種目合計した得点が団体得点になるルールだが、日本は、谷川翔、谷川航がそろって失敗したあん馬以外は、大きくへこむ種目がなく、危なげない優勝だった。

さらに個人総合予選でも1位・萱(86.600)、2位・谷川翔(84.600)、3位・谷川航(84.400)と1~3位を独占。

決勝には、各国2名しか進めないルールのため、谷川航は決勝には進めないが、「AA(個人総合)王国・日本」の面目躍如の活躍だった。

この結果、種目別の成績も

ゆか:萱(2位)、谷川翔(3位)、谷川航(5位)

あん馬:萱(2位)

つり輪:谷川航(4位)、萱(6位)

跳馬:谷川航(1位)

平行棒:谷川翔(1位)、萱(3位)、谷川航(4位)

鉄棒:谷川翔(2位)、谷川航(3位)、萱(5位)

となり、1か国2名までのルールのため、

萱は、ゆか、あん馬、つり輪、平行棒

谷川翔は、ゆか、平行棒、鉄棒

谷川航は、つり輪、跳馬、鉄棒

とバランスよく種目別決勝に進んだ。

この結果を見てわかるのは、萱と谷川航の「AA選手」としての強さだ。

1か国2名ルールのため、種目別決勝進出は逃した種目でも、2人は着実に6位以内には入っている。

また、今年の日本代表は、鉄棒が穴と言われているが、谷川翔が、14.625をマークする進境を見せていることは頼もしい。

さらに、従来は日本の苦手種目と言われてきたつり輪でも、谷川航、萱が決勝進出と、「内村、白井抜きの代表」で世界と戦うべく、選手たちが重ねてきた努力が実りつつあると感じられる結果だった。

団体金メダルで勢いをつけて、残る個人総合決勝(7/6(土))、種目別決勝(7/7(日))でも日本勢の活躍に期待したい。

そして、このユニバーシアードでつけた自信は、必ず世界選手権に繋がるはずだ。

※ユニバーシアード男子団体総合結果

※ユニバーシアード公式ライブストリーミング