【新体操】美少女なのに男前! 山田愛乃(イオン)が初優勝!~第17回全日本ユースチャンピオンシップ

ユースチャンピオンシップ初優勝を成し遂げた山田愛乃(イオン)

大会3日目の決勝1種目目での山田愛乃(イオン)は無双だった。

昨年からぐっと伸びた長身をのびやかに駆使して踊る山田のフープの演技は、迫力十分、魅力十分。

演技終盤でなにか予定通りにいかなかった? というところも見受けられたがそれも冷静に対処して、見た目ノーミス。

17.250という今大会最高得点をマークし、あと1種目を残した段階で、初優勝をほぼ確定的にした。

ところが。

最後の種目となったボールでは、落下もあり、なんとなく手具が手につかない不安定な演技になってしまう。

得点は、14.150。この種目だけなら、13位にあたる、大ブレーキだ。

しかし、そこまでの3種目がすべて1位だったため、貯金がいきて優勝。

大会後のインタビューでは、予選でミスのあったリボンと最後の種目・ボールに関しては、「欲が出てしまった」とおおいに反省していた山田。それでいて、起きてしまったミスは引きずらず、次の種目ではケロリと切り替えて「楽しめました」と言えるのがこの選手の強みだ。

どこでミスしたか、それはなぜなのか。何がいけなかったのか。

それを自分で分析し、言葉にすることができる。こういう選手は強くなる。

失敗をしっかり次に生かすことができるからだ。

今の新体操界では随一とも言えるモデルのようなプロポーション。顔立ちも華やかな美少女だが、メンタルがじつにアスリートだ。

周囲からの期待の大きさも感じてはいるのだろうが、そんなもので潰れそうにないたくましさをもった「男前美少女」。

それが山田愛乃だ。

次世代を担うにふさわしいメンタリティーをもった選手と言えるだろう。

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初優勝を決めたばかりだが、気持ちはすでに、6月20日からパタヤ(タイ)で行われるアジア新体操選手権に向かっていた。

「アジア選手権ではどの種目をやるかまだわからないので、どれになってもいいように準備します!」

山田の言葉は頼もしかった。

「今のルールになってから技が増えて、演技が慌ただしくなっていますが、その中でもしっかり自分のキャラクターを出していきたいと思います。」という。それも、今までの印象では、「明るく弾けるような」キャラクターだと思っていたが、それだけではなく、「強さを出したり、感情が伝わるような演技がしたいです。」と、先を見据えていた。

「曲のイメージが身体から溢れ出ているような、素晴らしい表現力をもったスタニオウタ選手(ロンドン五輪、リオ五輪に出場していたベラルーシの名選手)が好きなんです。ああいう風になりたい、少しでも近づけるように頑張りたいです。」

メリチナ・スタニオウタは、祖母が女優だったという美人選手で、気まぐれな猫のようなイメージの選手だった。

表現力も身体能力も素晴らしく、そして、常にエネルギーの溢れる演技をする選手で、日本でも海外でも大人気だった。

しっとり美しい演技も似合うに違いない美しい容貌を持ちながらも、果敢な演技に挑戦するアスリート。

スタニオウタはそういう選手だったが、山田もまたそうなっていきそうな可能性を十分に感じさせる。

今大会の女子入賞者は、以下のとおり。

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※後列左から順に、2位:坂本美彩(世田谷RG/光明学園相模原高校)⇒優勝:山田愛乃(イオン)⇒3位:植松智子(エンジェルRGカガワ日中)

※前列左から順に、4位:中澤怜那(世田谷RG)⇒5位:小西野乃花(みやび新体操クラブ)⇒6位:松崎梨恩(兵庫大学附属須磨ノ浦高校)⇒7位:安藤愛莉(日ノ本学園高校)⇒鈴木希歩(常葉大学附属常葉高校)

<写真提供&インタビュー:清水綾子>