戦国時代の女子団体は美しくも熾烈な優勝争い必至!~第70回全日本新体操選手権

優勝候補筆頭・全日本インカレ優勝の日本女子体育大学

今年の女子団体は、非常に予測が難しい。

団体総合の優勝候補は、全日本インカレ覇者の日本女子体育大学、と考えてよいとは思う。

が、日本女子体育大学も、4月に行われたユニバーシアード代表決定競技会では、東京女子体育大学に負けている。

その東京女子体育大学は、ユニバーシアードに注力していたという事情はあろうが、全日本インカレでは5位に沈んでいるが、全日本選手権では当然、巻き返しを狙っているはずだ。

全日本インカレ5位:東京女子体育大学
全日本インカレ5位:東京女子体育大学

侮れないのは、全日本インカレで初の2位となり、波にのる日本体育大学だ。オリンピアンの村田由香里を監督に擁し、当初は同好会からのスタート、練習場所もなく外で練習していたこともあるという新興チームだが、着実に力をつけてきた。

全日本インカレ2位:日本体育大学※全日本選手権初出場
全日本インカレ2位:日本体育大学※全日本選手権初出場

中京大学も、昨年来、大きな大会での安定感が抜群だ。今年の全日本インカレでも、2種目を2位、4位にまとめて3位入賞。堅実かつ、同調性の高い演技を、全日本でも見せてくれそうだ。

全日本インカレ3位:中京大学
全日本インカレ3位:中京大学

また、全日本インカレでは、1日目の大崩れで9位と出遅れながら、2日目は開き直ったかのようなすばらしい演技で、一気に順位を4位まであげた国士舘大学も、昨年はジャパン出場を逃すという屈辱から這い上がってきた強さを感じさせる。

全日本インカレ4位:国士舘大学
全日本インカレ4位:国士舘大学

2種目で競う団体総合は、この5大学が、どこまで自分たちの力を出せるか、ミスを最小限に抑えられるかで大きく順位が変わってきそうだ。

また、高校生チームも、現在は非常に力をもっているので侮れない。

ただし、高校生は、高校総体種目ではない「ロープ&ボール」の完成度がどこまで上げられるかが課題となってくる。

団体総合では、「ロープ&ボール」の分、大学生が有利と言えるだろう。

しかし、高校総体種目の「フープ×5」に関しては、高校生にも十分、表彰台の可能性がある。

高校総体チャンピオンの金蘭会高校/すみれRG(大阪府)。

高校総体優勝:金蘭会高校/すみれRG
高校総体優勝:金蘭会高校/すみれRG

高校総体2位の駒場学園高校(東京都)。

高校総体2位:駒場学園高校
高校総体2位:駒場学園高校

高校総体3位の昭和学院高校(千葉県)。

高校総体3位:昭和学院高校
高校総体3位:昭和学院高校

高校総体4位の伊那西高校(長野県)、あたりは作品力にも定評があり、実施がよければかなりの高得点が見込まれる。

高校総体4位:伊那西高校
高校総体4位:伊那西高校

また、ダークホース的存在のTESORO/潤徳女子(東京都)も、全日本クラブ団体選手権優勝という実績をひっさげ初の全日本出場を勝ちとった実力派チーム。大学生にも負けない大人な演技に期待できそうだ。

ここ数年、高校総体でも全日本インカレでも、またこの全日本選手権においても、女子団体は波乱が起きている。

チーム力が拮抗していることと、落下ミスによる減点が大きいため、実施次第では順位は大きく変動するのだ。

それだけに、スポーツとしての面白さは、ここにきてぐっと高まっている女子団体。

今年は、世界選手権でのフェアリージャパンPOLAの活躍もあり、新体操への注目も高まっているようだ。

ぜひ、この機会に、日本のトップチームによる団体日本一決定戦を見てみてはどうだろう。

※第70回全日本新体操選手権詳細はこちら。ぜひ足をお運びください。

<写真提供:清水綾子>