「ベテラン」と呼ぶには、寺本明日香も笹田夏実(日体大)も大学4年生とまだ若い。

しかし、若年層の台頭著しい女子体操界では、彼女たちは十分「ベテラン」ということになってしまう。

寺本などは、昨年のリオ五輪後にはすわ引退か? というような発言もしていたが、大学生最後の年、気持ちを切り替えてシーズンを迎えたようだ。4~6月の世界選手権代表選考競技会(NHK杯、全日本種目別)では、個人総合こそ村上茉愛(日体大)、杉原愛子(朝日生命)に譲る形になったが、しっかり代表入りは果たした。

8月8~10日に行われた全日本インカレでも、個人総合優勝、中京大学は団体戦で3位と大学生最後のインカレで、チームの主軸として貢献した。

全日本インカレでも優勝した寺本
全日本インカレでも優勝した寺本

笹田夏実も、昨年はリオ五輪の代表を逃し、大きな失意はあっただろう。それでも、今年のNHK杯では個人総合6位、全日本インカレでは3位と、けっして停滞はしていない。全日本インカレで日本体育大学は女子団体で優勝したが、村上と笹田がその両輪だったことは間違いない。

全日本インカレ3位。チームの優勝に貢献した笹田
全日本インカレ3位。チームの優勝に貢献した笹田

大学4年生の2人にとってはおそらく最後になるだろうユニバーシアード。

その舞台で2人は自分たちの力をしっかりと発揮した。

優勝したロシアのチーム得点は、163.000、2位カナダは161.100。

日本は159.900とカナダには及ばず、悔しい銅メダルだったかもしれないが、4位ドイツは153.750と大きく引き離している。

リオ五輪でも団体4位。

着実に表彰台争いには加われるチームに日本女子はなってきているのだ。

現在の女子を引っ張ってきた存在である寺本、そして笹田は、今回のユニバーシアードでも自分たちの役割を果たしてくれた。

個人総合でも寺本が3位、笹田が5位という位置で予選通過。

種目別も、ゆか5位で寺本、8位に笹田、平均台は、2人そろって4位となり決勝進出。

モチベーションが保ちにくいかと思われたリオ五輪翌年に大学生最後の年があたった2人だが、充実した状態でこの大会に臨んでいることが、その演技からも成績からもわかる。

また、今回がユニバーシアード初出場となった中村有美香(日体大2年)、内山由綺(早稲田大1年)、刀根綾菜(武庫川女子大1年)ものびのびとこの舞台で躍動した。

内山は予選4位、中村は7位に入り、得意の段違い平行棒では種目別決勝にも進出。思い切った演技でメダル獲得を目指してほしい。

段違い平行棒で種目別メダルを目指す内山
段違い平行棒で種目別メダルを目指す内山

本日は、日本のダブル表彰台の可能性もある個人総合が行われる。

以下にライストの情報があるので、ぜひ日本から応援しよう!

※ライスト情報(日本体操協会ブログ)

<写真提供:末永裕樹>※2016年度国内大会のもの