日本のジュニア、金メダル3つを獲得!~第14回アジアジュニア新体操選手権大会

種目別ロープ、クラブで金メダルを獲得した喜田純鈴(エンジェルRGカガワ日中)

アジアジュニア新体操選手権大会は、3日目までを終えて、日本はすでに3つの金メダルを獲得した。

そのうち2つは、喜田純鈴(エンジェルRGカガワ日中)が、種目別決勝で獲得したものだ。

予選では落下ミスのあったロープは、予選でのミスをしっかり修正し、ほぼ完璧な演技を見せ、15.950をマークし見事、金メダルを獲得。

フープ、ボールでは少しずつ狂いはあったが大きなミスにはつなげない我慢の演技でともに3位入賞。

最終種目となったクラブでも、ミスなく演技をまとめ、15.967で金メダル。この結果、喜田は種目別で金メダル2つと銅メダル2つ。

4種目すべてでメダル獲得という快挙を成し遂げた。

種目別決勝ロープ、クラブで優勝した喜田
種目別決勝ロープ、クラブで優勝した喜田

予選で行った4種目のうちの得点の高いほうから3種目の合計得点による個人総合予選でも、喜田は暫定首位となり、明日(5月1日)に行われる個人総合決勝に出場する。

種目別での金メダル獲得で勢いづく喜田に、できれば「個人総合金メダル」を期待したい。

喜田の躍進は、「強化策が実った」と言えるだろうが、今大会の団体競技で総合優勝という快挙を成し遂げた常葉学園中・高校(静岡県)の活躍は、いわば協会主体の強化とはまったく違う道のりで強くなったという点で価値がある。

団体総合優勝の常葉学園中・高校
団体総合優勝の常葉学園中・高校

日本は、シニア(15歳以上)の団体は、2006年からフェアリージャパンPOLAという選抜団体方式で個人に先んじて強化を進めてきたが、ジュニア団体はとくに集中的な強化は行ってこなかった。そのため、せっかくジュニア団体が行われるアジアジュニアでも優勝にはなかなか手が届かない状況にあった。

今回も、ジュニア団体は、昨年の全日本ジュニアの上位チームによる選考会で1位となった常葉学園中・高校が代表には選ばれたものの、アジアジュニアに向けて経験を積むために海外遠征をするわけでもなく、おそらくいつも通りに、この夏の中体連や秋の全日本ジュニアに向けての練習をしてきたのだろうと思う。

その結果、このチームの演技には、代表選考会での2回の試技も、アジアジュニアでの試技もすべて抜群の安定感があった。

この強さは、まさに「平常心」のもつ強さではなかったか。

世界に出ていくために、と特別に強化された選手、チームではなくても、きっちりとやるべきことを全うできれば、輝かしい結果がついてくることもあると、常葉学園中・高校の快挙は教えてくれたように思う。また、これが団体の面白さ、とも言えるだろう。

常葉学園中・高校の健闘をおおいに讃えたい。

なお、小池夏鈴(イオン)は、ロープで決勝進出。

ロープで決勝進出した小池夏鈴
ロープで決勝進出した小池夏鈴

山田愛乃(イオン)も、フープ、ボールで決勝進出と、健闘したがメダル獲得には至らなかった。

フープ、ボールで決勝進出した山田愛乃
フープ、ボールで決勝進出した山田愛乃

それでも小池は、ロープ1種目だけの出場ながら、粘り強い演技を見せ、山田もミスの出た種目はあるが、本番での度胸の良さを見せてくれた。今大会での経験をこの先に生かしてくれることを期待したい。

<写真提供:末松正義/末永裕樹/清水綾子>