早川さくら、辛くも17点台をキープ!~第34回世界新体操選手権1日目

ボールで17.016をマークした早川さくら(イオン/日本女子体育大学)

リオ五輪の出場権を懸けた世界新体操選手権の1日目が終了した。

1日目は、半分の選手がボール、残り半分の選手がフープの演技を行い、2日目はその逆になる。

日本の2選手は、最終グループとなるDグループで登場し、ボールの演技を行った。

皆川夏穂(イオン/大原学園高校)は、緊張感はありながらも、落下などの大きなミスはなく演技をまとめ、持ち前のダイナミックな動きの大きさは発揮できていた。しかし、ピルエットの回転不足やボールのキャッチでの減点、さらにタイムオーバーによる減点もあり、得点は16.550(D8.050+E8.600 減点-0.1)と、17点にのせることはできなかった。この結果、ボールでの順位は16位、全体では29位というやや苦しいスタートとなった。

細かい減点が響き、ボール16.550に終わった皆川夏穂
細かい減点が響き、ボール16.550に終わった皆川夏穂

早川さくら(イオン/日本女子体育大学)は、演技の最初と最後にボールが予定通りのところにこなかったのか、少しあぶなく見えたところはあったが落下にはならず、うまくカバー。ほかの部分は大きく伸びやかな演技ができていたが、17.016(D8.350+E8.666)で、かろうじて17点台にはのせたが、もうひとつ得点を伸ばしきれず、ボールで11位、全体では17位という微妙な位置につけた。

かろうじて17点台にのった早川さくらのボール
かろうじて17点台にのった早川さくらのボール

日本にとっては決して楽観はできないスタートとなったが、幸いながら初日は、他の選手たちもそれほど得点が伸びていない。

選手達にも緊張があっただろうことと、今大会の直前に、国際審判の処分者が公表され、審判も非常に緊張感のある中での大会となっているため、やや採点が厳しめになっているようでもある。

首位は、Kudryavtseva Yana(ロシア)のボール18.933、2位がRizatdinova Ganna(ウクライナ)のフープ18.366だが、3位以下は18点にのっていない。本来なら18点台を出せる力をもった選手たちも軒並み17点台にとどまっている。日本の選手の得点も、ワールド杯のよかったときの点数と比べると低い印象だが、演技そのものは決して悪くなかった。

17点台にのせているが17位の早川までという、得点的にはやや低調なスタートの大会となっているため、日本選手たちも残り3種目で巻き返せるチャンスはまだあると言える。

しかし、それは他の選手にも同じことが言える。

早川よりも下の18位にいるMazur Viktoria(ウクライナ)、19位のPazhava Salome(ジョージア)らも本来ならこの順位にいるような選手ではない。1日1種目ずつ4日間にわたる個人総合予選では、調整力、集中力が非常に重要になってくる。初日のミスをいかに引きずらないか、が最終的な結果には大きく影響してくる。

早川も、皆川も、厳しい状況にあることは否定できないが、絶望的というわけではない。

もっとも緊張する1日目に、今日の演技ができたことを自信にして、明日のフープでは、怖がることなく思い切りのいい演技を期待したい。

※日本体操協会による大会レポートはこちら

<写真提供:清水綾子※壮行会のもの/末松正義※代表決定競技会のもの>