女子バスケに続け! 新体操もリオ五輪切符獲得へ挑む!  ~第34回世界新体操選手権、開幕!

リオ五輪出場を目指す皆川夏穂(左)、早川さくら(右)

2015年9月7日、ドイツ・シュッツトゥガルトにて「第34回世界新体操選手権」が開幕する。

この大会は、来年のリオ五輪の出場権の懸かった試合となり、日本は、団体競技は3大会連続出場、個人競技は2004年のアテネ大会以来失っている出場権獲得を目指す。

左から河崎羽珠愛、皆川夏穂、早川さくら(於・代表決定競技会)
左から河崎羽珠愛、皆川夏穂、早川さくら(於・代表決定競技会)

先に行われる個人競技には、日本からは特別強化選手として、2013年からロシアでの長期合宿、W杯転戦などで強化を進めてきた早川さくら(イオン/日本女子体育大学)、皆川夏穂(イオン/大原学園高校)が出場。さらに、4月に行われた代表決定競技会で出場権を勝ち取った河崎羽珠愛(イオン/植草学園高校)を加えた3人がエントリーしている。世界選手権は10演技を3選手で行うことになっているため、早川、皆川が4種目ずつ、河崎はクラブ、リボンの2種目に出場することになる。

五輪の出場権に関わってくる個人総合は、4種目に出場する選手たちによって競われるので、日本は早川、皆川の健闘に期待したいところだ。

2種目にエントリーしている河崎羽珠愛
2種目にエントリーしている河崎羽珠愛

世界の新体操界の中での日本のポジションは、「中堅国」と言える。

伝統的に強いロシア、ベラルーシ、ウクライナ、ブルガリアなどには及ばないが、その下のグループにはいると言っていいだろう。しかし、個人競技においては、たとえばソン・ヨンジェ(韓国)、などのように強国とは言えない国からも突出した選手が現れることもあり、今シーズンのワールド杯の結果などからも、上位10人くらいは、ほぼ決まっているような状態だ。

今大会の個人総合で15位以内に入れば、リオ五輪の出場権を獲得することができるが、日本の早川、皆川両選手には、「15位以内」に入れる可能性はあるのだろうか。

以下に、今シーズンの国際試合での両選手が出した得点のトップ2を抜き出してみる。

【早川さくら】

フープ 17.600(アジア新体操選手権)→17,400(W杯ハンガリー大会)

ボール 17.500(W杯ハンガリー大会)→17.350(アジア新体操選手権)

クラブ 17.550(アジア新体操選手権)→17.250(W杯ブルガリア大会)

リボン 17.400(アジア新体操選手権)→17.250(W杯ウズベキスタン大会/ユニバーシアード)

ノーミスなら17点台後半も狙える早川さくら
ノーミスなら17点台後半も狙える早川さくら

【皆川夏穂】

フープ 17.450(W杯ハンガリー大会)→17.250(W杯ルーマニア大会)

ボール 17.300(W杯ルーマニア大会)→17.200(W杯ポルトガル大会)

クラブ 17.150(アジア新体操選手権)→16.950(W杯ルーマニア大会)

リボン 17.450(W杯ポルトガル大会)→17.300(W杯ルーマニア大会)

演技内容の濃さは、世界トップレベルと言われる皆川夏穂
演技内容の濃さは、世界トップレベルと言われる皆川夏穂

参考までに、直近のW杯ロシア大会(8月21~22日)の個人総合の結果を見てみると、Filiou Varvara(ギリシア)が総合68.000(17点平均)で13位となっている。

早川、皆川選手は、各種目で自己ベスト得点かそれに近い得点を出せれば、15位以内を争えるレベルにはある、と言えるだろう。しかし、現在の高難度化した新体操では、ノーミス演技を4種目そろえることはかなり難しい。現に、両選手もこれまでの国際試合で4種ノーミスだった試合はほとんどない。

それだけ、限界ギリギリの演技内容に2人とも挑戦しているということだ。だからこそ、よい実施が出れば、十分世界でも戦える得点能力をつけてきた。実際、4種ノーミスがそろった試合では、早川は総合3位(アジア新体操選手権)、皆川は総合8位(W杯ポルトガル大会)と入賞している。

個人総合予選1種目目は、9月7日17:00~(早川、皆川選手は22:05以降の登場※いずれも日本時間)に行われる。

結果は、FIGの公式サイトにアップされるほかYoutubeで動画も配信される予定だ。

今日から13日までの7日間、日本選手たちのドイツでの健闘に期待したい。

<写真提供:末松正義>