男子新体操の醍醐味が堪能できる! 高校総体の団体競技が見逃せない!

3月に行われた全国高校選抜優勝校の恵庭南高校(北海道)は、春夏連覇を狙う

8月8日(土曜)に行われる高校総体の男子団体競技は、今年は非常にハイレベルで面白い展開になりそうだ。

今年は、競技開始早々から有力チームが目白押しで、会場のボルテージが一気に上がることは間違いない。

「3度目の正直」なるか? 小林秀峰高校(宮崎県)
「3度目の正直」なるか? 小林秀峰高校(宮崎県)

試技順1番の神埼清明高校(佐賀県)は、一昨年の総体優勝校で、今年は強豪そろいの九州地区で負けなし。お家芸の組み技だけでなく、大きさと深みのある体操の美しさで勝負をかける。

さらに2番には、同じ九州の強豪校・小林秀峰高校(宮崎県)が登場。昨年、一昨年と2年連続総体準優勝の同校にとっては、「3度目の正直」の大会となる。高さのあるスリリングな組み技で、観客の度肝を抜くと同時に、精巧に練られた隊形移動が目を釘付けにする。

3番手で登場する名取高校(宮城県)は、今大会のダークホース的存在だ。5月に行われた団体選手権で準優勝をおさめているので、すでに実力は折り紙つきだが、個性的な細かい振りがダンサブルで魅力的ながら、男子新体操で求められる同調性を高めることに今まで苦労してきた。

今大会ダークホースの名取高校(宮城県)
今大会ダークホースの名取高校(宮城県)

しかし、今年は持ち味を損なうことなく、完成度を高めてきた。従来の男子新体操の枠からはともすればはみ出しかねない独自路線の演技だが、実施がともなった場合は評価しないわけにはいかないだけの強さを、今年のチームは見せてくれそうだ。テレビなどにも再三登場している「三つ子の選手」がいることでも有名なチームだが、決して話題性だけではないことを証明してくれるだろう。

試技順7番では、昨年度総体優勝チーム・埼玉栄高校(埼玉県)、8番目には、春の高校選抜優勝チーム・恵庭南高校(北海道)とディフェンディングチャンピオンが続けて登場する。埼玉栄は昨年の優勝メンバーとは大きく顔ぶれは変わっているが、力のあるチームであることには変わりない。恵庭南は、春の優勝メンバーがそのまま残っており、優勝候補の筆頭といえるだろう。

午前中のトリとなる12番目の前橋工業高校(群馬県)は、埼玉栄に勝って今年の関東チャンピオンになっている。オーソドックスな演技ながら、研ぎ澄まされた美しい体操は高く評価されそうだ。

高校選抜、団体選手権とのぼり調子の青森山田高校(青森県)
高校選抜、団体選手権とのぼり調子の青森山田高校(青森県)

午後の競技開始から3番目に、高校選抜準優勝、さらに5月の団体選手権では優勝と、波にのる青森山田高校(青森県)が、登場する。昨年の高校総体ではミスが出て10位に沈むという屈辱を味わった同校だけに、今大会での雪辱にかける気持ちは並大抵ではないはずだ。

笑いには厳しい大阪の観客に挑む鹿児島実業高校(鹿児島県)
笑いには厳しい大阪の観客に挑む鹿児島実業高校(鹿児島県)

青森山田に続いて登場するのが、優勝争いには加わりそうにはないが、絶対に見逃せないチーム・鹿児島実業高校(鹿児島県)だ。毎年、アニメソングやAKB48、ももクロなど時流にのった選曲とユニークな振り付けが話題になるチームだが、その面白さだけでなく、近年は、実力も非常に上がってきていることに注目してほしい。笑いを誘うその演技に対して否定的な見方をする男子新体操関係者もいるようだが、面白さを追求するために、他のチーム以上の練習、努力を重ねていることは認められてしかるべきだろう。今年も、高校総体では、新作を披露する。ぜひ楽しみにしてほしい。

4年ぶりの王座奪還を目指す井原高校(岡山県)
4年ぶりの王座奪還を目指す井原高校(岡山県)

優勝候補の中で最後に登場するのが17番の井原高校(岡山県)だ。2011年高校総体で圧巻の優勝を成し遂げて以来、毎年、優勝候補と言われながら、高校総体ではミスに泣くことが多かった。今年のチームも、定評のある美しい動きと、他校には真似できない柔軟性をいかした組みなど、見どころは満載だ。実施が伴えば、4年ぶりの王座奪還も見えてくるはずだ。

高校生の男子団体は、近年、急速にレベルアップが進んでおり、ここにあげた学校以外でも、十分エキサイティングな演技を見せてくれることは間違いない。土曜日が休日という方は、ぜひ1日中、インターネット中継にかじりついてみてほしい。

男子新体操ならではの迫力、美しさ、スリルなどを満喫できることは保証つきだ。

全国高校総体・新体操(団体競技)は、8月8日(土)午前9時半競技開始となる。

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<写真提供:清水綾子>