Q. これから音声コンテンツに注目すべき3つの理由とは?

A. 音声コンテンツに3つの価値があると考えるため。

1)「個人メディア」としての価値

2)「コンテンツの試験場」としての価値

3)「ブランド認知ツール」としての価値

グローバルで既に市場が拡大し始めており、今後日本でもブームになってくると考えます。

この記事はKimmyさんとの共同制作です。Kimmyさんは中国語に堪能なので、中国語で書かれた記事やリサーチデータから、まだあまり日本で知られていないワクワクするビジネスや中国で話題のテーマをご紹介くださいます。

今回取り上げる音声コンテンツサービスは、ユーザー自身の談話や、声優やナレーターが朗読した書籍などをコンテンツ化し、オンライン上で音声データを提供するものを指します。グローバルサービスで言うと「Podcast」「Sportify」など、日本のサービスでは「Voicy」「Radiotalk」「audiobook.jp」などがこれにあたります。

海外の音声コンテンツ市場規模の広がりやサービス事例を紹介しながら、今後日本でも音声コンテンツに注目すべき理由について説明していきます。

グローバルで成長し始めている音声コンテンツ市場

日本では、Podcastやオーディオブックといった音声コンテンツ市場はまだ発展途上ですが、グローバルにおいて音声コンテンツサービスの浸透率はかなり高くなっています。

 https://s3.amazonaws.com/media.mediapost.com/uploads/MagnaPodcastingReport2019.pdf.png
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全人口における、少なくとも月に1回Podcastを聞いているユーザーの割合を見ると、サウジアラビアが最も高く(40%)、台湾(39%)、カナダ(36%)、スウェーデン(33%)、中国(29%)、および米国(26%)が続きます。特に中国は、インターネットユーザーに占める割合においてもトップレベルで、なんと53%が少なくとも月に1回Podcastを聞いています。一方、日本では毎月Podcastを聞いているユーザーは人口の8%にすぎません。

*MAGNA「THE PODCASTING REPORT」(2019/7)

グローバルでの市場規模を見てみましょう。

中国での音声コンテンツサービスの高まりを背景に、中国のPodcast企業「Lizhi」が2020年1月16日に米国Nasdaqに上場しました。その上場目論見書によると、グローバルにおける音声コンテンツ全体の市場規模(従来のラジオやオフラインの音楽サービスを含む)は、2023年には$172.3B(約18.9兆円)に上ります。

そのうち、今回の分析対象となる音声コンテンツの市場規模に関しては、2023年にはグローバル全体で$30.7B(約3.4兆円)に成長すると予想されています。2016年から2023年までのCAGR(年平均成長率)を計算すると、グローバル全体で23%、中国では65%、アメリカでは18%市場規模が拡大する見込みです。

 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1783407/000119312519276047/d762894df1.htm.png
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音声コンテンツサービスのユーザーが増加することによる広告収入の成長空間も大きく、MAGNA「THE PODCASTING REPORT」によると、2023年までにアメリカのPodcastユーザーが1.35億人に増加し、ARPU(ここでは月間ユーザーあたりの平均収益)が$8.9に上がることにより、全体の広告収入は$1.2B(約1,300億円)に拡大すると予想されています。

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このような高まりを受けて、Sportifyのダニエル・エクCEOは非音楽コンテンツの市場成長性について、「いずれは同社のサービスで聴かれるコンテンツの5分の1以上がポッドキャストなど音楽以外になると予測する」とコメントしています。

実際にSportifyは、2017年よりオリジナルコンテンツの作成・配信に注力し始めており、2019年にはPodcast配信企業を2社(Gimlet media、Anchor)買収しています。

*Sportify CEOコメント「Audio-First」(プレスリリース:2019/2/6)

日本ではまだブルーオーシャンだが、市場規模は拡大傾向

日本での音声コンテンツ市場規模を見てみましょう。

総務省の「令和元年版情報通信白書」によると、2017年の音声コンテンツ市場規模は約7,500億円、そのうちネットオリジナル(ネット発の音声コンテンツ)は約82億円と全体の約1%に過ぎません。

 https://book.mynavi.jp/wdonline/detail_summary/id=111871.png
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*Voicy「音声コンテンツ市場の今とこれから」(マイナビBOOKS:2019/11/18)

一方で、電車通勤や運転の最中にスキマ時間として「オーディオブック」サービスを利用する人も増えてきています。日本能率協会総合研究所によると、オーディオブックの市場規模は2021年には140億円、2024年には260億円まで拡大する見込みです。

*日本能率協会総合研究所「オーディオブック市場規模・予測」(2020/01/09)

単に市場規模を見ると日本ではまだあまり目立っていませんが、音声コンテンツが持っている3つの価値に着目すると、これから確実に日本でも市場が広がってくると考えています。以下、その3つの価値について一つ一つ紹介していきたいと思います。

この記事は、広告メディアやマーケティングに携わっている方、インフルエンサービジネスに関心がある方、コンテンツ配信そのものに関心がある方に最適な内容になっています。

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・1.「個人メディア」としての価値

・2. 「コンテンツの試験場」としての価値

・3. 「ブランド認知ツール」としての価値

・まとめ

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