入団直後の瀬戸貴幸に聞く。9シーズンを過ごしたアストラからトルコのクラブへ移籍した、その理由とは?

正式契約直後、オスマンルスポルのクラブハウスで。foto by オスマンルスポル

トルコの首都アンカラにあるトルコ1部リーグ所属のオスマンルスポルのクラブハウス。

現地時間14日夕刻、ルーマニア1部リーグのアストラから瀬戸貴幸が加入したことが、オスマンルスポルから正式に発表された。

筆者もこれまでラトビア、ウズベキスタンのクラブで計5回トルコキャンプへ行き、トルコのクラブとも対戦した経験があるが、トルコのリーグは元々欧州内でも高いレベルにある。加えて近年、欧州の他国に比べて景気が良いこともあり、世界でも有数の選手たちがトルコのクラブへ加入している。それにより、トルコリーグのレベルはさらに上昇している。

インテル・ミラノ(イタリア)から加入して2013年からプレーしているオランダ代表MFヴァレリー・スナイデル、2011年にラツィオ(イタリア)から加入し、現在もプレーしているウルグアイ代表GKフェルナンド・ムスレラなどに加え、この夏、すでにトルコリーグのクラブに加入しているのは、アーセナル(イングランド)から加入のドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ、ポルドガル代表MFナニ、さらに、昨シーズンは2部リーグに所属し、昇格して今シーズン1部リーグで戦うアンタルヤスポルには、サンプドリア(イタリア)からカメルーン代表FWサミュエル・エトーも加入している。

また、ナニが加入したフェネルバフチェは、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)からオランダ代表FWファン・ペルシーも完全移籍で獲得している。

来週にはUEFAヨーロッパリーグのプレーオフも控えている中、移籍を決めた理由とは?

先週のUEFAヨーロッパリーグでは3回戦でウエストハム・ユナイテッド(イングランド)に勝利し、プレーオフに駒を進めたアストラ(ルーマニア)。瀬戸もホーム&アウェーの2試合ともフル出場し、勝利に貢献している。

来週木曜日にはプレーオフ第1戦も控えている中、トルコ1部リーグのオスマンルスポルへの移籍を決めた瀬戸。その理由とは。

入団直後の瀬戸貴幸に話を聞いた。

ーー長くプレーしたアストラを離れて移籍をすると決めた理由は?

瀬戸「8年間在籍したクラブを離れるのは大変なことだったけれど、成長するためには変化が必要だと感じていました。」

ーーEL(UEFAヨーロッパリーグ)を捨ててこのクラブを選んだ理由は?

瀬戸「ELは自分にとってすごく魅力的な舞台なのは間違いないけれど、リーグを考えるとさらにレベルの高いリーグに行ってまだまだステップアップしていきたいと思いました。そんな中でチャンスをこのクラブにもらえたので、このクラブにしました。」

ーークラブがあるトルコのアンカラの街の印象はどうですか?

瀬戸「クラブはトルコの首都アンカラにあり、アンカラは素晴らしい街。街も綺麗だし、必要なものはなんでも揃っているし、食事も美味しいです。」

ーークラブの環境についてはどうですか?

瀬戸「クラブの環境はルーマニアとは比べ物にならないほど素晴らしい。既に練習に参加しているが個々の選手たちのレベルも高いです。」

ーー今後の目標は?

瀬戸「ここで活躍すれば国内外のさらに大きなクラブに行けるかもしれない。まずはここでしっかりと結果を出してさらにステップアップしたいです。」

ルーマニアで0から築き上げた瀬戸貴幸の確かな足跡、そして新たな挑戦

アストラでプレーした9シーズンで公式戦297試合に出場し、34得点。瀬戸は9シーズン、常に主力として活躍し続け、加入当初は3部リーグだったクラブを1部リーグの強豪クラブにまで引き上げた。クラブはUEFAヨーロッパリーグにも出場し、昨シーズンのUEFAヨーロッパリーグのグループリーグ、レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)戦では、瀬戸はゴールも決めた。※アストラで瀬戸貴幸が示した価値についての詳しい記述は下記ページ参照

瀬戸貴幸の価値

アストラは今回、下記クラブの公式HPで瀬戸への感謝の気持ちを述べている。

Astra Giurgiu official website

瀬戸がチームを離れたことを知ったアストラのサポーターは、先日のステア・ブカレスト戦で、「REPECT SETO」の横断幕を掲げた。

これらのことからも、アストラで、そしてルーマニアで瀬戸が残した軌跡は、計り知れないほどの価値があることが分かる。

しかし、瀬戸はその場所に甘んじることなく、自身の更なる成長のために、トルコの地での新たな挑戦を決断した。

登録上の手続きの都合もあるが、早ければ現地時間8月24日に行われる第2節、昨シーズンの覇者ガラタサライ戦が瀬戸のデビュー戦となるかもしれない。

トルコの地で瀬戸は新たな軌跡を描き始める。