群馬県生まれの在日コリアン3世。韓国・高麗大学東洋史学科卒。1999年から延べ20年近くソウルに住みながら、人権NGO代表や日本メディアの記者として朝鮮半島問題に関わる。2015年、韓国に「永住帰国」すると同時に独立。2016年10月から半年以上「ろうそくデモ」と朴槿恵大統領弾劾に伴う大統領選挙を密着取材。その過程をまとめた「韓国大統領選2017」が多くのアクセスを集める。2017年5月からは韓国政治、南北関係を扱う「コリアン・ポリティクス」を創刊。2020年2月に朝鮮半島と日本の社会問題を解決するメディア「ニュースタンス」へとリニューアル。ソウル外国人特派員協会(SFCC)正会員。
記事一覧
- 尹錫悦次期大統領が外交への言及を開始、際立つ「反北・親日米」
9日の大統領選で当選し、「大統領当選人」となった最大野党・国民の力の尹錫悦氏。「分刻みのスケジュール」(同党報道官)をこなしているが、合間合間に見せる北朝鮮に関する発言をまとめた。
- 韓国大統領に「新人」尹錫悦候補が当選
3月9日に行われた韓国大統領選挙で、最大野党・国民の力から立候補していた尹錫悦(ユン・ソギョル、61)候補の当選が確実となった。
- いよいよ韓国大統領選当日、押さえておきたい4つのポイント
3月9日、大統領選の投票日を迎えた韓国。与党、最大野党ともに「我こそは」と勇ましいが、実情は「薄氷の勝負」と見られている。5年に一度の「長い一日」をどう見るのか、観戦ポイントをまとめた。
- 韓国大統領選、コロナ感染者の投票でトラブル…「不正選挙疑惑」の火種に?
9日の本投票日を前に「薄氷の勝負」を争う韓国大統領選。高い期日前投票率が話題となったが、一方で選挙結果の信頼度を左右しかねない事態が起きていた。
- 「素人」と「紙切れ」、露のウクライナ侵攻も韓国では大統領選の’ネタ’に
ロシアによるウクライナ侵攻は、投票日まで10日を切った韓国大統領選に大きな波紋を投げかけている。与野党が全面衝突し、2人の有力候補が自分の都合の良いように解釈する現実をまとめた。
- 「政治の転換期迎え有権者は不安」、韓国の専門家に聞く大統領選16のポイント
3月9日の投票日まで残り20日となった韓国大統領選挙。誰が当選するのか分からない接戦が続く中、今回の大統領選のどんなポイントに注目し、韓国の現代史にどう位置づけるべきなのかを専門家に聞いた。
- 投開票は3月9日、韓国大統領選挙の主要日程と特徴
韓国の次期大統領を決める第20代大統領選挙の投票日まであと25日。候補者登録や選挙運動の開始を含めた主要日程を整理した。
- 「濃厚接触者は隔離なし」…オミクロン株拡散で変わる韓国の新型コロナ防疫
韓国でオミクロン株が猛威を振るいつつある。この状況を前に韓国政府が始める「ウィズコロナ」を見越した新たな防疫政策を整理した。
- 「‘進歩政治’のため最後の役目を果たす」正義党の沈相奵候補が韓国大統領選に復帰
大統領選まで50日となる中、韓国の「進歩政治」が揺れている。度重なる労働者の死亡事故を防ぐための法律制定を粘り強く続け、韓国政治の改革を進めてきた正義党の沈相奵候補が大苦戦を強いられている。
- 「鬼滅」の次は「滅共」?…財閥企業CEOと尹錫悦氏による‘遊び’の危険度
ここ数日、妖怪のような「滅共」という言葉が韓国社会を騒がせている。財閥企業CEOは株価急落と不買運動に直面し、選挙運動に取り入れた大統領選の有力候補・尹錫悦氏は釈明に追われている。
- 韓国大統領選に在日コリアンが投票できる?その歴史と現状とは
投票日まで60日あまりとなった韓国大統領選挙。韓国内では連日、トップニュースで各候補の動向が報じられている。一方で、海外に住むコリアンの投票活動が低調という指摘もある。事情に詳しい専門家に話を聞いた。
- 「ここが故郷のよう」、朝鮮戦争期の民間人虐殺現場で遺族が明かした悲しみと願い
2022年、朝鮮戦争は休戦から69年目を迎える。参戦兵士も高齢化し戦争の記憶も薄れる中、今なお癒えぬ痛みを抱え生きていく人たちがいる。名も無き白骨の裏に隠された朝鮮半島分断の一断面とは。
- 盧泰愚・全斗煥…故人となった両大統領への反応に透ける、韓国社会の「赦し」の感覚
ここ一か月の間に、続けて死去した盧泰愚・全斗煥両元大統領。片や国家葬、片や批判一色と分かれた韓国社会の反応から、「赦し」の基準が透けて見えた。
- 最大野党・国民の力の大統領候補に尹錫悦氏が選出、「疑惑」渦巻く韓国大統領選が本格スタート
5日午後、最大野党・国民の力の次期大統領選候補に尹錫悦(ユン・ソギョル)氏が選出された。これで主要な候補が出揃ったことになる。尹氏の人物像と、来年3月9日投票となる大統領選の今後の見通しを整理した。
- 韓国・徴用工判決から3年、動かぬ日本の被告企業と政府…日本社会の‘思考停止’を嘆く
30日、元徴用工に対する日本企業の賠償を命じた、韓国大法院(最高裁)による18年10月の「徴用工裁判」判決から丸3年を迎えた。「韓国が動け」とする日本側の態度に問題はないか、争点をまとめた。
- 立志伝中の人物・金東兗氏が新党『新しい波(イカ党)』を結成、閉塞の韓国政治で「第三極」になれるか
来年3月9日の投票日まで130日余り。議席数の95%を独占する与党と最大野党の間で争いが激化する中、「どちらが勝っても同じ」と根本的な政治改革を掲げる新党『新しい波』が発足した。
- 「日本」に自意識過剰、韓国大統領選を報じる日本メディアの姿勢に疑問
韓国で与党候補が決まり、少しずつ大統領選が本格化している。だがその報道姿勢に問題はないか。韓国に住む筆者が感じた疑問をまとめた。
- 韓国与党大統領候補に李在明氏が選出も、同党を覆う「三つの危機」
10日、来年3月9日に行われる次期韓国大統領選挙を控え、与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、56)氏が同党の最終候補に選ばれた。同氏の人となりと今後の争点をまとめた。
- 「南北オンライン首脳会談も」..‘南北通信チャネル復元’報道の読み方
2019年下半期から急激に悪化し、今や「何も無い状態」と自嘲気味に語られる南北関係が、約2年ぶりに反転するきっかけを掴んだようだ。27日、突如飛び込んできた「南北通信線復元」の裏側を整理した。
- 文大統領「訪日見送り」の裏に、'高望み'は無かったか
ここ数か月間、日韓関係の焦点となっていた東京五輪に合わせた文在寅大統領の訪日が取りやめとなった。韓国側の事情を整理した。
- ギクシャクする日韓関係の中、韓国総理が見せた日本政府に対する「大きな配慮」
日韓関係が重い。文大統領の訪日をめぐる鍔迫り合いが続く中、韓国では駐韓日本公使の失言が報じられた。そんな中、各国首脳が集まる会談で韓国ナンバー2の金富謙国務総理が公然と日本をアシストした。
- 韓国に初上陸、ピカソの名画<韓国での虐殺>から朝鮮戦争を考える
今なお続く朝鮮戦争。しかしその実情は、日本では余りにも知られていない。今回、韓国で初めて展示されたピカソの名画から、朝鮮戦争の過去と現在を読み解く。
- 文大統領が“最高”と評した米韓首脳会談、真の評価は『板門店宣言』の韓国国会批准で決まる
21日(現地時間)、米国ワシントンで行われた1年11か月ぶりの米韓首脳会談。その詳細な内容については既に多くの論評が出ているが、筆者は今後の南北関係における韓国政府の動きに焦点を当てて考えてみたい。
- 板門店宣言から3年…朝鮮半島の未来が『核分断』で良いのか
3年前の今日、朝鮮半島は明らかに春の風に包まれていた。しかし今、風は止み、核という名の重苦しい雲が空を覆っている。
- [抄訳] 慰安婦訴訟(2件目)についてのソウル中央地裁資料(21年4月21日)
21年4月21日、ソウル中央地裁は元日本軍’慰安婦’女性とその遺族たち20人が日本政府を相手に起こした損賠賠償請求訴訟を却下した。判決後、裁判所が配布した報道資料を全訳した。