令和最初の競馬の祭典・日本ダービーで1番人気が予想されるサートゥルナーリアの現在

皐月賞馬サートゥルナーリアと角居勝彦調教師

 令和最初の競馬の祭典・日本ダービー(G1、3歳、東京競馬場、芝2400メートル)がいよいよ今週末に迫った。

 2016年生まれの7011頭の頂点を目指し、1番人気が予想されるのはサートゥルナーリア。大一番を目前に控えた同馬の現在は果たしてどのような感じなのか。管理する角居勝彦調教師を中心に話を伺った。

皐月賞でのサートゥルナーリア(中央緑帽)
皐月賞でのサートゥルナーリア(中央緑帽)

 前走・3歳クラシック第一弾の皐月賞(G1、3歳、中山競馬場、芝2000メートル)で、自身2度目となるG1勝ちを飾ったサートゥルナーリア。これで戦績は4戦4勝となった。その皐月賞は休み明けだった事を思えば、ひと叩きされた今回は前走以上の状態が予想され、1番人気も当然と思われる。

 「皐月賞を勝った後は一度、ノーザンファームしがらきへ放牧に出しました。休み明けのG1でいきなりキツい競馬をしたので、牧場ではしっかりと休ませて、5月3日に栗東へ帰厩させました」

 リフレッシュ効果が認められる良い状態での帰厩だったと語るのは管理する角居だ。

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 ほとんどの出走馬に該当する事なので重箱の隅を突くような疑問ではあるが、初めてとなる2400メートルの距離に関しては心配していないと同師は続ける。

 「折り合いのつく馬だし、コントロールも利くタイプなので距離はこなしてくれると思っています」

 父のロードカナロア自身はスプリンターだったが、産駒は昨年の年度代表馬アーモンドアイなど距離をこなせる傾向にあるので、実際、距離は大丈夫だと思わる。

 母・シーザリオの子供、すなわち兄にあたるエピファネイアやリオンディーズは使われるごとに少し行きたがる面が出始めたが、サートゥルナーリアに関しては現在のところそんな面を出していないと言う。

 ポテンシャルの高さを考えれば左回りがいきなりの弱点になることもないだろう。

 さて、ここまでは良いこと尽くしだが、不安材料が全くないわけではない。

 皐月賞でコンビを組んだクリストフ・ルメールが騎乗停止となり、鞍上はオーストラリアから短期免許で来日中のダミアン・レーンとなった。

ダービーでのサートゥルナーリアには、ノームコアでヴィクトリアマイルを優勝したダミアン・レーン騎手が騎乗する
ダービーでのサートゥルナーリアには、ノームコアでヴィクトリアマイルを優勝したダミアン・レーン騎手が騎乗する

 ヴィクトリアマイル(G1)を勝つなど存在感を見せている25歳の青年だが、さすがにダービーともなればマークがキツくなるのではないだろうか。このあたりは枠順やその並びにもよるが、さしあたってサートゥルナーリアとのコンタクトに関しては問題ないと本人は語る。

 「栗東まで行って一週前追い切り(15日)に乗ってきました。そんなにびっしりと追ったわけではないけど、コントロールが利きやすい馬という事は分かりました」

 こういうと能力の高さをひしと感じたと続けた。

 「今まで自分が乗った馬の中でもトップクラスのフィーリングがありました」

 このコメントを角居に伝えると「多分にリップサービスがあるでしょう」と言いながらもまんざらでもない表情で、次のように続けた。

 「まずはサートゥルナーリアの感触を得てもらいました。そのあたりは問題無かったようだし、一週前の動きとしては満足出来るものでした。それほど速いところをやったわけではないので、その後ガラリと変わったという事はありませんが、雰囲気は良くなっています」

 二冠をとった暁には、三冠に目もくれず、凱旋門賞へ挑むプランもあるようだ。人気馬ゆえの重圧や包囲網を突破して、ディープインパクト以来、14年ぶり、史上7頭目の無敗の二冠馬が誕生する事を願いたい。

この中間、角居厩舎の馬房でのサートゥルナーリア
この中間、角居厩舎の馬房でのサートゥルナーリア

(文中敬称略、写真撮影=平松さとし)

角居勝彦調教師のトークライヴが6月2日(日)、新宿で行われます。残席僅か。どうぞお越しください。