いきなりステーキ社長「ステーキが硬い」ことを張り紙で謝罪

筆者撮影

社長がステーキが硬いことを謝罪

〈ワイルドステーキですが、時々硬いとお叱りを受けておりました〉――。1月14日、ステーキチェーン「いきなり!ステーキ」の店舗で、提供するステーキが硬いことを謝罪する張り紙が掲出されていた。運営するペッパーフードサービスの社長の一瀬邦夫氏が語りかける内容だ。筆者が大久保店(東京・新宿)を訪れ、張り紙が掲出されているのを確認した。

張り紙は〈一瀬(社長)より皆様へ〉で始まり、〈昨年12月、決意のお願いを店頭に掲示いたしましたところテレビSNSに多数取り上げて頂きその反響の大きさに驚きました。私の思いとは違う厳しいご意見を多数頂きました〉と続いた。

これは、昨年の12月に〈お客様のご来店が減少しております。このままではお近くのお店を閉めることになります〉〈創業者一瀬邦夫からのお願いです。ぜひ皆様のご来店を心よりお待ちしております〉といった言葉をつづった張り紙を店舗に掲出し、ネット上で「上から目線」などと批判が上がったことを受けての言及とみられる。

昨年の張り紙ではこうした批判を受けたが、一方で〈しかし、頑張れとの励ましのお言葉も数多く頂き勇気がでました〉と、応援の声もあったことを紹介。

その後に〈この「いきなりステーキ」で一番人気は、ワイルドステーキですが、時々硬いとお叱りを受けておりました。御新規のお客様が硬いステーキを食べられた時、もう二度と来られないばかりか、悪い口こみが店を台無しにします。誠に申し訳なく思います〉と、ステーキが硬いことについて謝罪した。

最後に〈一番の人気ステーキを柔らかくて美味しいと言って頂けます様努力してまいります。大いに反省しております〉と、改善を約束し、文章を締めている。

この張り紙を確認した前日の13日には、「いきなり!ステーキ」の多くの店舗が閉店となり、話題となったばかりだ。ペッパーフードサービスは昨年の11月14日に全店の1割弱にあたる44店を閉店することを発表していた。

同社の業績は厳しい状況にある。2019年12月期の連結営業損益は7億3100万円の赤字(前期は38億円の黒字)になりそうだと発表している。最終損益は25億円の赤字(同1億2100万円の赤字)を見込む。主力の「いきなり!ステーキ」が足を引っ張っている。既存店売上高は19年11月まで20カ月連続で前年同月を下回っている。

はたして、今回の張り紙は消費者の心に響くのか。客足回復に結びつくのか。

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