ロシア西部のロストフ州ノボシャフチンスク製油所に攻撃ドローン2機が突っ込んで行き、火災が発生していた。製油所はウクライナとの国境から8キロメートルの場所にあり、ウクライナ軍の攻撃ドローンとみられている。ドローンが製油所に突っ込んでいき、大きな炎と黒煙が吹き上がる動画も投稿されている。ドローンが突っ込んで爆破する様子の動画は欧米のメディアでも多く報じられている。製油所の年間生産能力は750万トン。負傷者や死者は出ていない。

ロシアの製油所に突っ込んでいったのはウクライナ軍の軍事ドローンPD-1PD-2ではないかと見られている。本来は監視・偵察用に開発されたドローンだが爆弾を搭載して突っ込むこともできる。

▼製油所にドローンが突っ込んで爆発するシーンを伝える英国メディア

2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ロシア軍によるウクライナへの攻撃やウクライナ軍によるロシア軍侵攻阻止のために、攻撃用の軍事ドローンが多く活用されている。

攻撃ドローンは「kamikaze drone(神風ドローン)」、「Suicide drone(自爆型ドローン)」、「kamikaze strike(神風ストライク)」とも呼ばれており、標的を認識すると標的にドローンが突っ込んでいき、標的を爆破し殺傷力もある。日本人にとってはこのような攻撃型ドローンの名前に「神風」が使用されるのに嫌悪感を覚える人もいるだろうが「神風ドローン(Kamikaze Drone)」は欧米や中東では一般名詞としてメディアでも軍事企業でも一般的によく使われている。今回のウクライナ紛争で「神風ドローン」は一般名詞となり定着した。

ウクライナ語では「Дрони-камікадзе」(神風ドローン)と表記されるが、ウクライナ紛争を報じる地元のニュースで耳にしたり目にしたりしない日はないくらいだ。ウクライナ紛争ではウクライナ軍はトルコ製の「バイラクタルTB2」でロシア軍の侵攻を阻止していることが多い。よく欧米のメディアでも「バイラクタルTB2」を神風ドローンと誤って表現して報じているが、「バイラクタルTB2」はドローンから爆弾を投下するタイプで、ドローン自身が標的に突っ込んでいき爆破しないので「神風ドローン」ではない。

攻撃ドローンが上空から地上に突っ込んできて攻撃をして破壊力も甚大であることから大きな脅威だ。

▼ウクライナの軍事ドローン「PD-1」