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オランダのスタートアップ、マイクロソフトのAI技術活用して「浜辺のタバコの吸い殻収集ロボット」開発

佐藤仁学術研究員・著述家
TechTics提供

オランダのスタートアップ企業のTechTicsは浜辺に落ちているタバコの吸い殻を自律的に発見して収集するロボット「BeachBot(ビーチボット)」を開発した。

ビーチボットは、マイクロソフトが開発したAI(人工知能)技術を活用している。2000枚のタバコの吸い殻の画像を見て機械学習を行って、浜辺に落ちているタバコの吸い殻を検知して収集することができるようになった。今後は、タバコの吸い殻以外のゴミも認識して回収できるようにすることを目指している。

オランダだけでなく世界中の浜辺にはゴミが溢れている。それらのゴミが海に流れて、海洋汚染の原因にもなっている。オランダの浜辺は人間の捨てるゴミやタバコの吸い殻だけでなく犬の糞もある。広くて暑い夏の浜辺のゴミ集めを砂浜で人間が行うのは大変な作業であり、多くはボランティアや近所の人がやっている。プライベートビーチでは掃除会社に委託しているが、人件費もかかっている。そのため、炎天下での作業でも疲れないし、ゴミを発見したらきちんと収集するロボットの方が効率的でコストパフォーマンスも良いので、適任である。

▼マイクロソフトは動画も公開している。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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