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アメリカ軍、リアルタイムに人間の会話を理解できるAIを軍事に活用へ

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

アメリカ軍の研究チームは南カリフォルニア大学と協力して、人間の会話をリアルタイムに把握して動作するAI技術を開発し、軍事分野や戦場で活用していくことを発表した。人間の軍人が口頭で指示を出してAIが判断して軍事行動に活かしていったり、軍人の会話をリアルタイムに判断して、軍事用ロボットなどが適切な行動を行ったりするようにする。

アメリカ軍の研究チームのフェリックス・ゲルヴィッツ氏は「自然な日常会話を理解するAIを活用することによって、自律型システムに口頭で指示を出していくことも可能にします」と語っている。

軍事分野でのロボットやAI技術の活用は進んでおり、ロボットは人間よりも3D業務(Dangerous:危険な、Dirty:汚い、Dull:退屈な)に優れている。軍人の会話をロボットがリアルタイムに判断して適切な軍事行動を行えるようになると、軍事分野での業務が効率化できるだろう。さらにロボットが人間の判断や指示を無視して攻撃することを回避しやすくなる。

また敵軍に物理的な攻撃やサイバー攻撃などでロボットを乗っ取られても、味方の軍人の特定の会話(音声)のみにしかロボットが反応しないため、ロボットが敵軍に悪用されることを回避することができる。

▼アメリカ軍のイメージ動画

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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