Google、TikTokのような15秒動画「YouTube Shorts」まずはインドでテスト
TikTokが大人気のインド市場でトライアル
Googleの傘下YouTubeは2020年9月に「YouTube Shorts」を発表した。15秒のショート動画でTikTokのように簡単にスマホで撮影、編集、投稿が可能。まずはインドで「YouTube Shorts」の試験提供をしていく。
インドでは若者にTikTokが大人気だ。インドではパソコンは所有していないが、スマホを所有している若者が多く、簡単に撮影して編集と投稿が可能なTikTokへの動画投稿の方がYouTubeへの動画投稿よりも人気が高い。また音楽に合わせてダンスやパフォーマンスをするTikTokのようなショート動画スタイルがインド人の若者にはうける。いわゆるTikTokerと称されるインド人の若者が多い。
だが2020年7月に安全保障の理由で中国製のアプリ59個が使用禁止になった。それでもTikTokは大人気だったことから、インド政府としても「YouTube Shorts」の登場には歓迎しているだろう。TikTokは現在中国のByteDanceが提供しており、Oracleなどアメリカの企業が提携してアメリカ市場で提供しようとしており、不成立になるとアメリカ市場でのTikTokサービスも停止される可能性がある。今後どのように展開するか不明だが、TikTokが米国企業によって提供されることになり、インド市場でもサービスが再開されてしまうかもしれない。
Googleとしても、TikTokが利用禁止されているうちに「YouTube Shorts」を通じて、13億人以上の人口をかかえるインドの若者市場で新たなYouTuber(投稿者)と視聴者を獲得したいところだ。Googleの収益の柱は広告収入であり、多くのYouTube Shorts動画が投稿、再生されることによって広告収入の増加も期待できる。