GAPのキャンプシャツ、アウシュビッツ囚人服に酷似で炎上 謝罪しシャツを撤去

(写真:ロイター/アフロ)

 世界的なカジュアルファッションで日本でもお馴染みのGAPが海外のオンラインショップでキャンプシャツを販売していた。だが、そのキャンプシャツが第2次世界大戦時にナチスドイツがユダヤ人や政治犯らを大量殺害したアウシュビッツ強制収容所などの囚人服に酷似しているということで、ネットで大炎上した。キャンプシャツ自体は、ファッションの一般的なジャンルだが、強制収容所が英語で「concentration camp」と"キャンプ"であることから、"キャンプシャツが囚人服に似ている"とさらに燃え上がっていた。

(GAPのサイトより)
(GAPのサイトより)

 欧米では今でも、ナチスやホロコーストを想起させるものをファッションに取り入れたり、ジョークやコメディなどのネタに使うことはタブーまたは禁止であり、非難が殺到しネットは炎上する。戦後75年が経ち、生存者も少なくなり、当時の記憶を知っている人も減少してきてホロコーストも歴史的な出来事になってきている。そのため、このようなシャツのデザインが強制収容所の囚人服を想起させるとは思わない人も多くなってきて、悪気や意図もなくファッションに取り入れられてしまっていることがほとんどだ。

 だが欧米ではホロコースト関連では、もう何回も炎上している。GAPのシャツような例は初めてではなく、過去には同様のホロコーストを想起させるようなファッションやコメディで非難が相次ぎ炎上する事例が何回もあった。また欧米では今でも反ユダヤ主義が強いことから、世界中のユダヤ団体は2度とホロコーストの悲劇を繰り返させないという強い信念に基づいて、このようなホロコーストやナチスを想起させるようなものが登場すると厳しく糾弾している。例えばアメリカに拠点がある『ウィーゼンタール・センター』は全世界の反ユダヤ主義やナチスに関わる動向を監視している団体で、2016年10月に日本のアイドル欅坂46がナチス風の衣装を着てコンサートを行った際にもプロデューサー秋元康氏とソニー・ミュージックに対して強い怒りを露わにし、謝罪を要求した。

 GAPは今回の炎上ですぐにオンラインショップから該当の商品を撤去し、即座に同社のスポークスマンが「今回のことは大変申し訳ございませんでした。決してアウシュビッツの囚人服に似せて作ろうとした意図はありませんでした。ホロコーストを想起させるような信条や価値は当社には一切ありません。すぐに我々のサイトから商品を削除しました」と謝罪していた。

▼当時の強制収容所の囚人服との比較をしているツイッターの投稿