Google、インドでジャーナリスト向け研修提供:総選挙に向けてフェイクニュース防止へ
Googleインドは2018年6月、ジャーナリスト向けのトレーニングを提供することを明らかにした。「The Google News Initiative India Training Network」と名付けられたトレーニングは、インド人ジャーナリストが、フェイクニュースや誤った情報に対する意識の向上と、そのようなフェイクニュースを伝えないようにすること、事実確認の取り方、正確な記事の書き方、デジタルツールをマスターすることを目的としている。
1万人のジャーナリストへ研修を提供
Googleでは、2019年2月26日から4月6日までインドの30都市で、英語、ヒンディー語など7か国語でジャーナリスト向けトレーニングを提供開始する。2019年春に総選挙を控えて、インドではフェイクニュースや誤った情報の拡散が懸念されており、Googleとしては、その前にジャーナリストへのトレーニングを提供する。Googleは2016年からインドで13000人以上のジャーナリストに研修を提供してきた。Googleは2019年にさらに1万人のジャーナリストにトレーニングを提供していく予定。
スマホ普及でフェイクニュースも拡散
インドでは廉価版のスマホが普及しており、Wi-Fi環境も整備されてきた。さらにFacebookなどSNSであらゆる情報があっという間に拡散されてしまう。フェイクニュースも多いが、一般の人はそのニュースや情報がフェイク(偽物)なのか誤っているのかの判断は難しい。
インドだけでなくSNSには、あらゆる情報が氾濫している。そのためジャーナリストも一次情報を確認しないで、ネット上の誤情報を元に記事を執筆し、それが拡散されてしまうこともある。Googleには「Google News」という多くのメディアから記事を集めたサービスがあるが、そこではそのニュースがフェイクか正しいかの判断はできない。