Facebook、ナチスに関心がある人へ広告配信が可能:ロサンゼルス・タイムズが調査

(写真:Shutterstock/アフロ)

 Facebookでは「ナチス」や「白人至上主義」に興味、関心を持っているユーザーをターゲットにした広告配信を可能にしたとロサンゼルス・タイムズが報じている。Facebookではユーザーの興味や関心に応じたターゲット広告の配信を行っており、同社の99%が広告収入に依拠している。

 ロサンゼルス・タイムズによると「ヨーゼフ・ゲッペルス」(ナチスのプロパガンダを担当)、「ハインリヒ・ヒムラー」(ヒトラーの側近でホロコーストを指揮)、「ヨーゼフ・メンゲレ」(収容所でユダヤ人への人体実験を実施)などナチス関連の人名のキーワードで調査。ヒムラーに関心がある人が95,000人、メンゲレに関心がある人が117,150人で、ナチスに興味関心のあるユーザーに対して広告配信が可能だった。また白人至上主義のバンド「Skrewdriver」のファン、欧州の極右政党に興味関心があるユーザーに対しても広告配信が可能だった。

 ロサンゼルス・タイズムでは実際に、ナチス関連の広告カテゴリーに広告を出稿したところ、広告費は25ドルで、24時間以内に4,153人のユーザーに、それらの広告を表示されたことを明らかにした。

 Facebookは現在、全世界で22億人以上が利用しているソーシャルメディアで、情報の拡散力が強い。Facebookでは2017年から広告配信カテゴリーを見直しており、2018年には人種差別や虐待に関する5,000以上の広告カテゴリーを不適切として削除していた。今回、ロサンゼルス・タイムズの報道から、ネオナチやホロコースト否定論、反ユダヤ主義に関心がある人に対して、容易に広告配信ができてしまうと懸念されている。