ホロコースト生存者、匿ってくれたフランス人家族とFacebookを通じて再会:70年以上の時を経て
第2次大戦時にナチスドイツによるユダヤ人迫害は占領下のフランスにも及んだ。フランスでも多くのユダヤ人が迫害され、強制収容所に送られて死亡した。当時12歳だったユダヤ人の少女Charlotte Adelman氏は、フランス人のレジスタンスによって9か月間、ボーモン=アン=アルゴンヌの屋根裏部屋に匿ってもらっていた。
86歳になったAdelman氏、78歳になったQuatreville氏と再会
ホロコースト時代を生き延びることが出来て、86歳になったCharlotte Adelman氏は現在ではアメリカのアリゾナ州に住んでいる。Charlotte Adelman氏はFacebookを使って、当時自分を助けてくれたフランス人家族と再会することができた。Charlotte Adelman氏は「こんなことは二度と起きないだろうと思っていたが、奇跡的に会うことができた」とコメント。Charlotte Adelman氏は匿われていた家にいた4歳だったAlain Quatreville氏と再会。現在では78歳になっている同氏は、当時はあまりにも小さすぎてナチスが何をしているのか、ユダヤ人が匿われているのかも理解できていなかった。
「こんなことが本当に起きるなんて、信じられなかった」
Charlotte Adelman氏の母親はアウシュビッツで殺害されたが、幸運にも父と兄弟とは戦後に再会できた。彼女は、その後、カナダのモントリオールに移住。アメリカ人と結婚してアメリカにやってきた。
ホロコーストを生き延びたCharlotte Adelman氏は、当時4歳だったフランス人のAlain Quatreville氏から「あなたを匿っていた私の両親は、既に亡くなってしまっていますが、今でもあなたのことを覚えています」とのメッセージをFacebookで受け取った時には「こんなことが本当に起きるなんて、信じられなかった。パニックになってしまった」と語っている。
そして、Charlotte Adelman氏の娘が母親を連れてフランスへ行き、78歳になったAlain Quatreville氏と92歳の姉に、当時匿われていたボーモン=アン=アルゴンヌで再会を果たした。ボーモン=アン=アルゴンヌの街では、多くの人が彼女を迎えた。彼女は「Facebookというソーシャルメディアで、思いがけない再会ができて、本当に素晴らしい」と語っていた。