ドイツ外相「新たなタイプの軍備管理」に関する国際会議を提唱:キラーロボットへの制度作りに意欲
ドイツのハイコ・マス外務大臣は2019年春に、ベルリンで「新たなタイプの軍備管理」に関する国際会議を開催することを明らかにした。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣に語った。
ハイコ・マス外相は「軍備管理に関する国際社会での新たな枠組みでの問題は、今まで国際社会でも頻繁には議論されてこなかった。そこで、新たなタイプの兵器の規制や問題について議論していきたい。特に、自律型殺傷兵器(LAWS)、キラーロボットが近年、新たなイシューとして登場してきた。それらの問題を国際社会でのルールや規制の観点から、多くの人に参加してもらって議論していきたい。そのうえで、キラーロボットが国際社会での軍備管理の中で、どのように位置づけていくのかを真剣に検討していきたい」と語っていた。
人工知能(AI)とロボットの発展によって、ロボットが自律して、人間の判断を介さないでロボットの判断によって人類を攻撃してくることが懸念されている。またそのようなキラーロボットが実際の戦争で使用されることも想定されているが、現時点では、そのようなキラーロボットが登場していないことや各国のスタンスが異なることから、制度やルールなどが追いついていない。