オランダ、アムステルダムのパン屋「アンネとフランク」:SNS大炎上で店名変更へ
第2次大戦中にナチスドイツによるユダヤ人迫害で、オランダのアムステルダムで隠れ家生活をしながら、その時の思い出をつづった「アンネの日記」の著者アンネ・フランクは日本でも有名だ。世界中から多くの観光客がアムステルダムの「アンネの家」を訪れている。
そのアムステルダムの「アンネの家」の近くに「アンネとフランク(Anne & Frank)」という名前のパン屋が登場した。だがこのパン屋の名前「アンネとフランク」にツイッターを中心としたSNSが大炎上した。「不謹慎だ」「美味しそうでない」「観光客目当てで、あざとい」といった非難が殺到した。あまりにもSNSが炎上するので、パン屋「アンネとフランク(Anne & Frank)」は店名を変更せざるを得なくなった。新しい店名は「Andere Koek(もう1つのクッキー)」になった。
「良い名前と思ったが、誰も傷つけたくない」
パン屋「アンネとフランク」の店長のRoberto氏は、「アンネ・フランクは私にとってはヒロインだったので、名付けた。アンネの家からも近く、とても良い名前だと思ったが、そのことで誰も傷つけたくない。こんなことになるとは思わなかった」とコメントしている。
アンネ・フランクはホロコーストを象徴する存在であり、世界的にも有名なので、いまでも注目度が高い。そのため彼女に関するニュースは、どのようなネタでもSNSで話題になる。だが、今回のように商売に便乗していると、炎上しやすい。以前にもアンネ・フランクの顔をデザインしたTシャツが販売された時にも「不謹慎だ」と炎上していた。