Google、ナイジェリアでも無料Wi-Fi敷設:2019年末までに5都市200か所で

(写真:ロイター/アフロ)

インド、インドネシア、メキシコ、タイに次いで5カ国目

 Googleは2015年9月に、インド全土の400駅に無料Wi-Fiを敷設し、インド人がインターネットへのアクセスを可能にすることを発表。Googleではこのプロジェクトを「Google Station」と呼んでいる。インド鉄道と通信事業者Railtelと協力して、実際に無料Wi-Fiを計画通りに敷設している。2016年には、主要な100駅でWi-Fiを敷設。2017年末までに、227駅でWi-Fiの敷設が完了し、2018年末までに400駅全てに敷設を予定している。

 またGoogleは2017年8月に無料Wi-Fi「Google Station」をインドネシアでも展開することを明らかにした。2018年中をめどに、ジャワ島とバリ島で無料Wi-Fiを提供していく予定。さらに2018年3月にはメキシコでも無料Wi-Fi「Google Station」を展開することを明らかにした。2018年末までにはメキシコ全土100か所で無料Wi-Fiが利用できるようになる。またタイでの展開も明らかにしている。

(Googleナイジェリア)
(Googleナイジェリア)

2019年末までに5都市200か所で無料Wi-Fi

 そしてGoogleは2018年7月にアフリカでは初となるナイジェリアでも無料Wi-Fi「Google Station」を展開していくことを明らかにした。地元起業21st Century technologiesと提携して空港、大学、モール、イベントセンターなど多くの人々が集まるところに敷設していく。

 GoogleナイジェリアのJuliet Ehimuan-Chiazor氏は「2019年末までにナイジェリア全土の5都市200か所で『Google Station』を展開していく」とコメント。人口約1億8600万人のナイジェリアでは2018年には9000万人がネットにアクセスしてるが、「Google Station」の導入によって、2019年末までに1億人以上の人がネットにアクセスできることを目指している。また来年には新たなスマホの所有者が2300万人増加すると見込まれている。

広告収入増に向けての重要な設備投資

 Googleは多くの人口を抱えている新興国で無料Wi-Fiを提供しようとしている。無料でWi-Fiを提供することによって、誰もが無料でネットにアクセスできるようになり、スマホでGoogleのサービス利用者も増える。ナイジェリアなど新興国では急速にスマホが普及しつつあるが、プリペイドSIMが主流のため、無料のWi-Fiがないとネットにアクセスしないという人が多い。

 Googleとしてはネットにアクセスしてもらい、検索やGメール、YouTubeを利用してもらい広告収入につなげたい。Googleの売上の90%以上が広告収入であり、その前提はネットに接続されることであり、ネットに接続できて初めてGoogleを利用してもらえる。Googleにとって、ナイジェリアで無料Wi-Fiが設置されることは重要な設備投資だ。

ナイジェリア中の情報を集めるための先行投資

 さらに1億8600万人以上のナイジェリア人から収集できる莫大な情報やデータはGoogleが注力している人工知能を強化していくのに貴重な情報やデータとなる。そこで収集したデータを元に機械学習を通じて強化された人工知能を用いて、さらに適切な広告配信や人工知能を活用した多くのサービスをナイジェリアで提供していくことができる。

 Googleは慈善事業で無料Wi-Fiの設置を行っているわけではなく、ナイジェリアというアフリカ最大級の市場での将来の収益確保に向けた先行投資だ。ナイジェリアでの「Google Station」の普及の次はアフリカ諸国での展開を見据えている。