インド国防省、軍事分野におけるAI活用のワークショップ開催

Nirmala Sitharaman国防相(写真:ロイター/アフロ)

 インドの国防大臣Nirmala Sitharaman氏が主導して2018年5月に防衛と安全保障に関する人工知能(AI)の活用に関するワークショップを開催。17人のタスクフォースメンバーが参加し、防衛分野におけるAIや機械学習の活用について議論し、使用事例などをあげた。タタグループのC Chandrasekharan会長がタスクフォースの議長を務めた。

 インド国防省はビジネス面でのAI利活用の活性化を支援しながらも、将来の兵器にもAIを活用していくことを明らかにしており、特に非国家組織の行動のチェックや自動化されたロボットによるインテリジェンス活動、サイバー攻撃からの防衛、壊滅的な破壊の阻止、情報収集能力の向上などが重点項目としてあげた。

 軍事面でのAI活用はアメリカ、ロシア、中国、イスラエルなどで既に積極的に進められている。AIとロボットの組み合わせによって、従来、人間の兵士ではできなかったような業務を行うことが期待されている。特に戦場での3D業務(単調:dull、汚い:dirty、危険:dangerous)な任務の多くは既にロボットが行っており、さらに今後は偵察などにも高度なAIを活用していくことが期待されている。

 一方で、自律化された殺傷兵器(lethal autonomous weapon systems:LAWS)が登場することも懸念されている。いわゆる「キラーロボット」だ。つまり人間の判断ではなく、自律したキラーロボットが自身の判断で人間を攻撃してくることもありうる。現時点では、まだそのような自律したキラーロボットによる人間への攻撃事例はないものの、国際社会ではキラーロボット阻止に向けた議論は行われているが各国の足並みは揃っていない。