Twitter:利用者は横ばい3億3000万のままだが、コスト削減効果で初の黒字達成

(写真:ロイター/アフロ)

 Twitterは2018年2月8日、2017年第4四半期(2017年10~12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比2%増の7億3200万ドル(約790億円)。純利益は9108万ドル(約99億円)。2013年の株式公開以来、初の黒字となった。

コスト削減で初の黒字

 Twitterの売上高のうち約88%は、広告収入で、広告の売上は1%増の6億4400万ドル。特に動画広告が伸びている。毎日Twitterを利用する人(デイリーアクティブユーザー:DAU)の伸び率は12%で、5四半期連続で10%以上を突破している。だが利用者は世界規模で3億3300万人と前期からほとんど伸びていない。米国外では若干増加したが、アメリカでは利用者が100万人減少している。

 同社ではずっと赤字が続いていたため、以前からマーケティング、研究開発などのコスト削減が功を奏して赤字幅は大幅に縮小し続けており、2013年の上場以降、ようやく初の黒字化を達成した。ジャック・ドーシーCEOによると28%のコスト削減が、黒字化に貢献した。

Twitterの売上高の推移および広告収入とその他の比率(公開情報を基に作成)
Twitterの売上高の推移および広告収入とその他の比率(公開情報を基に作成)

全世界での利用者は横ばい3億3300万人、進むインスタグラムへのシフト

 Facebookが世界規模で利用者が21億人以上を突破しており、未だに増加傾向があるが、Twitterは3億人を突破してからは利用者数に大きな伸びはなかった。

 アメリカではTwitterの利用者が100万人減少している。トランプ大統領の投稿はニュースなどでも話題になるが、アメリカでは有名人やタレント、若者に人気があるのはTwitterよりも圧倒的にインスタグラムだ。「インスタ映え」という言葉も登場し、女性に人気のインスタグラムだったが、日本でも最近ではタレントや有名人だけでなく、企業や政治家などもインスタグラムに注力している。

 またTwitterで「いいね」やリツイートを連発するとフォロワー(ファン)から評判が悪いため、フォロワー数が減少することを懸念してTwitterでは番組宣伝など最低限の情報発信しか行わないタレントや企業も国内外で増えている。

 Twitterが人気があるのはアメリカ、日本、インドネシアだ。世界規模では今後も急速な加入者増加は見込めないだろう。2017年4月には新興国など通信事情がよくない地域でも利用しやすい「Twitter Lite」をリリース。データ通信量を最小限に抑えることができるアプリだが、ほとんど効果はなかった。

Twitter利用者の米国と国外での推移(公開情報を基に作成)
Twitter利用者の米国と国外での推移(公開情報を基に作成)