Apple、過去最高の増収増益:世界中で高額な「iPhone X」が貢献
「iPhone Xは、毎週最も売れているiPhone」
Appleは2018年2月1日に2018年Q1(2017年10~12月期)の業績発表を行った。売上高は前年同期比13%増の882億9300万ドル(約9.6兆円)、純利益は12%増の200億6500万ドル(約2.2兆円)だった。10月~12月期は全世界でクリスマスシーズンと重なるので、かなり出荷と売上が期待できるが、Appleは過去最高の増収増益で絶好調だった。
特に昨年11月に発売された「iPhone X」が売上に大きく貢献した。1台10万円以上で世界中どこでも値引き販売はしてない「iPhone X」が好調であることはAppleの収益にも好影響で、iPhoneがAppleの売上に占めるシェアは約7割とiPhone依存の収益構造だ。
ティム・クックCEOは「iPhone Xは予想を上回った。11月に発売してから、毎週最も売れているiPhoneであり続けている」とコメント。
また地域別の売上を見ると、相変わらず圧倒的に米国と欧州での売上が多い。だが、一時期は販売が不調だった中国での売上も増加に転じるだけでなく、その他のアジア太平洋地域での売上も大きく伸ばしている。日本での売上も前年同期比26%増の72億3700万ドル(約7900億円)と大きく伸びている。
なおiPhoneの旧モデルを意図的にパフォーマンスを低下させるためにソフトウェアのアップデートをしていたが、Appleがそのことを公表していなかった件について、現在、米国司法省(DOJ)と証券取引委員会(SEC)が同社に対して情報開示に向けた共同捜査をしていると報じられている。
▼クックCEOは自身のツイッターで「iPhone X」のウリである写真の綺麗さをアピール。