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オランダ警察、2017年夏から違法ドローン捕獲に「鳥の王者」鷲を採用

佐藤仁学術研究員・著述家
(BBC)

空飛ぶドローンが様々シーンで活用されているのは日本だけでなく、世界共通だ。だがドローン禁止区域や禁止時間帯での飛行または盗撮などスパイ目的や犯罪にも使用されるなど違法ドローンも世界中で問題になっている。

大きな鷲が空から違法ドローンを捕獲

そのような違法ドローンの対策に、オランダ警察は鷲(わし)を導入しようとしているとBBCなどが報じている。その様子は動画でも公開されており、空飛ぶ大きな体の鷲が小さなドローンを捕えて空中から突き落とし、地上で鷲が捕獲するシーンは圧巻だ。

「ドローンのようなハイテクソリューションに、鷲というローテクなソリューションで対抗する」と警察広報官のDennis Janus氏は語っている。鷲にとっては空飛ぶ小さなドローンを空中で捕えるのは獲物を捕獲するようなものらしい。約100人の警察官が鷲を使った違法ドローン捕獲のためのトレーニングを受けているそうだ。2017年夏から4羽の5歳になる鷲を「空飛ぶ警察分隊」として採用して、オランダの上空を飛ぶ違法ドローンの捕獲にあたるそうだ。

▼違法ドローン捕獲のため鷲を採用したオランダ警察を報じるBBC

▼ドローンを捕える鷲の訓練風景も紹介されている。体の大きな鷲が空中でドローンを捕える姿は脅威でさえある。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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