スマホ放送NOTTV、ついに終了「AKB48の“あんた、誰?"」19時間生放送でグランドフィナーレ!

スマホ放送NOTTVが2016年6月末で4年3か月のサービスを終了 (C)AKS

日本初のスマホ向け放送サービスとして2012年4月に開局し、スマホやタブレット向けに映像コンテンツを提供してきた「NOTTV」が2016年6月30日正午で、4年3か月にわたるサービスを終了した。

コンテンツは充実していたNOTTV

NOTTV終了の理由として、運営会社のmmbiは「昨今のスマホ向けのインターネットによる映像配信の普及等により、当初想定していた会員数の獲得に至らず、今後の事業継続が困難な見込みであることから、NOTTVサービスを終了する」と2015年11月末に発表した。たしかに、インターネットによる映像配信の急速な拡大は著しい。有料コンテンツでもNetflixやHulu、Amazon Primeなどメジャーなネット動画配信サービスの台頭が著しい。またYouTubeはあらゆる動画が無料で視聴できる。YouTube自身は広告収入モデルであり、動画視聴前や視聴中に十数秒の広告動画が配信されるので、ユーザーはそれを見せられたり、動画視聴している画面の下にバナー広告が表示されることはあるが、それでも無料で動画を観られることから全世界で大人気である。

さらに地上波テレビ局もインターネットを活用して無料や有料でニュースやバラエティなどのコンテンツを配信している。動画のコンテンツ自身について「面白い」「つまらない」「興味ある」は主観の問題だから、NOTTVの加入者が増加しなかった要因としてコンテンツを挙げることはできない。NOTTVがドコモのスマホのみに限定していたことやネットでの動画配信と違い周波数電波によるテレビ放送だったため、全国一斉のスタートでなかったことや、地域によっては電波が入らずに視聴できない場所があったことの方が加入者が伸びなかった原因としては大きい。

むしろコンテンツとしてはNOTTVは充実していた。特に開局当初から放送している「AKB48のあんた、誰?」はNOTTVの中でも人気番組の1つで、タイトルのごとく「メンバーが多いAKB48」の中から地上波などへの露出が多くない、まさに「あんた誰?」と世間からは思われている非選抜メンバーや若手のメンバーが出演し、月曜から金曜まで毎日夕方5時から生放送を行っているバラエティ番組である。

NOTTVの最後を飾った「あん誰」

そしてNOTTVの最後を飾ったのもNOTTVを代表するコンテンツ「AKB48のあんた、誰?」だった。「あん誰」の愛称で親しまれ、2016年5月3日には1000回放送を突破し、最終回で1041回目の放送だった。

2016年6月29日夕方5時といういつもの番組開始時間から開始して、NOTTVサービス終了の2016年6月30日正午の10分前の午前11時50分まで、19時間もぶっ通しで生放送を行った。4年3か月にわたって放送をしてきた「あん誰」にはAKB48グループのメンバーがもう既に卒業してしまったメンバーも含めて230人以上も出演していた。

「あん誰」は本当にファンにもメンバーにも愛されいてる番組である。秋葉原のAKB48カフェで毎日、生放送しており、毎回抽選で50名が観覧できることから、AKB48ファンの間でも人気がある番組である。世間からは「あんた誰?」でも、ファンには人気があるメンバー(いわゆる「推しメン」)が出演することから、ファンは自分の「推しメン」が出演する時は、秋葉原で平日夕方に多くのファンが抽選に並んで観覧するほど、ファンの間では人気が高い番組である。NOTTV加入者以外でも抽選に並ぶことはできるが、NOTTV加入者は抽選のチャンスが2回あるなど抽選に当たる確率が高い。

ファンがしっかりと付いている番組やコンテンツは「この番組を観るためにNOTTVに加入する、すなわちドコモに契約するというユーザー」もいただろう。また同番組は週に1本、YouTubeに番組をアップしている。それを見て番組に興味を持ちNOTTVに加入したユーザーもいたかもしれない。3年以上にわたって、平日は毎日番組を企画・制作して、ファンを魅了するコンテンツを提供することは並大抵のことではないだろう。さらに「AKB48チーム8のあんた、ロケ!」という派生した姉妹番組も登場し、AKB48チーム8初の冠番組として人気を博している。

スタッフだけでなくファン、メンバー、共演者みんなで作っていた番組「あん誰」

「あん誰」はNOTTV開局から平日の夕方5時から毎日生放送でバラエティを4年3か月にわたって行ってきた。毎日出演するメンバーも企画も異なる内容の番組をここまで続けてきたことは本当に凄いことだ。スタッフやお手伝い芸人のトップリードのAKBメンバーと良い番組を作りたいという思いも強い。そのためメンバーからもとても信頼されている。最終回でも多くのメンバーが「あん誰」のスタッフに助けられた、見つけてくれてありがとう、と感謝を述べていた。

「あん誰」の番組の特徴としてスタッフだけでなく、ファンやAKB48のメンバー、お手伝い芸人のトップリードらも番組作りに協力していたことだ。特にファンの貢献は大きい。「あん誰」ではSNS「Google+(通称ぐぐたす)」を活用して、ファンから企画での募集を行っていた。特に「萌え木」の愛称で親しまれた木曜日の番組には、メンバーが番組内で言う「萌え台詞」を深夜2時や3時ごろに募集し、それが夕方の番組の中で利用される。そして投稿者は自分の考えた企画や萌え台詞が番組内で活用されて、メンバーがやってくれるのを楽しみにして多くの人が投稿し、番組を盛り上げていた。メンバーやトップリードからも「よく、こんなの考えられるねー!」と言われるほどシーンに応じた秀逸な台詞も多く、メンバーもそれらにしっかりと応えていた。

そして1000回以上も続いている番組なので、多くの人が投稿の常連になっており、カフェで当選して観覧していることもあり、メンバーやスタッフとも顔馴染みになっており、ますます良質なコンテンツを提供(企画への投稿)へと繋がっていった。トップリードや司会の中村麻里子さんも常連ファンの名前は知っており、彼らの投稿がメンバーの良さを引き出してくれることから、いつも助けられていた。他にも番組開始直後から、メンバーの出演回数のデータを丁寧に記録して、毎日の放送のたびに、どのメンバーが何回目で、誰との共演が初めてかという極めて精緻な情報を提供してくれる「データ職人」のファンもいて、スタッフやメンバー、他のファンからも多いに感謝されていた。

「あん誰」はファンも「SNSから番組作りに参加できるコミュニティ」のある番組だったことが番組として長続きし、愛されていた要因の1つである。彼らは最後の最後までNOTTVのユーザーで、19時間生放送スペシャルにも最初から最後まで会場に来てくれた人も多くいた。

最終回は19時間生放送スぺシャル!

そしてスマホ放送NOTTVの最後は「あん誰」だったが、4年3か月で1040回の放送を行ってきたが、それでもまだメンバーの魅力を伝えきれなかったということで、19時間生放送スペシャルで「最後の最後まであがきます!」と掲げていた。とにかく、ファンもメンバーもスタッフも最後まであがいていた。世界初のスマホ放送の最後のコンテンツということでアーカイブとして残しておきたいので、物凄く長くなってしまうのでご容赦頂きたい。

今回の19時間スペシャルは5部制であり、1部から5部まででお客様の入れ替えを行っており、3部から5部まではNOTTVユーザーのみが会場で観覧できた。

NOTTV「あん誰」の終わりの始まり (C)AKS
NOTTV「あん誰」の終わりの始まり (C)AKS

【グランドオープニング(第1部)】(2016年6月29日17:00~19:00)

「あん誰」最後の19時間は、メンバー22人とMCで総勢28人で華々しくスタートした。いつもは出演メンバー4人とMCで最大でも7人くらいしかいないステージに、なんと28人が並んでいた。劇場公演よりも狭いステージに、劇場公演よりも多い人数のメンバーが並んでいた。そして、なんと「あん誰」最終回で初めて小嶋真子さんが出演した。またメンバー全員が「あん誰」のオリジナルリストバンドをつけて登場した。このリストバンドもファンが考案したものらしい。

最後の最後まであがきまくる「あん誰」19時間生放送の幕開けにふさわしく、過去の「あん誰」名物企画である「エア○○」「サビドン」「立ち位置を把握しないさい」「あん誰に恋したら」「下から○○」「一本釣り選手権」「二択」をメンバーが分かれて行った。もちろんファンからの投稿された台詞やアイディアも多く、会場のファンやスマホの前のファンを盛り上げた。最初からメンバーも会場やスマホの先のファン、お手伝い芸人トップリードも凄い勢いだった。「二択」では「楽しかったのは、あん誰?AKBINGO?」で圧倒的に多くのメンバーが「あん誰」を選んでいた。ここで1部が終了で会場のお客様の入れ替えが行われた。

ついに小嶋真子さん登場 (C)AKS
ついに小嶋真子さん登場 (C)AKS
カオス状態の「サビドン」(C)AKS
カオス状態の「サビドン」(C)AKS

《ちゃんたすご褒美ロケVTR》 (2016年6月29日19:00~19:30)

「あん誰」では番組の最後に「新チャンスの順番プラス」(チャンたす)というのがあり、これはスマホやタブレットで視聴しているファンが、その日一番頑張ったメンバーに投票できる仕組みであり、メンバーはスマホの前のファンにアピールして、ドキドキしながら結果を待つという企画がある。そして「チャンたす」が5回たまると、そのメンバーのやりたいことや願いをかなえてくれるという企画がある。そのため「あん誰」での「チャンたす」は出演するメンバーのモチベーション向上にも繋がっている。

ここでは、5回獲得したメンバーの夢を叶えるという事で、岡田彩花さんの「高級焼肉を食べたい」、岩立沙穂さんの「海鮮丼をたらふく食べたい」、西野未姫さんの「スカイダイビングがしたい」の3つのご褒美ロケの模様をVTRで放送していた。

【8時だョ!チーム8集合!(第2部)】(2016年6月29日19:30~20:30)

「あん誰」は4年3か月の歴史を誇る老舗番組だが、その中でチーム8が出演していたのは、ここ2年くらいである。初々しかったメンバー達が「あん誰」を通して成長した姿を見せつけた。チーム8は各都道府県代表のメンバーで構成されている。「あん誰」では赤いジャージでお馴染みの太田奈緒さんが見習いMCを務めており色黒キャラや噛みキャラ、突っ込まれキャラなどで親しまれており、お手伝い芸人トップリードやメンバーからの信頼も厚い。

この日はチーム8は「8時だョ!チーム8集合!」と岡部麟さんデザインの「エイトくん」の書かれたお揃いの黄色のTシャツを着て登場した。小田えりなさん、吉川七瀬さん、清水麻璃亜さん、佐藤七海さん、大西桃香さん、永野芹佳さん、福地礼奈さん、谷川聖さん、本田仁美さんが出演して、「運を見せつけろ、スッパジュース対決」「モノ萌え」「リアクション(こよりでくしゃみ)」「即興演技」「太田のMC力」「一発ギャグで伊豆田を超えろ」「プレッシャー対決」など「あん誰」でお馴染みの企画で盛り上がった。

ここで終了するメンバーからも感謝の言葉が最後に述べられた。永野芹佳さんは「こんなに面白くないのに、トップリードの2人が笑いに変えてくれたり、スタッフがとても優しかった。またどこかで会いたい」と感謝していた。

8時だョ!チーム8集合!見習いMC太田奈緒さんは安定の赤ジャージで登場 (C)AKS
8時だョ!チーム8集合!見習いMC太田奈緒さんは安定の赤ジャージで登場 (C)AKS
「あん誰」ではソロイベントも開催した清水麻璃亜さん (C)AKS
「あん誰」ではソロイベントも開催した清水麻璃亜さん (C)AKS

【AKB48 1/6 リアル版恋愛総選挙 ファイナル(第2部)】(2016年6月29日20:30~22:00)

「あん誰」金曜日の人気企画「リアル版恋愛総選挙」がファイナルを迎えた。AKB48のメンバーがトップリード新妻さんと疑似恋愛をやっていき、新妻さんがAKB48のメンバーから勝者を選んでいくもので、ファンにも大人気の企画だ。

新妻さんがAKB48メンバーの告白を振ると「えーー!!」と大騒ぎになり、メンバーもファンも毎回楽しみにしている。新妻さんはいつも体力の限界と言いながら、メンバーやファンとのやり取りを楽しんでいる。

2016年5月から「リアル版 恋愛総選挙 ファイナル」を目指して、毎週金曜にAブロックからDブロックまでの予備選が行われてきた。大森美優さん、佐々木優佳里さん、飯野雅さん、佐藤栞さんの予備選を勝ち抜いたメンバーと、トップリード和賀推薦枠で村山彩希さん、主催者推薦枠でMCの中村麻里子さんが集結してファイナルを戦った。さらに解説として「愛でる兄弟の妹」キャラでお馴染みだった茂木忍さんも登場して「初めて、メンバーを切る新妻さんの苦労がわかった」と語っていた。伊豆田さんは「本命が佐藤栞で、大穴が飯野雅」と予測していた。観客席もスマホの先のファンも多いににぎわっていた。番組の熱量も相当なものだったが、夕方5時からずっと見ている人のスマホやタブレットは物理的にもかなり熱くなっている時間だった。

この企画では一度振られても「ちょっと待った」札をあげて、再挑戦するチャンスがある。そのチャンスを使って、なんて新妻さんが中村麻里子さんを選んで、中村麻里子さんが優勝してしまった。観客席もスマホの先のファンも大歓声で、中村さん自身も「本当にうれしくて、総選挙よりも嬉しい」と泣いてしまい、会場内は中村コールであふれかえった。ここで2部が終了で会場のお客様の入れ替えが行われたが、2部はチーム8と「恋愛総選挙」だったためか、1部よりもファンの歓声もかなり大きかった。

村山彩希さんとの電話デート (C)AKS
村山彩希さんとの電話デート (C)AKS
まさかの優勝を勝ち取った中村麻里子さん (C)AKS
まさかの優勝を勝ち取った中村麻里子さん (C)AKS

《あん誰 あがきにあがいた1040回を振り返ろう!Part1》(2016年6月29日22:00~22:30)

「あん誰」が、あがきにあがいた1040回の歴史をトップリードと「あん誰」スタッフの目線で振り返りのVTR放送。彼らがスタッフルームに篭って過去の番組から選りすぐったシーンを放送しているが、毎日1時間でも1040時間分もあるので、選択するのも相当に大変だったことだろう。

【思い出トーク(1)(第3部)】(2016年6月29日22:30~2016年6月30日0:30)

ここから第3部、朝までのコースで、NOTTVユーザーのみが会場では閲覧可能なので、常連客が多い。「あん誰」ファンは、みんな番組やメンバーに対して厚い思いを持っており、ファン同士の仲も非常に良いのが特徴だ。彼らはお手伝い芸人トップリードのライブにも参加して交流を深めている(トップリードのライブも、コントでなくAKB48の話をしているので)。

ここでは「あん誰」に数多く出演したメンバー達が「あん誰」で最後にどうしても言っておきたかったことなど「あん誰」について語り尽くす時間だった。トップリード、「なすなかにし」のほか卒業生の名取稚菜さん、森川彩香さん、石田晴香さん、岩田華怜さんらも参加して「あん誰」の思いでトークを盛り上げた。また途中ではメンバーが歌いたい歌をユニットで披露するシーンもあった。

多くのメンバーが「あん誰」に出場するようになってから萌え台詞を鍛えられたことをあげていたり、「あん誰」で生まれたキャラや個性も多かったこと、メンバー同士での今だから話せる喧嘩の話や「あん誰」への愛を語っていた。島田晴香さんが「番組スタッフがスタッフルームで、メンバーのSNSをしっかりとチェックして、そこから番組の中での企画に生かしてくれたり、他のどの番組よりもメンバーのプロフィールが細かい。スタッフルームのカレンダーにはメンバーの誕生日が書かれている」ことなど語ったり、夏祭りの時には選抜メンバーが出演するのと同じ時間に、裏で「あん誰」メンバーでの企画があり、選抜メンバーの方よりもこっち(あん誰)に観客を呼んで来よう!というスタッフの意気込みを感じていて、実際には人が来るか不安だったのに、たくさんの人が来てくれて、本当に嬉しかったという話をしていた。また新妻さんが共演メンバー全員につけている「ニンニンネーム」は、メンバーの気持ちをつかむためにつけていったが、最初はファンの反応が怖かったので、少しずつ小出しにしていった、などと語っていた。

さらに、週に1回のペースで出演していた相笠萌さんが手紙で「あん誰」の思いを「明日からあん誰がなくなると思うと寂しいし不安です。とってもアットホームでお客さんがみんな笑ってくれる。ちょっと不満に思うこともあったが、自分の殻を破れて、凄く勉強になった。公演のMCもあん誰に出るようになってから自分から話せるようになった。またいつか、あん誰が復活した時には、もうスケジュールが取れないくらい活躍しているようになりたいです」と一緒に番組を作ってくれたファン、スタッフらに感謝を伝え、それを聞いたメンバーらは泣いていた。

卒業生もかけつけた思い出トーク (C)AKS
卒業生もかけつけた思い出トーク (C)AKS
相笠萌さんからの手紙にメンバーやファンも言葉を詰まらせる (C)AKS
相笠萌さんからの手紙にメンバーやファンも言葉を詰まらせる (C)AKS

《あん誰 あがきにあがいた1040回を振り返ろう!Part 2》(2016年6月30日00:30~01:00)

「あん誰」が、あがきにあがいた1040回の歴史をトップリードと「あん誰」スタッフの目線で振り返りのVTR放送。この時間にカフェで観覧しているファンには、夜食のうどんや串カツ、春巻き、ドリンクなどが振る舞われて、観客は夜食を食べながら会場で放送を楽しんでいた。

【AKB48のオールナイトニッポン(第3部)】(2016年6月30日1:00~3:00)

NOTTVではニッポン放送のラジオ番組「AKB48のオールナイトニッポン」もスマホで放送していた。今回がNOTTVで放送する最後となった。ラジオだからNOTTVに入っていない人は声しか聞こえないが、NOTTVの人は番組中のメンバーやCM、音楽放送中のメンバーの様子や私服を見ることができた。また「あん誰」と違って「AKB48のオールナイトニッポン」は選抜メンバーもたまに出演することから、NOTTVでも人気があった。

この日は向井地美音さん、加藤玲奈さん、武藤十夢さん、そして秋葉原の会場から伊豆田さんが駆けつけて4人で放送をしていた。向井地さんはAKB48の選抜メンバーでセンターを務めていたが「あん誰」にも出演していた。そしてこの日は「あん誰」の思い出を語るということで、会場やスマホで「あん誰」を楽しんでいたファンらが「AKB48のオールナイトニッポン」での「伊豆田チャレンジ」の時にメールを送って楽しんでいた。誰も寝ないで番組を楽しんでいた。

ラジオスタジオの様子がライブでわかり人気があった(C)AKS
ラジオスタジオの様子がライブでわかり人気があった(C)AKS

《あん誰 あがきにあがいた1040回を振り返ろう!Part 3》(2016年6月30日03:00~03:30)

「あん誰」が、あがきにあがいた1040回の歴史をトップリードと「あん誰」スタッフの目線で振り返りのVTR放送。深夜の楽屋には次のコーナーに出演するメンバーらが続々と駆け付け、同窓会のような雰囲気となっていた。

【思い出トーク(2)(第3部)】(2016年6月30日3:30~5:00)

深夜の思い出トークは「あん誰」を番組開始当初から支えてくれた猛者たちが大集結した。中村麻里子さん、伊豆田莉奈さんの他に初期のMCを務めていたチキチキジョニーも久しぶりにやってきた。他にはトップリードのほか、卒業した岩佐美咲さん、松原夏海さん、梅田彩佳さん、仁藤萌乃さん、仲谷明香さん、小林香奈さんらが参加し、内田眞由美さんは電話で出演した。

この思い出トークは「落ち着きあるレジェンドたち」が出演しているため自由に喋ろうというもので、過去の喧嘩話、かつては出演者とメンバーの間に温度差があったことが話された。また鈴木まりやさんは「最初はNOTTVの説明もなかったので、NOTTVって、本当に放送されているのか心配だった」と語った。また他メンバーからは「あん誰」という名前が嫌だったことや、「何が面白いのかと思ったこともあった」など本音で語られた。またチキチキジョニーも「歳の差が離れているから、ぶつかることはなかったが、メンバーに突然泣かれるのには困った」と苦労話を披露していた。また集まっていた全員でNOTTVが終了してしまっても「あん誰」は継続したいから色々なアイディアを出していたことも印象的だった。

初期の「あん誰」をMCとして支えてきたチキチキジョニー (C)AKS
初期の「あん誰」をMCとして支えてきたチキチキジョニー (C)AKS
現在は演歌歌手として活躍している卒業生の岩佐美咲さん (C)AKS
現在は演歌歌手として活躍している卒業生の岩佐美咲さん (C)AKS

【レジェンド リアル版 恋愛総選挙(第3部)】(2016年6月30日5:00~6:30)

番組開始から12時間が経過した早朝の企画は「リアル版 恋愛総選挙」で、ここでは「あん誰」のレジェンド達が奇跡の再集結を果たした。中塚智実さん、野中美郷さん、松井咲子さん、片山陽加さん、名取稚菜さんの5人が参加した。全員卒業生だが、現役の時は「あん誰」の「リアル版 恋愛総選挙」の猛者たちだった。

例えば中塚智実さんとは、中塚さんが最後に「あん誰」に出演したときにトップリード新妻さんとやったキャッチボールで会話を楽しむなど、新妻さんも寝不足だったが、完全に目が覚めるような展開だった。さすがにAKB卒業後に舞台女優として実績を積んできただけあって中塚さんの演技も相当にパワーアップして、最後は中塚さんと名取さんが争い、新妻さんが名取さんに王冠を渡して、優勝を決めた。第3部最後の企画で深夜からいた観客らも寝ることなく声援を送っていた。ここで長かった3部が終了し、客の入れ替えが行われた。

新妻さんとキャッチボールデートをする中塚智美さん (C)AKS
新妻さんとキャッチボールデートをする中塚智美さん (C)AKS
優勝は新妻さんの推しメンだった名取稚菜さん (C)AKS
優勝は新妻さんの推しメンだった名取稚菜さん (C)AKS

《あん誰 あがきにあがいた1040回を振り返ろう!Part4》(2016年6月30日6:30~7:00)

「あん誰」が、あがきにあがいた1040回の歴史をトップリードと「あん誰」スタッフの目線で振り返りのVTR放送。会場のファンもスマホの先のファンも懐かしいシーンの登場に「おおー」と声を上げていた。

【リアルお目覚 Baby!(第4部)】(2016年6月30日7:00~8:00)

「あん誰」木曜日、通称「萌え木」の萌納めは、リアルな時間に「お目覚めBaby」と題された「あん誰」が誇る、萌えキュンメンバー達が大集結した。

中村麻里子さん、トップリードが司会を行って、伊豆田さんはステージ横にある布団で寝てしまった。出演するAKB48のメンバーはリアルなパジャマ姿で登場して、ファンが考えた萌え台詞を言って、会場やスマホの先のファンをキュンキュンさせるコーナーだった。

「あん誰」常連メンバーから日頃はお目にかかれないドラフト研究生まで22人がパジャマ姿で大集結して朝から盛り上がっていた。パジャマ姿のメンバーの萌え台詞が見れるのは「あん誰」くらいだからファンにも大人気だった。

岡田彩花さんは番組フィナーレの時に「「あん誰」で萌えキャラがついて、握手会でも「あん誰」を見て興味を持って来てくれたという人もいて、そのおかげもあり、総選挙でランクインできたと思っているので「あん誰」には凄い感謝しています」とコメントしていたように「あん誰」の萌えキャラを見て好きになったというファンは凄く多いようだ。

メンバーのリアルなパジャマ姿と落書きされる伊豆田さん (C)AKS
メンバーのリアルなパジャマ姿と落書きされる伊豆田さん (C)AKS

【8時だョ!チーム8集合!(第4部)】(2016年6月30日8:00~9:00)

チーム8メンバー達が、最後の「あん誰」で朝8時から、「あん誰」で鍛えられた萌えで萌えあがいた。朝から見習いMCの太田奈緒さんとトップリードの掛け合いも絶好調だった。吉川七瀬さん、高橋彩音さん、岡部麟さん、佐藤栞さん、佐藤七海さん、佐藤朱さん、大西桃香さん、浜松里緒菜さん、谷川聖さんとチーム8の萌えの精鋭を揃えての出演だった。

「○○Baby 延長戦」、「萌え属性開発」や会場のファンの悩みにチーム8のメンバーが萌え台詞で応える「萌えサスンジャー」をやって番組を盛り上げていた。

ここで出演終了のチーム8のメンバーらからトップリードやファンに対して、今までの感謝の気持ちを伝えていた。トップリードもチーム8がどんどん成長していくのを楽しみにしていたと伝えていた。最後にはチーム8のオリジナル曲「一生の間に何人と出逢えるのだろう」を歌った。

チーム8のお色気担当の大西桃香さん(C)AKS
チーム8のお色気担当の大西桃香さん(C)AKS

《あん誰 あがきにあがいた1040回を振り返ろう!Part5》(2016年6月30日9:00~9:30)

「あん誰」が、あがきにあがいた1040回の歴史をトップリードと「あん誰」スタッフの目線で振り返りのVTR放送。今回の19時間スペシャルの中で5回目で最後の振り返りだった。5回で合計2時間30分のVTRだったが、実際には1040時間以上の動画があったので、過去のVTRの0.2%だった。またどこかで過去の「あん誰」映像に会いたいという声も大きい。

【中村ご褒美企画「9期会」(第5部)】(2016年6月30日9:30~10:50)

ついに最後の5部が始まり、NOTTV終了まで残すところ数時間となった。グランドフィナーレ直前は「あん誰」MCを約2年半務めた中村麻里子さんへ番組スタッフからのご褒美企画で、中村さんのリクエストで「9期会」を「あん誰」生放送で実現した。

中村さんの他には、島崎遥香さん、竹内美宥さん、島田晴香さん、大場美奈さん、山内鈴蘭さん、そして総監督の横山由依さんの7人で9期会を行った。立ち位置把握ゲームで「この中で一番女性に受けるのは?」の順番付けで、7人で全一致していた。また9期の思い出の曲として「そばかすのキス」を全員で熱唱した。新妻さんが即興で考えた萌え台詞に一人ずつ挑戦していた。最初は嫌がっていた島崎さんも「女優だから、演技と思って頑張れ」と同期やファンからの後押しがあってやりきっていた。最後には番組から中村さんがセンターで9期の全員の顔が入ったケーキをもらっていた。

総監督横山由依さんからもNOTTV「あん誰」がなくなってしまうことに対して「これからが大切。今が踏ん張る時の気がする。こういう自分がアピールする場所がなくなったら、劇場のMCや握手会とか、自分がどこで生きていけるのかを考えないといけない機会になる。自分自身で自分の居場所を探していくことが大切になる」と語っていた。

島崎遥香さんも「あん誰」9期会にかけつけた (C)AKS
島崎遥香さんも「あん誰」9期会にかけつけた (C)AKS
番組から中村さんセンターの9期の顔入りケーキ (C)AKS
番組から中村さんセンターの9期の顔入りケーキ (C)AKS

【グランドフィナーレ(第5部)】(2016年6月30日10:50~11:50)

NOTTVと「あん誰」もついにラストを迎えることになった。お手伝い芸人のトップリード、なすなかにし、うしろシティとメンバーら30名が最後の瞬間にかけつけた。出演回数の順番に並んでいたが、オープニングと同様にステージにはメンバーであふれた。

1人60秒ずつ「あん誰」の思い出を語ったが、60秒で終わるメンバーはほとんどいなかった。挨拶はフィナーレに登場したメンバーの中で出演回数が少ない順番で思い出を語ったが、最初の岡部麟さんの挨拶の時からトップリード新妻さんは号泣していた。メンバーが挨拶している時も、他の待っているメンバーらの多くも「あん誰」の4年3か月の思い出で涙が止まらなかった。前田亜美さんは大号泣してしまい、他メンバーが挨拶しているのに、そのメンバーよりも大きな泣き声をあげており、その姿がかえってメンバーやファンから笑いを誘っていた。メンバーが「あん誰」という番組を通じて成長していったことを自分で自覚しており、それを支えてくれたファンの皆さん、スタッフの貢献、一緒にやっていた共演者に感謝していることを伝えていた。まるでAKB48が解散するのではないかと思うくらいの涙で感謝と熱い思いをぶつけていた。明日から平日夕方の日課だった「あん誰」がなくなり、「あん誰ロス」「NOTTVロス」になってしまうファンやメンバーも多いが、最後は「あん誰」らしく元気に明るく番組が終了した。

メンバー1人1人からNOTTVや「あん誰」への感謝が伝えられる (C)AKS
メンバー1人1人からNOTTVや「あん誰」への感謝が伝えられる (C)AKS
大号泣の前田亜美さん (C)AKS
大号泣の前田亜美さん (C)AKS

「あん誰」のようなコミュニティ形成ができる番組が生き残る時代

そして多くのメンバーからもNOTTVが終わってしまったとしても「あん誰」復活や継続を望まれる声が聞こえた。ファンからも同様だ。今までに多くのメディアやコンテンツに関わってきたが、ここまでファンやメンバーに愛されていた番組は見たことがない。ファン、メンバー、スタッフが1つのコミュニティを形成して、いい番組を作っていこうとしているのが伝わってきたし、実際にそうだった。ファンは「Google +」でアイディアやコメントを出して、それらをスタッフらが真剣に検討して番組制作に役立てていたし、そのような姿勢がファンにも伝わってきたので、ファンらはますます番組への愛を深めていき、さらに良いアイディアを出して、メンバーの良さを引き出していた。また「あん誰」では毎回SNSで実況中継をしており、そこにスマホで見ているファンらが書き込みをしていた。その書き込みもしっかりスタッフらは読んで番組制作に生かしていた。またファンはTシャツやらを自分たちで作成して、それをトップリードが番組で着用したりすることもあった。

またメンバーがこのような企画をやりたいということにスタッフも出来る限りこたえていた。「チャンたす」でのご褒美企画もそうだが、TwitterやGoogle +でのメンバーのつぶやきや劇場公演や他の番組でのコメントなども拾って、「あん誰」の中で活かして、メンバーの魅力を最大限に引き出し、ファンからも「こういうのが見たかった」という声に応えていた。トップリードの2人ももはやスタッフの一員としてメンバーの魅力を最大限に生かしており、誰よりもメンバーの良さを知っていた。そのため即興でメンバー1人1人にあった萌え台詞がその場ですぐに考えられ、最終回でも9期生全員に即興で作った時には中村さんから「お笑い芸人よりも萌え台詞の天才作家が向いてる」と言われるくらいだ。MCの中村さんもアイドルというよりも「あん誰」においてはスタッフの一員のようだった。時には滑ることも多かったが、MCとして誰よりもAKB48のメンバーと接する機会が多い中村さんだからこそ、限られた時間と空間の中でメンバーの良さを最大限に引き出すこともできた。

そしてメンバーも「あん誰」のような自由な雰囲気の中で、トークや演劇、バラエティを学ぶことができた。観客との距離も近い番組だからファンの反応もよくわかるので、どのようなことをすればうけるのか、どのようなコメントが喜ばれるのかを学ぶことができて、それらは他の番組や活動でも多いに役立っていた。特に若いメンバーにとっては劇場公演や握手会などでは学べないようなファンやお笑い芸人、メディアとの対応を「あん誰」を通して学ぶことができた。劇場公演や他メディアでは多くの人数で出場することが多いAKB48だが「あん誰」では通常は4人だから、若手であろうと非選抜であろうと自分から話してパフォーマンスをしていかないと、番組が成立しない。そのため「あん誰」ではメンバーの個性も大いに発揮された。実際にチーム8や若手メンバーのファンには「あん誰」を見て好きになったというファンも非常に多い。

このようにファン、メンバー、スタッフが三位一体となってコミュニティを形成して「あん誰」という小宇宙のような空間を作り出しており、それらをスマホやタブレットというメディアを通じて放送していた。

NOTTVは誰が見ていたのだろうと思っていた人も世間には多かっただろうが「あん誰」を見ていると、まさにNOTTVを支えていたのは「あん誰」だということがわかる。ファンであるお客様の顔や反応がリアルに見えるのだ。毎日平日夕方5時から抽選に並んでくれる多くのファンはほとんどがNOTTV加入者だった。彼らにとっては「あん誰」はお金を払ってでも見たいし、参加したい番組だったのだ。

現在、地上波は見る人も激減しており、いつまでも広告収入に依存できなくなってきている。もはやスポンサー企業側も視聴率が高いという数字を信用していない。視聴率が高いと言われている番組でCMを出しても、その製品の売れ行きが伸びることが少ないからだ。企業もしっかりとお客様の顔の見えるところで広告宣伝をしていきたいと考えている。

またネットでの番組も大量に増加しているが、チャネルは増えても、ビジネスにならないものが多い。無料なら見てもいいけど、お金を払ってでも見たいものが少ない。またネットでの番組も増加しすぎて、どれが面白いのかわからない人も多い。

これから求められているコンテンツは「あん誰」のようなニッチながらもファンにとってはお金を払ってでも見たい、自分も番組制作に協力できる参加型の番組だろう。ただ制作して垂れ流していても「誰が見ているのかわからない」という視聴者の顔が見えない番組は生き残っていくのが難しくなるだろう。

NOTTVは終了してしまったが、「あん誰」の流れを引き継いだ番組が何かしらのメディアで復活することを多くのファン、そしてメンバーも楽しみにしている。