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良品計画、スマホアプリ「MUJI passport」中国に次いで台湾でもスタート

佐藤仁学術研究員・著述家
11月6日にリニューアルオープンした「無印良品台南門市」という台南旗艦店

良品計画グループの台湾無印良品は、 台湾国内の無印良品での買い物でマイルが貯まる、 無料のスマートフォン用アプリ「MUJI passport」の台湾版を2015年12月9日から提供を開始した。

■日本国内では533万ダウンロード、中国でも177万ダウンロード

2013年5月に日本でスタートした「MUJI passport」は、2015年12月13日までに533万ダウンロードを突破している。 また、2015年5月には中国版をリリースし、 200万ダウンロードを超え、中国での人気の高さも伺える。そして日本と中国に次いで、台湾においても日本や中国と同じ「新しい買いもの体験を提供する」ことを念頭に置いて開発してきた。

無印良品は、現在、韓国やアメリカなど26カ国で事業展開をしており、順次導入をしていく予定。無印良品では国・地域ごとに合わせた機能で、全ての無印良品のお客様に「同等のサービス、体験を提供する」ことを目指している。

■親日国台湾でも日本と同じアプリの機能を提供

「MUJI passport」は無料で提供されるアプリで、アプリ自体が会員証となり、買い物の際に提示するか、店舗にチェックインすることで「MUJIマイル」が貯まるサービス。

マイル数に応じて買い物で使える「MUJIショッピングポイント」などのプレゼントがもらえ、店舗での買い物に利用できる。 また、商品の詳細情報、店舗検索、在庫検索機能、 無印良品の最新ニュースを受け取れる機能なども搭載している。なお2015年12月31日までは台湾で「MUJI passport」をダウンロードして、店舗にて一会計500元以上を購入した利用者がクーポンを掲示すると100元を値引きする。

「無印良品台南門市」(台南の旗艦店)
「無印良品台南門市」(台南の旗艦店)

日本ではお馴染みの「無印良品」は海外展開にも注力しており、海外でも「MUJI」のブランドで日用品からファッションまで多くの商品の人気が高い。そして特に親日家も多く、日本のドラマやアニメ、ファッションなどへの関心が高い台湾での存在感は大きい。台湾には無印良品の店舗が38店ある。

「無印良品」に買い物に行く利用者は全世界で同等の体験ができるようになってきている。「MUJI passport」を中国、台湾でも提供することによって、日本の利用者と同じように買い物でのマイルや店舗での体験などを楽しんでもらえるようになる。「無印良品」の店舗や商品、ブランドの海外展開だけでなく「MUJI passport」というスマートフォンのアプリもまた国内外の垣根を越えようとしている。

台湾版のMUJI passport(台湾国内専用アプリ)

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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