インドネシアで収入基盤を固めたいTwitter:クリスマスセール、新年のクーポンから動画まで

Twitterはインドネシアで大人気である。2015年9月にRoy Arnold Simangunsong氏がインドネシア事務所のトップとして就任し、人材募集も開始し、本格的に広告販売の営業を行っている。2億5,000万人を超える人口をかかえるインドネシアはTwitterにとっても巨大市場である。そしてTwitterのアジア太平洋地域本部のTianyu Xu氏は2016年にはインドネシアでモバイルでのインターネット利用者が人口の半分を超えると予測している。

■買い物前にはソーシャルメディアでチェック、クーポンも大人気

Twitterによるとインドネシアでのインターネット利用者は高収入で買い物と自動車が大好きな人が多いそうだ。Twitter利用者の平均月収は800万ルピア(約8万円)で、多くが大学を卒業している。またTwitter利用者の80%以上が家やインテリアを購入して、72%が自動車製品を購入しているとのこと。そして92%が買い物をする前にソーシャルメディアでの商品のチェックをしているとのこと。さらにソーシャルメディアを利用している人の方が贅沢品を購入する頻度が利用してない人よりも30%多いそうだ。

そして利用者の77%がクリスマスのプレゼントをソーシャルメディアで探して、88%が新年のプロモーションやキャンペーン商品、クーポンをソーシャルメディアで探す。多くの店舗やレストランがTwitterやFacebookなどでクリスマスセールの案内や新年にクーポンや割引券などを配布している。インドネシア人は金持ちでもセールやクーポンが大好きだ。

Twitterはこのようなインドネシア市場でのソーシャルメディアの使われ方に応じたマーケティング活動を行っていき、これからのクリスマス、新年シーズンの広告営業を積極的に展開していきたい。

■動画も大人気

さらにインドネシアではTwitter利用者の87%が動画をアップしている。ジャカルタのような大都市ではスマートフォンも普及しており、ほとんどの若者がスマートフォンを所有している。そしてWi-Fiもコンビニやカフェ、大学など多くのところで無料または安価で利用できる。多くの若者がスマートフォンで10~30秒程度の動画を撮影してアップして楽しんでいる。個人でも友人同士でも動画を撮影して、アップしている。またインドネシアではアイドルやタレントらもスマートフォンで動画を撮影してTwitterにアップしてファンとのコミュニケーションを楽しんでいる。日本人よりもTwitterやFacebookでの動画のアップは多いだろう。もちろんYouTubeへのアップも非常に多く、インドネシア人の大好きなメディアの1つだ。

 (c) JKT48 Project
(c) JKT48 Project

▲誕生日を祝ってスマホで写真や動画を撮影してTwitterにアップするJKT48のメンバー。JKT48はインドネシアで大人気のアイドルグループで多くのメンバーがTwitterで情報発信をしている。メンバーによって10万~100万のフォロワーがいる。動画は写真よりもファンに喜ばれる。

■ソーシャルメディア乱立のインドネシア

インドネシアではTwitterが人気があるが、それ以外にもFacebookやInstagram、LINEなども人気がある。特にFacebookは全世界で15億人以上が利用しているが、Twitterは3億人程度とその差は大きく開いており、収益面でも圧倒的にFacebookが優位である。つまり利用者が多いFacebookの方が広告収入につながるだけの基盤がしっかりしている。そしてTwitterが大人気のインドネシアでもTwitter利用者のほとんど全員がFacebookも利用しており、多くのソーシャルメディアを利用シーンに応じて使い分けている。広告主になるであろう店舗やレストランなどもFacebook、Twitter、Instagramなど多くのソーシャルメディアで情報発信をしているが、最終的には広告の効果が一番高いメディアに集中していくだろう。

Association of Indonesian Internet Providers (APJI)によると、現在インドネシアでのインターネット利用者は8,800万人で、多くのインドネシア人にとってソーシャルメディアは生活のプラットフォームの一部になってきたものの、広告媒体としてはまだテレビや印刷物の方が優位である。TwitterとしてはインドネシアでのTwitter利用者への適切な広告配信によって広告収入の基盤を固めておきたい。