Facebook、インドの田舎100か所でWi-Fi敷設:1.3億人が利用する成長の余地が大きい市場

(写真:ロイター/アフロ)

Facebookは、インドの国営通信事業者BSNLらと提携して、インドの地方部で100か所のWi-Fiスポットを敷設することを明らかにした。Facebookは毎年5,000万ルピー(約1億円)を投資していく。BSNLの光ファイバーを敷設し、Trimaxなどサービスプロバイダーがシステム構築を行い、Zenなどが端末の提供を行っていく。国営通信事業者BSNLはWi-Fi敷設に積極的で、インド全土450か所以上の旅行者向けスポットを含めて、2015年度中には合計2,500か所以上でWi-Fiを敷設する。

既に南インドや西インドの約25の都市でWi-Fi導入に向けたパイロットが行われている。1か所で約2,000人が同時にWi-Fiに接続可能となるとのことから、今回インドの地方で100か所なので、約20万人以上がWi-Fiによるインターネット接続の恩恵を受けることになる。

■1億3,000万人以上のFacebook利用者がいるが、それでもインドはまだまだ成長途上

2015年10月末にFacebookのCEOのザッカーバーグ氏はインドを訪問して、ニューデリーのインド工科大学で学生らとの対話などを行った。ザッカーバーグ氏がインドを訪問するのは2015年で2回目である。また2015年9月末には、アメリカでインドのモディ首相とも対談を行っており、インド政府がインドでのデジタル化を推進している「Digital India」を支援していくことを明らかにしていた。

インドには1億3,000万人以上のFacebookのアクティブユーザーがいる。これはアメリカに次いで世界2位である。それでもインドの人口は12億人以上だから、まだFacebookを利用していない人の方が多い。特に地方、田舎の方ではまだ携帯電話を所有していない人、所有しててもインターネットに接続できない人も多く存在している。インドの地方では今でもカーストの問題も残存しているので留意も必要だが、それでもFacebookにとってもインドはまだまだ開拓と成長の余地が大きい重要な市場である。

■まずはネットに接続するインフラから

インドの地方ではまだ道路が舗装されていない所が多い
インドの地方ではまだ道路が舗装されていない所が多い

Facebookのビジネスモデルは広告収入であり、同社の売上の95%以上が広告に依拠している。広告収入のためには、まずインターネットに接続しアクセスしてもらう必要がある。そのためにインフラが整備されることは同社の収入にとっての基盤の確立として、とても重要である。Facebookはインドでは同社の「Internet.org」というサービスを2015年2月から通信事業者Relianceと提携して提供している。これは、インターネットへアクセスするデータ通信が無料でFacebookやGoogle検索、Wikipediaの他に天気予報や生活情報サイト、求人情報、妊婦や女性向けサイトなど、生活に密着したサイトにアクセスが可能なサービスである。

インドではGoogleもインド全土の駅400か所でWi-Fiを敷設することを明らかにしている。GoogleもFacebookと同様にインターネットに接続できないと利用できないサービスである。