アマゾン、AWSが好調で2四半期連続黒字:AWSの営業利益432%増で北米の営業利益とほぼ同じ規模

(写真:ロイター/アフロ)

アマゾンは2015年10月22日、2015年第3四半期(7~9月)の決算を発表した。売上高は前年同期から23%増の253億5,800万ドル。純利益は7,900万ドルだった。第2四半期(4~6月)は9,200万ドルの純利益で黒字転換し、2四半期連続の黒字となった。アナリストの予測を大きく上回った。営業利益は4億600万ドル、前年同期は5億4,400万ドルの営業損失だった。

■AWSの営業利益は432%増の5億2,100万ドル、北米事業の営業利益とほぼ同じ規模

アマゾンの売上高構成比は、北米市場(特にアメリカ)での売上が約60%である。この構成比に大きな変更はない。海外市場はイギリス、ドイツ、日本、フランス、中国、イタリア、スペイン、インド、メキシコ、ブラジル、オーストラリアの11か国を合わせても売上高構成比は30%程度で大きな変更はない。1か国単位で見ると、アメリカ市場がアマゾンにとっていかに大きいかがわかる。インターネットショップでの売上はアメリカ市場に依拠していることがよくわかる。

また成長が著しいのは、クラウド事業のAmazon Web Services(AWS)だ。売上高は前年同期比78%増の20億8,500万ドルで、アマゾン全体の売上構成は8%程度だが、その勢いはすごい。またAWS事業の営業利益は同432%増の5億2,100万ドルで、北米事業の営業利益とほぼ同額である。北米での売上高は150億600万ドルもあるので、クラウド事業の利益の割合がいかに高いかがわかる。

■アマゾンは事業転換への過渡期か

まもなくクリスマス商戦を迎える。アマゾンはそれに向けてアメリカ国内の倉庫の従業員を前年より25%増の10万人を臨時雇用して対応することを10月19日に明らかにした。アメリカにはアマゾンの倉庫が50か所、仕分センターが20か所ある。

アマゾンの本業のネットショッピングの本質は物流である。しかし、物流は人海戦術でコストがかかるので、売上高に対して利益は少ない。今後アマゾンの事業を収益面で支えるのはクラウドのAWS事業に転換していくかもしれない。

▼2015年第3四半期の売上と売上高構成比率と特徴

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▼2015年第1四半期から第3四半期までのセグメント別の売上と売上高構成比率

(アマゾン発表資料を元に作成)
(アマゾン発表資料を元に作成)