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ヴァネッサ・ハジェンズ、骨折でギブスをしても「歩きスマホ」:「マルチタスクのスキル」なんて不要

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:Splash/アフロ)

女優ヴァネッサ・ハジェンズがロサンゼルスでショッピングしているところを撮られている。

ロンドンで指を骨折したようで、ブルーのギブスをしている。そしてギブスをしているので、右手は親指と人差し指しか動かせないようだが、片手にコーヒーを持ちながら、ギブスをしている手でスマートフォンを持ちながら「歩きスマホ」をしている。海外でも、その器用な彼女の「歩きスマホ」姿に、ヴァネッサ・ハジェンズは「マルチタスクなスキル」を身に着けたと報じられている。

■「歩きスマホ」は危険がいっぱい

「歩きスマホ」は日本だけでなく、海外でも大きな問題になっている。スマートフォンの普及に伴って、欧米だけでなくアジアの新興国でも「歩きスマホ」は社会問題になっている。交通事故で死亡する事故も起きている。

日本でも駅などでポスターや放送による注意喚起がされているが、それでも「歩きスマホ」をしている人はいっこうに減らない。多くの人がスマートフォンの画面を見つめながら、歩いている。「歩きスマホ」は非常に危険だ。自分が線路に落ちたり、交通事故に遭うだけでなく、周辺の人に気が付かないで、ぶつかってしまい相手に怪我を負わせてしまい加害者になってしまうこともある。「歩きスマホ」をしている人は、みんな「自分だけは大丈夫だ」と自己中心的に思ってしまう。そして他人の「歩きスマホ」にはイライラして、トラブルにもなりかねない。

ヴァネッサ・ハジェンズは骨折してギブスをして、片手にコーヒーを持ちながら、器用に「歩きスマホ」をしている姿はたしかに「マルチタスクなスキル」なのかもしれないが、褒められるようなことではない。「歩きスマホ」は危険である。

ヴァネッサ・ハジェンズが器用に「歩きスマホ」をしているからといって、真似する必要はない。

歩くときは歩くことに集中した方がよい。つまり「シングルタスク」で十分なのだ。

「歩きスマホ」をして、転んだり、ぶつかったりして、指の骨折よりも大きな怪我をしてしまうかもしれない。

(「歩きスマホ」は危険がいっぱい。真似する必要はない。)
(「歩きスマホ」は危険がいっぱい。真似する必要はない。)
学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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