お取り寄せスイーツ、今後のトレンドは「おいしく食べて、ちょっと環境や社会に貢献できる」もの

売上の一部が、農家の自立支援・環境保全に。※画像提供/imperfect表参道

近年、日本国内や世界の食や自然環境についての問題への注目が集まる中で、消費者の意識も「せっかく食べるなら、少しでも生産者の顔が見えるものや、環境に配慮したものを選ぼう」という傾向が高まっているようです。それに伴い、スイーツ業界では農産物であるカカオを取り巻く産地の現状が注目されており、フェアトレードのチョコレートや、カカオ農家への支援などの取り組みも広がっています。また一方で国内に目を向けてみると、小麦やお米、フルーツの農家、乳牛の酪農家などの生産者を大事にした商品も続々と誕生しています。

バレンタイン限定のチョコレートアートにも注目!世界の食と農の問題を自発的に支援できるウェルフードマーケット&カフェ

チョコレートアーティストnoricoさんによる特大チョコレートアートポスターが飾られた『imperfect表参道』の外観。※画像提供/imperfect表参道
チョコレートアーティストnoricoさんによる特大チョコレートアートポスターが飾られた『imperfect表参道』の外観。※画像提供/imperfect表参道

「持続的な世界の食と農」を目指し、消費者とともに課題解決に取り組む「Do well by doing good.」活動を展開する、ウェルフード マーケット&カフェ『imperfect(インパーフェクト)表参道』。同店では、「1年で最もチョコレートが消費される“バレンタイン”のタイミングで、生産から手元に届くまでに関わっている全ての人たちのことを思い浮かべていただく機会を作りたい」という思いから、2月1日〜14日の期間限定で、「幸せなチョコレート」をテーマに掲げたプロモーションを展開しています。

アソートには、「カカオ&エルダーフラワー」(写真)など、3種類のチョコレートが2粒ずつ入る(2,100円+税)※画像提供/imperfect表参道
アソートには、「カカオ&エルダーフラワー」(写真)など、3種類のチョコレートが2粒ずつ入る(2,100円+税)※画像提供/imperfect表参道

1粒に2つの素材を掛け合わせたボンボン・ショコラのオリジナルアソートを店頭とECサイトで販売するほか、店頭には話題のチョコレートアーティストnoricoさんによる高さ2mの特大チョコレートアートポスターを掲示。さらに、自宅でも見られるように、オリジナルチョコレートアートの作品をWEBムービーでも公開しています。

チョコレートアートのWEBムービー。生産者や産地への想像が膨らみます。画像提供/imperfect表参道
チョコレートアートのWEBムービー。生産者や産地への想像が膨らみます。画像提供/imperfect表参道

また同店では、2019年の創業より、世界の食と農を取り巻く社会課題に対して、お客参加型でプロジェクトを推進していくユニークな取り組みを行なっています。店内には、①環境、②教育、③平等、という3つのプロジェクトテーマが掲示されており、お客は商品購入時にレジで受け取るチップにて、応援したいテーマに投票。最も票を集めたプロジェクトを、売り上げの一部を活用して実行するという取り組みです。2019年7月〜2020年3月末の第一期では、コートジボワールの森を再生するための「2万本の苗で森と生き物の命をまもろう!」が最も票を集め、2020年7月、コートジボワール共和国にて現地の協力スタッフや村人350人以上の力を借りて2万1,000本の苗の植樹を植えたそうです。

店内に置かれたプロジェクトの投票ボックス。※画像提供/imperfect表参道
店内に置かれたプロジェクトの投票ボックス。※画像提供/imperfect表参道

第2期となる現在は、①環境 受粉を助けるミツバチの生育環境を整えよう!、②教育 農園の経営を支援してカカオ農家を笑顔に!、③平等 女性たちの農の学びを支えて平等な社会を!の3つのプロジェクトテーマが挙がっています。オンラインショップからも投票できるので、チョコレートの購入と一緒に、応援の気持ちを届けてみてはいかがでしょうか。

お菓子屋×シェフ×生産者で、食を未来に繋ぐ

「山むすび」と、第一線で活躍するシェフが愛用する生産者の食材が一つの商品に。※画像提供/春華堂
「山むすび」と、第一線で活躍するシェフが愛用する生産者の食材が一つの商品に。※画像提供/春華堂

静岡・浜松の銘菓「うなぎパイ」を看板商品に、多彩な和洋菓子を販売している『春華堂』。「五穀」と「発酵」をテーマに展開する同社のブランド『五穀屋』では、「後世に食を繋ぐ」をコンセプトに、発酵文化を学ぶ「五穀屋講座」や、地元での粟栽培など、これまでも様々な取り組みを行ってきました。

そして今回、「コロナ禍で影響を受けている生産者を応援したい」という思いから、生産者やシェフとコラボレーションした新商品「山むすび 道しるべ」(1セット5,400円+送料、3セット16,200円)を販売し、話題を呼んでいます。

「山むすび 道しるべ」は、日本の生産者と深いつながりのある料理人3名とコラボレーションし、『五穀屋』の看板商品であるもち米と穀物のおせんべい「山むすび」と、シェフが考案した「山むすび」を美味しく食べるためのオリジナル料理をセットで販売。2月から3ヵ月にわたって展開され、2月お届け分は、東京・北参道のフレンチ『シンシア』石井真介シェフが監修。愛媛県でサステナブルな漁業を行なう「ダイニチ水産」の養殖真鯛を使った「サステナブルな真鯛のブイヤベース」とのセットで、「山むすび」をしっかりとした食事として楽しめる内容になっています。

3月お届け分の「山むすび×石黒さんが育てたホロホロ鳥の白レバーとラムレーズンのパテ&高橋愛さんが育てた八幡平サーモンのリエット」。※画像提供/春華堂
3月お届け分の「山むすび×石黒さんが育てたホロホロ鳥の白レバーとラムレーズンのパテ&高橋愛さんが育てた八幡平サーモンのリエット」。※画像提供/春華堂

3月お届け分は、東京・京橋のフレンチ『ラぺ』松本一平シェフ考案の「ホロホロ鳥の白レバーとラムレーズンのパテ&八幡平サーモンのリエット」。日本で唯一のホロホロ鳥の飼育農家、石黒農場の希少な白レバーを使ったパテと、名水「金沢清水」の清流で3年かけて育てる岩手・清水養鱒場の「八幡平サーモン」を使ったリエットが一度に味わえる内容です。

4月は、広尾「茶禅華」川田智也シェフが考案した「昆布と毛蟹のXO醤添え&魚沼産コシヒカリの中華粥」。毛蟹は、星付きレストランのシェフが絶対の信頼を置く函館・マルヒラ川村水産から届いたもの。合わせる「山むすび」は、木桶で3年熟成させるたまり醤油「つれそい」と、「三河しろたまり」を使った2種類をセットにしており、醤油による味の違いも楽しめます。

企画に賛同いただいた、生産者の方々。※画像提供/春華堂
企画に賛同いただいた、生産者の方々。※画像提供/春華堂

いずれの生産者も、レストランやホテルへの卸をメインにしており、コロナ禍で少なからず影響を受けていること。そして、「山むすび」の原料であるもち米そのものが、消費量・生産量ともに縮小傾向にあることから、もち米や雑穀の生産者を支援したいという思いもこの商品に込められています。