ハイパーローカルな国のハイパーローカルなサービスたち

GROFERS

「ハイパーローカル」は、インドスタートアップの生態系の中で新たに出てきたバズワードであるとユアストーリーが伝えている。ハイパーローカル(デリバリー)とは、特定エリアでの即時配達サービス。最近だとアマゾンがバンガロール限定で「KiranaNow」という即時配達のサービスを始めている。Kirana(キラナ)というのはローカルの個人商店のことだが、彼らを配達手段として活用し、2-4時間で商品を届ける。

グルガオン(都市名)では、Grofersが早くからサービス開始しており、2014年1月に食料雑貨と生活消費財(FMCG)のデリバリーを始めた。その後、セコイアから出資を受け、200人のデリバリーボーイと40人以上の開発チームに育っている。オーダーを受けるとバイク便が(提携先の)小売店で商品をピックアップして、90分以内で運んでくれるサービスである。しかも配達料金は45インドルピー(90円程度)と安い。2014年12月からアプリの提供も始め、ユーザーはアプリを通じて発注するようになった。

現在は食料雑貨、ベーカリー、ペットフード、花を配達している。今後は薬や充電器、延長コードなどの配達も予定しているという。Grofersは小売店からコミッションをもらっており、雑貨は7-8%のマージン、ベーカリーは20%以上になる。果物と野菜は単価が低く赤字になってしまっている。フルフィルメントが大きな課題だという。物量が増えてきているので商品ピックアップや配送経路の効率化が求められるだろう。

グルガオンは大型の高層アパートが多く買い物一つでも車がなければ難しい。また道路事情も悪く渋滞に巻き込まれやすい。そういう意味ではGrofersのようなバイク便による即時配達は重宝されるだろう。一方でアマゾンはKiranaと提携し、フリップカートはムンバイのダッバーワーラー(弁当運び)と提携しようとしている。

インドはエリアによって状況や課題が大きく変わってくる。そういうハイパーローカルな国で、これらのサービスがどう差別化してくのか、どう棲み分けしていくのかには興味がある。