インド最大手イーコマース、サイトを閉じる

フリップカートがウェブサイトを1年以内に閉じる、とタイムズオブインディア紙が伝えている。ウェブサイトを閉じる代わりにスマートフォンのアプリに特化するという。

1年前はモバイルからのトラフィックは6%しかなかったが、この18か月以内でトラフィックは10倍になったという。フリップカートは月に800万の宅配を行っており、3分の2のトラフィックは小さい都市や町から来ている。フリップカートのアプリへの方向転換は、デスクトップ(PC)を持っておらず、ブロードバンドにアクセスできない人々が住んでいる場所を前提にしている。

日本だとイーコマースを使う場合にはアプリではなくブラウザを通じてサイトにアクセスする。毎回サイトを読みだしても通信環境がよいためストレスはない。一方でインドの場合は、通信環境が悪くかつ通信料がチャージされるため、最初にアプリをダウンロードさせ、データ通信量の少ないアプリ経由で購入するケースが多い。一方でイーコマース運用側から言うとアプリはユーザーを囲い込みやすい。スマートフォンユーザーの使うアプリは限定されるからだ。またブラウザだと他のイーコマースとの価格比較が起こりやすいが、アプリだと比較されづらい。

下記はフリップカートのアプリのダウンロード推移だが、2014年だけで1800万ダウンロード(全ダウンロード数のうち94%)がされた。この1年に急激にアプリダウンロードが増えたことを示している。

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【出典】http://www.huffingtonpost.in/deepak-abbot-/mobile-commerce-growth-in_b_6365236.html?utm_hp_ref=india

フリップカートはイーコマースの中で一番スマホを売っている。モトローラやシャオミーなどフリップカートでしか買えない機種を増やし、エクスクルーシブ(独占販売)という手法で売上を伸ばしてきた。スマホをユーザーに売って、そのユーザーがアプリをダウンロードして、また売上を増やすという独自の生態系をつくりつつある。先日、Airtelゼロプランのニュースもあったが、データ通信料も無料にしてユーザーを拡大するということも、次の一手として考えているだろう。