インドで始まる?EC2.0の世界

Googleがアメリカの一部の都市でテストを開始した「Shopping Express」が気になっている。【ニュース参照元】Google、即日配達サービス「Shopping Express」の拡大に予算5億ドル/Google's $500 million plan to stop Amazon

どういうサービスかというと「消費者がオンラインショッピングで購入した日用雑貨品を当日あるいは翌日までに配達するサービス」。なあんだ、ただのECサイトかと思われるかもしれないが全く違う。

通常のECサイトだと、オンラインでオーダーがあるとECサイトの倉庫(もしくは提携先の倉庫)から発送されるが、このサービスは、パートナーの地域店舗(商店)から商品をピックアップして最短でユーザーに届ける(アメリカの場合はハイブリッドカーで配達)。倉庫を持つ必要がないし、在庫リスクもない。かつ既存の店舗の売上にも貢献できる。まさに新興国向けのサービスではないか?

ECサイトとの対比
ECサイトとの対比

2000年ごろ、クリック・アンド・モルタルという言葉が流行ったが、それが実現しそうな勢いだ。マーケットプレイスの時代がEC1.0だとすると、まさにEC2.0の世界が訪れようとしている(ちょっと大げさだが)

実はこのショッピングシステムはGoogleとの相性がよい。下記は広告システムとの対比だが、まさに彼らが得意としている最適化のテクノロジー領域。EC2.0では彼らの強みが十分に発揮できるのではないかと思う。

広告システムとの対比
広告システムとの対比

最近のインドのニュースでいうと、アマゾンがキラナショップ(小規模商店)を配送に利用するというニュースが出ていた。

【ニュース参照元】Amazon takes kirana route to deliver goods

このニュースを見たときは、ピンとこなかったが、キラナショップを倉庫や配送会社と見立てれば納得がいく。

インドはFDI(外資直接投資)が厳しく、外資のECサイトは運営できない(ただしマーケットプレイスは除く)。ただこのシステムであれば、FDIにも抵触せずに運営でき、かつ既存の小売店舗の売上を圧迫しない。これはモディ首相の望むところでもある。

そういう意味では、アメリカの次に、新興国であるインドでテストが始まるのではないかという期待がある。