新型コロナ:結婚、離婚に「待った」をかけられたセレブたち

コロナのせいで離婚に進めないメアリー=ケイト・オルセンとオリヴィエ・サルコジ(写真:Shutterstock/アフロ)

 カリフォルニアとニューヨークで外出禁止令が出て、2ヶ月。突然にして世の中を大きく変えた新型コロナは、ハリウッドセレブたちの結婚や離婚にも、影響を及ぼしている。

 大勢の集まりが許されないから結婚式ができない、フライトが飛ばないからハネムーンに行けない、仕事がなくなって経済的に不安だから離婚は延期すべきか、というようなことは、日本にいても聞く話だろう。しかし、紙切れ1枚で結婚や離婚が成立しないアメリカでは、本人たちが強く望んでも、結婚、離婚自体が、今は非常に難しいのである。

 この状況で一番苦しんでいるのは、夫オリヴィエ・サルコジとの離婚を望んでいるメアリー=ケイト・オルセンだろう。離婚には裁判所が必須だが、コロナ禍にあり、裁判所は、今、この手続きを行っていないのだ。オルセンがニューヨーク市の裁判所に離婚を申請したのは、すでに外出禁止令真っ最中だった4月17日。緊急の場合であれば考慮してもらえるため、今月、彼女はあらためてその形で申請をし直したものの、やはり裁判所に「緊急ではない」と判断されてしまった。オルセンとサルコジの戦いは、コロナが一段落するまで休戦ということ。その間、どんなに嫌でも、ふたりは夫婦であり続けることになる。

アメリカでふたりだけの結婚はできない

 結婚も、今はとても複雑だ。アメリカで結婚するには、まず、お役所が出してくれるマリッジ・ライセンスが必要となる。このライセンスは、結婚する郡の役所で申請するが、緊急事態宣言以来、L.A.やニューヨークでは、この業務を完全にストップしているのだ。電撃結婚の場として有名なラスベガスですら、今はこの業務を一時停止中である。

 さらに、アメリカで、結婚をするカップルは、自分たちを「結婚させてくれる人」と、それを「目撃した人」にいてもらわなければいけない。最もシンプルでお金がかからない結婚を望む場合も、それぞれの親友なりきょうだいなりを連れ、市役所なりに行き、その資格のある人に儀式を行ってもらわなければならないのだ。

 場所にはこだわらないから今とにかく正式に夫婦になりたい、というのであれば、先月下旬から、L.A.郡の南にあるオレンジ郡では、アナハイムの駐車場で儀式を行ってくれるようになった。ただし6月2日までは予約でいっぱいだそうだ。ニューヨーカーには、お隣のニュージャージーに行くという手段がある。

 しかし、ずっと憧れていた素敵なロケーションで、ウエイターがカクテルやシャンパングラスを運ぶ中、大勢の友達に祝福されながら結婚したいと思うなら、今はとにかく待つしかない。そんなふうに予定を狂わされたセレブカップルには、ジェニファー・ロペスとアレックス・ロドリゲス、スカーレット・ヨハンソンとコリン・ジョスト、ケイティ・ペリーとオーランド・ブルームなどがいる。ペリーとブルームは、日本でのウエディングを予定していたそうだ。ペリーは現在妊娠中で、コロナが収まり、子供が生まれた後にもそのプランのままで行くのかどうかは不明である。

養育費問題にも影響が

 一方で、ちょっと違った問題を抱えているのがジェレミー・レナーだ。コロナで今年予定されていた作品の撮影が一時中止になり、いつ再開するかもわからないため、養育費を減額してほしいと裁判所に嘆願したのである。

 彼が主張するところによると、コロナがなくても「アベンジャーズ」があった昨年より今年は収入が減る状況だったとのこと。そこに来てさらにこの打撃があったことから、これまでの月3万ドル(約320万円)を支払い続けるのはきつく、3分の1にあたる月1万1,000ドルに減額させてくれというのだ。彼はまた、元妻ソニー・パチェコが、養育費を自分の贅沢に使っているとの批判もしている。

 実際には丸1年も結婚していなかったレナーとパチェコは、この6年間に、何度も親権や養育費で揉めてきた。このタイミングで再びレナーがこんなことを言い出したのを受けて、パチェコは「世界規模のパンデミックを利用して、またもや子供のためのお金を減らそうとするとは、本当に落胆させられました」とコメントしている。いずれにしても、現状では、この件も、おそらくすぐには進まない。この戦いも、延長戦だ。コロナはさまざまなところで、あらゆることを引っかき回しているのである。