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2017年ハリウッド10大ニュース

猿渡由紀L.A.在住映画ジャーナリスト
「ワンダーウーマン」のガル・ガドット(写真:Splash/アフロ)

 2017年も、1週間少しを残すばかり。ぱっとしない夏の映画シーズンで「IT/イット“それ”が見えたら、終わり。」が爆発的にヒットし、テレビではトランプのアメリカに警告を与える「The Handmaid’s Tale」が社会現象となった今年のハリウッド。好感度満点だったクリス・プラットとアンナ・ファリスや、ベン・スティラーとクリスティーン・テイラーの破局にがっかりさせられたりもした。お悔やみニュース以外で、特筆すべきトップ10の出来事を振り返ってみよう。

今年爆発的にヒットした「IT/イット”それ”が見えたら、終わり。」(写真/ワーナー・ブラザース)
今年爆発的にヒットした「IT/イット”それ”が見えたら、終わり。」(写真/ワーナー・ブラザース)

10位:ジョージ・クルーニーがパパに

 ラスベガスのカクテルウエイトレスやら、元女子プロレスラーやら、お手軽そうなガールフレンドを取っ替え引っ替えし、永遠のプレイボーイかと思われたジョージ・クルーニー。取材で「また結婚するつもりはありますか?」と聞かれると、「マット(・デイモン)が結婚したら、するよ」(もちろんその手は2005年にデイモンが結婚すると使えなくなった)、「子供が欲しいと思いますか」と聞かれると「いや、むしろ僕はブラッド(・ピット)の養子にしてもらえないかなと思っているんだよね」などと茶化していた彼が、これまでと全然違うタイプの人権弁護士と結婚し、世間を驚かせたのは、2014年のこと。以来、常に妻アマルを脇にはべらせて仲良しぶりを強調してきた彼は、今年6月、56歳にして、双子の男女のパパとなった。昔から政治に強い関心を持ち、政治家になりたいのではという噂がつきまとってきた彼だけに、いよいよ出馬に備え、尊敬される妻を持つ良き夫、子供を愛する優しい父のイメージ作りを狙っているのかという憶測もつきまとっている。

  本業のほうは不振。プロデューサーとして「アルゴ」で 、俳優として「シリアナ」でオスカーを受賞、監督、脚本家としても候補入りしたことがあるクルーニーだが、2014年の監督作「ミケランジェロ・プロジェクト」が大コケしてからは、プロデュース作「Our Brand Is Crisis(日本未公開)」、出演作「ヘイル、シーザー!」「マネーモンスター」など、まるで成功に恵まれていない。今年北米公開された監督作「Suburbicon」も、悲しくも9位デビューで、北米興行成績わずか5億ドルの大赤字に終わった。これならなおさら未練なく政界に転身できるか?

クルーニーの最新監督作「Suburbicon」(写真/Paramount Pictures)
クルーニーの最新監督作「Suburbicon」(写真/Paramount Pictures)

9位:マライア・キャリーの失態続き

 昨年の大晦日、タイムズスクエアでのカウントダウンライブで口パクがばれ、大恥をかいたキャリーは、その後もあまり誇らしくない話題でメディアを賑わせている。6月には、ウィル・フェレル主演のコメディ映画「The House(日本未公開)」の現場で数々のわがまま行動を取ったことが暴露され、さらにイメージダウンを受けた。大幅に時間に遅れて現場入りした彼女は、髪をなびかせるためにクレーンを使って大きな扇風機を回すよう要求したり、言われたことに対して「ダーリン、私はそういうのはやらないの」と撥ね付けたりしたのだという。そこまで苦労させられたのに、結局、彼女の出演シーンはカットされた。11月には、 元ボディガードが、セクハラと賃金未払いで彼女を訴訟。同じ頃、体調不良を理由に3つのコンサートをキャンセルしたことは、まだ彼女を支えるファンを大きく失望させた。そして今月は、ラスベガスでのコンサートで、新しいボディガードがファンに暴行を加えるという事件が起こっている。

 そんなキャリーは、この大晦日、再びタイムズスクエアでライブパフォーマンスを行うそうだ。彼女が見事、昨年のリベンジを果たしてみせるのか、あるいはさらに恥を重ねるのか、注目される。

8位:M・ナイト・シャマランの復活

 1999年の「シックス・センス」で、オスカーの監督部門と脚本部門に候補入り。“最後のどんでん返し”をトレードマークに、その後もヒット作を送り込むが、2006年の「レディ・イン・ザ・ウォーター」で、初めてつまづいた。次の「ハプニング」もぱっとせず、「エアベンダー」では最悪の映画に送られるラジー賞を監督と脚本部門で受賞するという不名誉を得る。ウィル・スミス親子が主演した「アフター・アース」も、散々な結果に終わった。

 メジャースタジオすべてからそっぽを向かれてしまった彼が取ったのは、自腹で低予算のホラーを作るという、いわばルーツに戻る手段。ホラー映画のヒットプロデューサーであるジェイソン・ブラムの協力も得て、これまでの彼にしたら低予算の900万ドルで製作した「スプリット」は、今年1月に北米公開されてスマッシュヒットした。全世界の売り上げは2億7,800万ドルで、すごい利益率である。次回作(『スプリット』の続編)には、ブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソンが出演する。

7位:アンジェリーナ・ジョリー VS「Vanity Fair」

  20年近く友情を築いてきたカンボジア人女性が書いたメモワール「First They Killed My Father 」を映画化することは、ジョリーが長年抱いてきた夢。今年、ついに自身の監督、脚色で実現したのだが、公開前、「Vanity Fair」のインタビューで彼女が語ったキャスティングの様子に、多数の批判が寄せられることになった。

 カンボジアの大虐殺を扱うその映画「最初に父が殺された」に出演する子役たちを選ぶため、ジョリーら製作者は、現地の児童養護施設やサーカスなどを訪れ、貧しい子たちの前にお金を置いて、一度それを取らせた後に取り上げるという“ゲーム”をしている。主演を獲得した女の子は、一番長くお金を見つめていたことと、どうしてそのお金が欲しいのかを聞かれた時に、お葬式も挙げてあげられなかった死んだおじいちゃんのためと言ったことから選ばれた。その子は、その時泣いたという。

アンジェリーナ・ジョリーの最新監督作「最初に父が殺された」の子役は、カンボジアでの一般オーディションで選ばれた(写真/Netflix)
アンジェリーナ・ジョリーの最新監督作「最初に父が殺された」の子役は、カンボジアでの一般オーディションで選ばれた(写真/Netflix)

 誤解を解こうと、ジョリーはすぐさま声明を発表。さらに弁護士を通じて編集部に問題箇所の削除を要請した。それを受けて、編集部は自分たちの記事が正確であると主張するべく、テープ起こしを公表している。だが、そのテープ起こしでは、その“ゲーム”が行われる時、カメラが回っていることを子供たちは知っていて、子供たちはこれが“ごっこ”であることをわかった上でやっていたことがうかがえた。それでも残酷なことに変わりはないという声は消えず、この戦いの勝敗は出ないまま、映画は9月のトロント映画祭でプレミアされることになる。プレミアには、子役たちとジョリーの子供たちが仲良く並んで出席した。

 ところでジョリーとブラッド・ピットの離婚は、破局から1年以上過ぎた今も進展しないままだ。どちらも先に進めようとしないのはまだ迷いがあるからで、復活するのではとささやかれたりしている。その一方で、最近ピットは時々女性と軽いデートをしているとの報道も出ている。

6位:撮影中の監督交代劇、相次ぐ

 映画の企画で監督が交代するのは、ハリウッドでよくあること。ただし、それは撮影開始前の話で、撮影が始まってからというのは、めったにない。だが、今年は3つもそんな例があった。それも、メジャースタジオの作品だ。

 ひとつめは「ジャスティス・リーグ」。監督にはザック・スナイダーのクレジットしか載っていないが、実は途中からジョス・ウェドンに引き継いでいる。理由は、3月にスナイダーの娘が自殺したこと。この体験について、ワンダーウーマン役のガル・ガドットは、「こういう体験は、キャストの誰もしたことがない。私たちはみんなザックが大好きで、彼のことをサポートしている。ジョスも、とても才能ある人」、フラッシュ役のエズラ・ミラーは「危機に直面した時に、アーティストたちがお互いを助け合おうとするのは、とても美しいこと。あるアーティストが達成できないかもしれないことを、別のアーティストが達成してあげようとするんだ。それを目の当たりにするのは、感動だった」と語っている。

 次に、「スター・ウォーズ」。来年公開予定の、若き日のハン・ソロを描く「Solo: A Star Wars Story」 は、「LEGO(R)ムービー」のフィル・ロードとクリス・ミラーのコンビで撮影が進められていたが、撮影が半分以上過ぎてから、ふたりはルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディにクビにされた。やり方の違いでロードらとケネディらの間には衝突が絶えなかったらしいが、まさかここまできてクビにさせられるとは本人たちも思っていなかったとのことだ。新監督にはずっと無難なロン・ハワードが決まった。

 現場で衝突だらけだったのは、フレディ・マーキュリーの伝記映画「Bohemian Rhapsody」も同じ。主演のラミ・マレックは、ブライアン・シンガー監督の怠慢な仕事ぶりを堂々と批判していたらしいが、11月末の感謝祭休日明けにシンガーが3日続けて撮影を無断欠席すると、スタジオも堪忍袋の尾を切らした。シンガーはクビにされ、新しい監督にはデクスター・フレッチャーが決定している。同じ頃にシンガーの過去のレイプ事件がニュースを騒がせたが、この解雇の原因は、あくまで勤務態度のようである。

5位:中国バブルの崩壊

 これからは中国だ、ライバルに遅れを取る前に彼らとパートナーシップを結ばねばと、狂ったようにハリウッドが中国へラブコールを送ったのは、昨年のこと。それが実態のない約束だったことは、今年前半、早くも明らかになった。昨年末、ゴールデン・グローブ授章式番組などを製作するディック・クラーク・プロダクションズを相場以上の10億ドルで買収した大連万達(ワンダ)グループは、結局支払いができず、今年3月、買収は不成立に。これを受けて、ワンダは、売り手から違約金の支払いを要求されている。アメリカのテレビが中国のプロパガンダに利用されるのではという、政治家まで巻き込んだ危惧は、あっというまに解消されてしまった。パラマウントの親会社ヴァイアコムも、中国の2社から10億ドルの出資を受ける契約を取り付けていたがまったく支払いがなく、今年、この契約は解消されている。

 ワンダが青島に建設していた世界最大規模の映画スタジオも、完成を待たずして、今年、売却に出された。 “東のハリウッド”と位置付けられたこのスタジオに製作を誘致すべく、昨年、ワンダの創設者、王健林は、直々にL.A.を訪れている。このイベントでは、L.A.市長、アカデミーのプレジデント、ワンダ所有のレジェンダリー・エンタテイメントが製作する「グレート・ウォール」に主演したマット・デイモンらがスピーチをした。いったいあれはなんだったのか、という感じである。

 中国の興行成績の伸びも、以前のような勢いはない。北米に次ぐ世界2番目の市場が大事なことに変わりはないが、中国の興行成績の報告に偽りがある疑いも持たれており、今年はアメリカ映画協会(MPAA)が会計事務所に監査を依頼している。ハリウッドと中国の蜜月関係は、あらためて見直されている感じだ。

4位:「ワンダーウーマン」の爆発的ヒット

  昔から女性観客を重視してきた日本の映画業界と違って、ハリウッドは近年、若い男性を一番のお客様にしてきた。その結果、メジャースタジオは、女性受けする恋愛映画などに消極的になり、どんとお金をかけ、世界規模でどんと稼げるアクション大作にますます力を入れるようになってきている。そんな状態だと、女優は男優の添え物という構図を変えるのは難しい 。その常識を覆したのが、この夏の「ワンダーウーマン」だ。

 ガル・ガドットが主演、パティ・ジェンキンスが監督するこのスーパーヒーロー映画は、近年のDCコミック映画「バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生」「スーサイド・スクワッド」などを抜いて、全世界で8億2,000万ドルを稼ぎ出した。女性監督の作品としては、もちろん史上最高記録。批評家にも絶賛されている。 続編の公開予定日はすぐさま発表されたが、ギャラの交渉で、ジェンキンスが戻ってくることが正式に決まるのには、多少時間がかかった。だが、その交渉で、ジェンキンスは、同じ規模のヒットを出した男性監督と同じレベルのギャラを取り付けている。女性にアクション大作の監督は無理という常識を否定しただけでなく、男女の賃金格差を是正した今作は、すばらしい前例を作ってくれたのだ。

3位: 受賞結果の読み間違えと、「ムーンライト」の逆転オスカー受賞

 今年のオスカーで作品部門の最有力候補だったのは、最多部門でノミネートされ、それまでも数々の賞をさらっていた「ラ・ラ・ランド」。プレゼンターのフェイ・ダナウェイが封筒を開け、読み上げたのも「ラ・ラ・ランド」だったのだが、受賞スピーチの途中で、大きな手違いがあったことが判明した。ダナウェイが受け取ったのは、主演女優部門の控えの封筒。「エマ・ストーン/ラ・ラ・ランド」とあるのを見て、ダナウェイは作品名をそのまま読んでしまったのである。

「ラ・ラ・ランド」を破ってオスカーを獲得した「ムーンライト」は、時代の空気を反映する秀作(写真/ファントム・フィルム)
「ラ・ラ・ランド」を破ってオスカーを獲得した「ムーンライト」は、時代の空気を反映する秀作(写真/ファントム・フィルム)

 この間違いを引き起こしたのは、長年オスカーの集計に関わってきた会計コンサルタント会社プライスウォーターハウス・クーパーズ(PwC) 。封筒を渡すために舞台の袖に立っていた担当者は、その時、スマフォで写真を撮るのに夢中だった様らしい。

 ハリウッドの黄金時代を思わせる恋愛ミュージカルではなく、貧困エリアに住む有色人種のゲイ男性を主人公にした小粒なドラマが逆転受賞したのには、投票がトランプの就任後で、移民の強制逮捕や一部の国からの入国禁止令のニュースにリベラルなハリウッドが深刻な不安を感じていたことも関係している(ノミネーションの段階では、まだトランプは就任しておらず、暗い気分が選ぶ作品にまで影響するには及んでいなかった)。ハリウッドにばかにされ続けてきているトランプはこの読み間違いに大喜びで、奴らは政治にばかり気を取られているからこんな恥をかいたのだとツイートした。

オスカーは逃したが、「ラ・ラ・ランド」が今年最も重要だった作品であることに変わりはない。(写真/ライオンズゲート)
オスカーは逃したが、「ラ・ラ・ランド」が今年最も重要だった作品であることに変わりはない。(写真/ライオンズゲート)

2位:ディズニーによる20世紀フォックス買収

 マーベル、ピクサー、ルーカスフィルムと、賢い買い物をしてきたディズニーの物欲が、ついにピークに達した。20世紀フォックスの映画スタジオとテレビ製作事業を、524億ドル(約5兆9,000億円)で買収するというのだ。独占禁止法に触れないかどうかの判断がなされるまでには1年から1年半ほどかかり、その間は現状のままだが、承認されれば、6つあるハリウッドのメジャースタジオが5つになり、市場の4割を制覇する巨大スタジオが誕生する。フォックスのお宝である「アバター」「X-MEN」などを手に入れることで、ディズニーは今以上にヒットを飛ばし、テーマパークや商品のラインナップも広げていくことだろう。

 この巨大な帝国ができることは、ライバルスタジオはもちろんのこと、興行主や、ストリーミングサービスの会社にも影響を及ぼす。現在、ストリーミング業界のリーダーはNetflixとアマゾンだが、ディズニーは自分の手でストリーミング配信したいという意欲を見せており、少し前には自社作品をNetflixから引き下げると宣言した。現在、フォックスとディズニーはそれぞれHuluの3割を所有するが、この買収で6割となる。ここでフォックスとディズニーの作品が独占配信されることになれば、力関係はかなり変わる。

 競争力をつけるため、ほかの映画スタジオも、どこかとの合併を検討するかもしれない。合併があれば当然、大幅レイオフがある。この買収劇は、ディズニー社員を除くすべての業界関係者に不安を与えている。

1位:ワインスタインに始まったセクハラ暴露騒動

 今年最大の出来事は、言うまでもなくこれ。10月初めに「New York Times」と「New Yorker」がハーベイ・ワインスタインの長年にわたるセクハラとレイプの実態を暴露したのをきっかけに、さまざまな権力者たちの隠された本性が明らかになった。

 これまでに挙がった名前には、ケビン・スペイシー、ブレット・ラトナー、ジョン・ラセター、ルイス・C・K、ダスティン・ホフマン、ブライアン・シンガー、シルベスタ・スタローン、T・J・ミラー、ジェレミー・ピヴェン、マシュー・ワイナーなどが含まれる。セクハラ男がいるのは映画業界に限らず、有名シェフのマリオ・バタリ、朝番組の顔マット・ロウアー、テレビインタビュアーのチャーリー・ローズなどが、出演番組を失った。政界では民主党議員アル・フランケンが辞任に追いやられ、立候補をやめるよう言われたのにあきらめずアラバマ州の特別上院議員選に出たロイ・ムーアは負けている。

ルイス・C・Kが監督兼主演する「I Love You, Daddy」は、トロント映画祭でプレミアされたが、セクハラ問題で公開中止となった(写真/Courtesy of TIFF)
ルイス・C・Kが監督兼主演する「I Love You, Daddy」は、トロント映画祭でプレミアされたが、セクハラ問題で公開中止となった(写真/Courtesy of TIFF)

 今年2月末のオスカーでは、過去にふたりの女性からセクハラで訴えられ、示談で解決したことが判明していたケイシー・アフレックが、それでも主演男優賞を取った。そんなことは、もう決して起こらない。たった8ヶ月くらいの間に、状況は大きく変わったのだ。セクハラの代価がどんなものかを厳しく見せつけられた今年は、反セクハラ元年と呼んでいいと思う。その意味で、2017年は、永遠に歴史に残るはずだ。

L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、「シュプール」「ハーパース・バザー日本版」「週刊文春」「キネマ旬報」他の雑誌や新聞、Yahoo、東洋経済オンライン、文春オンライン、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米放送映画批評家協会(CCA)、米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。著書に「ウディ・アレン 追放」(文藝春秋社)。

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