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リンジー・ローハン、涙の告白。婚約者にDVを受けていた

猿渡由紀L.A.在住映画ジャーナリスト
リンジー・ローハンとエゴール・タラバソフ(写真:Splash/アフロ)

「ぶたれて、謝りもしない人と一緒にいてはいけない。」

婚約者とのトラブルが噂されていたリンジー・ローハン(30)が、初めて、自分の言葉で今の思いを語った。

彼女のインタビューは、イギリスの「Daily Mail」が、サルディーニャ島で行ったもの(全文はここで:http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-3727329/No-woman-hit-like-stay-man-Dramatic-exclusive-pictures-violent-scuffle-terrified-Lindsay-Lohan-playboy-ex-Mykonos-beach-troubled-lister-reveals-relationship-over.html)。先月23日、ロンドンの自宅で、ローハンと婚約者エゴール・タラバソフ(23)は言い争いをし、近所の人が警察を呼ぶ事態になった。警察がやってきた時、家にはローハンもタラバソフもおらず、ローハンは、それ以来、ロンドンに戻っていない。その時のビデオで、ローハンは、「彼は私の首を絞めたわ。殺そうとしたわ」と叫んでいる。

ローハンが「Daily Mail」に明かしたところによると、家を出たローハンはロンドンの高級ホテルに泊まり、その後、友人を訪ねてフランスのサントロペに飛んだらしい。この1週間は、イタリアの時計デザイナー、マルコ・マヴィラの家族と共に、サルディーニャ島でのんびりとした時間を過ごしているそうだ。

「このインタビューを受けたいと思ったのは、真実を語るべき時だと思ったから。最近、私について、嘘の記事がたくさん掲載されている。私はずっと黙ってきたけれど、エゴールが私に、そして彼自身にも何をするか、怖くてたまらないの」と、ローハンは説明。インタビュー中、何度となく涙を流したとのことだ。

ロンドンでの問題の夜について、ローハンは、次のように説明している。「その夜、私とエゴールは、外にディナーに行ったの。ダンスもしたし、楽しかった。家に帰った後、私は寝て、エゴールは外出した。2時間くらいして戻ってきて、私が目を覚ますと、彼は私の前に立っていたわ。普段と違う様子で、すごく攻撃的だった。そして私に暴力をふるってきたの。それは初めてじゃなかった。そこが問題なの。でも、今回は、ほかの人が目撃した。私は、誰にも電話をしていない。警察には、L.A.でさんざんお世話になったから。」

ローハン自身が語っているとおり、暴力は過去にもあったようで、最近は、先月、ローハンが30歳の誕生日をギリシャで祝った時のビデオもインターネットに投稿された。このビデオの中で、タラバソフは、自分の携帯電話を取り上げて車の外に出たローハンを追いかけ、後ろから乱暴に彼女をつかんで、取り返している。この出来事について、ローハンは、彼が自分の携帯を取ったので自分も彼のを取り上げたのだと説明。「彼は酔っ払いすぎて、変になっていたの」とも付け足している。

タラバソフは、ロシアの大富豪で実業家ドミトリー・タラバソフの息子。ふたりは昨年、ギリシャのミコノス島で出会い、出会った2日目から一緒に住むようになった。プロポーズを受けたのは昨年9月27日。だが、今年4月、ローハンがタラバソフにもらった4カラットのエメラルドの指輪をしているのを目撃されるまで、婚約の事実は公には知られていなかった。結婚式は、来年5月、イタリアのコモ湖と決めていたというローハンは、「本当なら、私たちは、今ごろイタリアにいて、一緒に結婚式の会場を見て回っているべきだったのに」と記者に語り、また泣き出している。

ローハンは、今も、婚約指輪をはずしていない。また、最近、タラバソフに、会って話そうと連絡を入れてもいる。その一方で、彼との関係は終わりだと認めてもいるようだ。「うまくいくように努力したかった。でも、もう、それができるのかどうか、わからない。終わりにしなければ。私は本当に恋に堕ちた。でも、彼は私の信頼を裏切った。今、私は、彼といることを安全に感じられない。私だって天使じゃないけれど、問題を解決しようとしたし、カップルのカウンセリングに一緒に行こうと提案もしたわ。今の私は、自分を優先しないといけない。私の家族とキャリアも。」

タラバソフとは子供をもつことも話し合ったそうで、「私が望んでいたのは、結婚して、落ち着いて、4人の子供を育てることだった」と振り返るが、「でも、愛のためだけに関係にとどまっていることはできないとわかった」とも決意を語っている。

タラバソフとの問題が発覚する前の先月、ローハンは、「Vanity Fair」のインタビューで、これからは、自分のチャリティを立ち上げたり、本を書いたり、映画にもまた出たりしたいと抱負を述べていた(http://bylines.news.yahoo.co.jp/saruwatariyuki/20160702-00059529/)。「Daily Mail」に対しても、彼女は、映画の世界に戻りたい気持ちを表明している。

「私はすごく優秀な俳優なの。自分でそう知っている。私は間違いを犯した。大事なのは、私が、そこからちゃんと学んだということなのよ。」

ローハンが最後に映画に出たのは、2013年の「ザ・ハリウッド」。世界興収はわずか5万6,825ドル(約579万円)で、キャリア最低の成績となった「チャプター27」(2008) の5万6,215ドルと、ほとんど変わらない惨敗に終わっている。

L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、「シュプール」「ハーパース・バザー日本版」「週刊文春」「キネマ旬報」他の雑誌や新聞、Yahoo、東洋経済オンライン、文春オンライン、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米放送映画批評家協会(CCA)、米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。著書に「ウディ・アレン 追放」(文藝春秋社)。

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