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エッフェル塔が日本の美でライトアップされます

今井佐緒里欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者、作家
エッフェル塔が日本美で装われる。SORTIRPARIS.COMより

9月13日(木)と14日(金)、エッフェル塔が日本の色でライトアップされます。

SORTIR PARIS.COMが伝えました。

有名な「鉄のマダム」は、初めて日本の色を着ることになるのです。

世界的に有名な二人の照明デザイナーが、ビジュアルを実現します。日本人の先駆者である石井幹子さん、そして彼女の娘で、ノートルダム大聖堂のライトアップなどでパリでも有名な石井リーサ明理さんです。

エッフェル塔の独創的で芸術的なインスタレーションは、日本文化の美しさと、それに宿る美的感性を、さまざまに描写します。観客にとって、日本の美を見て理解する良い機会になりそうです。

シナリオは独自のもので、日本を代表するような要素を元にしています。 このイベントのために作った前例のないサウンドトラックは、音と光の相乗効果をいっそう生み出すことでしょう。

きっとパリっ子だけではなく、パリを訪れている世界中の人を魅了してくれるに違いありません。

このショーは、10分のものが、繰り返し上演されます。

ルーヴル美術館でも

現在、ルーヴル美術館には、同じく「ジャポニスム2018」の一環として、名和晃平さんによる「浮遊する空位の玉座」が展示されています。来年1月まで展示予定です。

ピラミッドの頂点に向かうように展示。筆者撮影
ピラミッドの頂点に向かうように展示。筆者撮影

東洋の神事や祭事に出てくる「山車」の形態やそのルーツを考察、紀元前のエジプトで始まったと言われる金箔貼りの技術と、最新の3D造形システムを融合させたものということです。

「ジャポニスム 2018:響きあう魂」は、パリ内外の100近くの会場で、展覧会や舞台公演に加えて、さまざまな文化芸術を約8ヶ月間にわたって紹介していくイベントです。

プログラムなどは、公式ホームページ「ジャポニスム2018」を参照してください。

欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者、作家

フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出会い、平等と自由。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris 3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。日本EU学会、日仏政治学会会員。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。前大使のインタビュー記事も担当(〜18年)。編著「ニッポンの評判 世界17カ国レポート」新潮社、欧州の章編著「世界で広がる脱原発」宝島社、他。Association de Presse France-Japon会員。仏の某省関連で働く。出版社の編集者出身。 早大卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr

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