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不動産投資家必見 賃借した外国人が喜ぶ分譲マンションの意外な「日本式」とは

櫻井幸雄住宅評論家
意外なことに、日本式マンションで外国人が驚き、好むものがある。(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

 いまさら言うまでもないが、集合住宅を「マンション」と呼ぶのは、日本独自のもの。欧米ではアパートメントやフラット、コンドミニアムなどと呼ばれる。

 そして、日本のマンションは住居形態にも日本ならではのものがある。

 畳敷きで窓の内側に障子がある「和室」に、玄関で靴を脱ぐ方式、外開きの玄関ドア、バスタブとは別に体を洗う場所がある……いずれも、日本古来の方式なのだが、意外や欧米人に好評なものが多い。

 たとえば、玄関で靴を脱ぐ方式は「リラックスできるし、家の中が清潔に保たれる」とファンが増え、バスタブの外で体を洗うのも「慣れると、透明な湯につかるのが気持ちよい」と好まれている。

 外国人向けの賃貸住宅を多くつくっている不動産会社も、以前は欧米流に「靴のまま入る室内」や「バスタブで体を洗う浴室」をつくっていたのだが、近年は日本式のままにすることが多くなった。再来日で、日本式の玄関や浴室を楽しみにしている外国人も増えたからだ。

 そういえば、近年、ホテルでもバスタブの外で体を洗う「日本式」を採用するところが増えた。無理に、欧米式にすることはなかったのである。

 そして、今、外国人の多くに人気を集めているマンションの「日本式」がある。それは、「外国人に好まれる賃貸住宅」のヒントにもなる要素だった。

多くの外国人が驚く、分譲マンションの「日本式」

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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