大学生の就職内定率、すでに4割以上に。「2018年5月1日時点 内定状況」確報版が発表

(写真:アフロ)

リクルートによる「2018年5月1日時点 内定状況」確報版が発表された。

その調査によると5月1日時点での大学生の就職内定率は42.7%。(大学院生は除く)

就職内定率の推移については以前の記事でも言及したが、2019卒の就活では3月1日時点で約1割、4月1日時点で約2割となり、それが5月1日時点で4割を超えたという事になる。

前年同月時点の就職内定率は35.1%であり、比較すると7.6ポイント高かったことになる。

同調査が5月1日時点のものであることを考慮すると、確報版が出た5月下旬現在は全体の半分程度の学生に内定が出ていると考えてほぼ間違いないだろう。

先日の記事で紹介した通り、企業はすでに20卒の優秀層の学生へのアプローチに軸足を移してしまっている。

参考:優秀層学生の囲い込み合戦も激化。外資系特化・学生参加無料で選考対策…「選抜型就活コミュニティ」急増中

「決して楽だったわけではない」と語る学生も

筆者が接点のある学生の動きを見ていると、やはり数年前と比較すると苦戦している学生を見ることは少なくなった。

「大手ばかり受けてはいけないと指導され中小やベンチャーを中心に受けていたが、思ったより簡単に選考通過できてしまった。これならもっと大手を受けても良かったのでは…」という感想を持った学生もいる。

とはいっても、みんながみんな余裕綽々というわけでもない。

統計で見ると「やはり今年も売り手市場か」と思ってしまうのだが、当事者である学生にとっては「初めての就活」であり、昔との比較などできない。(大学院生や留年で就活が2回目というようなパターンは除く)

「結果的に内定は取れたが、決して楽だったわけではない」と、売り手市場を揶揄する風潮に反発する学生もいる。

「これに落ちたら持ち駒がなくなる…」と不安に思いながら選考結果を待ち、なんとか内定を取ったという学生もいる。

ただ、自己申告で「苦戦した」と言っている学生も、実際にエントリーした企業の数を聞いてみたら両手で数えられる程度だったりする。

結局のところ苦戦したかどうかなど本人の主観によるものである。

「統計上」、数年前と比較すれば企業の方が苦戦し、多くの学生が内定を保持している状況なのは間違いない。

友人の内定報告で複雑な気分に…

一方、まだまだ半分程度の学生は内定を保持せず活動を続けている。

時期的に、内定を保有している学生とそうではない学生との間では気まずい空気が流れ始めているようだ。

ある学生は「ゼミの中で半分以上の学生は内定を取ったが、まだ内定がない同期もいるし気を遣って内定報告はしづらい」と話す。

友人の内定報告を聞いて自分も頑張ろうと感じる学生もいる一方、「私が落ちた企業から内定取った人がゼミにいて憂鬱」「LINEグループで内定報告が流れてくると、おめでとうと言わざるを得ないのでツライ」「TwitterのTL(タイムライン)で内定報告が増えてきて焦ってきた」という学生もいる。

特に今年に限った話ではなく毎年発生する事案ではあるのだが、そういう微妙な時期に差し掛かったということだ。

「Twitterの本垢(本アカウント)にログインするのが嫌になり、匿名の愚痴用就活アカウントを作った」という学生もいた。

リアルでつながっている知人はフォローせず、まだ内定を持っていない他の就活生をフォローして交流しているそうだ。

それでもTwitterから離れないというのも興味深いのだが、就活関連のTwitterアカウントに相談ができるのが助かっているという。

匿名の「質問箱」に悩みを打ち明ける事も多いようだ。

6月に入ってからでも、まだまだ間に合う

不安になっている19卒生に伝えたいのは、まだまだ6月以降もチャンスはあるということだ。

6月になると人気企業の正式な内々定が出始め、それにより内定辞退される企業も出る。

その結果、辞退された枠にまだまだ入り込む余地はあるということだ。

中小企業ばかりでなく、大手企業の追加募集も行われる。(決して、大手に就職するのが良いと決めつけているわけではないが)

だから今はそれに備えて、ここまでの選考を一度振り返ってみるのが良いだろう。

受けてきた企業の中で、惜しい所まで行った企業はどんな企業だったか?

それを考えると業界や企業規模、職種など自分にとって相性が良さそうな企業のヒントになるかもしれない。

「惜しい企業なんてなかった」という方は、少しエントリーする企業の傾向を変えてみる方が良いだろう。

「幅広い企業を見て、実際に選考を受けてみる」という事はこれ以上ないほど「自己分析」になる。

選考結果が不合格だった時は精神的にツライものがあるが、それも内定に近づくプロセスの1つだと前向きに捉えてもらいたい。