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アイドルでモデルでイマドキガールの最強女子・坂井仁香が写真集 「武器のあざとさも出しました(笑)」

斉藤貴志芸能ライター/編集者
坂井仁香1st写真集『First Love』より (c)SDP

アイドルグループ・超ときめき宣伝部のセンターで『Seventeen』の人気モデル。さらに『めざましテレビ』のイマドキガールも務めて、幅広く活躍中の坂井仁香が1st写真集『First Love』を発売した。股下81cmの美脚が眩しい水着カットなどが収められた見どころ満載の1冊。輝く19歳の胸の内を語ってもらった。

竹下通りで10人くらいにスカウトされて

――もともと小5のとき、原宿でスカウトされたそうですね。

坂井 そうです。誕生日のプレゼントを買ってもらいに、ママと初めて竹下通りに行ったら、大人の方たちに近寄ってこられました。「誘拐されるかも!?」と思って走って逃げたんですけど(笑)、「芸能活動に興味ありますか?」というスカウトでした。10人くらいの方に声を掛けられたと思います。

――いきなり10社からスカウトとは、当時から美少女ぶりが際立っていたんでしょうね。

坂井 とにかくビックリして、当時はスカウトというものも知らなかったから、「ダマされてる?」という感覚でした。でも、いただいた名刺の中にスターダスト(プロモーション)があって、ママが「ここは知ってる」という話になって。連絡して、事務所に入ることになりました。

――自分でも芸能界に入りたい気持ちはあったんですか?

坂井 全然なかったです。私なんかが入れるところだとは思ってもいなくて。でも、『ニコラ』などを読んでいたので、事務所で「モデルさんになれるかもしれないよ」と聞いて、「じゃあ、入ってみよう」となりました。

――身長はある時期に急に伸びたんでしたっけ?

坂井 幼稚園の頃から、背の順では後ろから2~3番目でした。ただ、中1のときに『Seventeen』のモデルオーディションに受からなくて、マネージャーさんに「身長があと3cmあったらいいね」と言われて。それで牛乳やカルシウムをひたすら摂ったら、次の年のオーディションまでに本当に3cm伸びて、『ミスセブンティーン』に選んでいただきました。

 『First Love』より (c)SDP
 『First Love』より (c)SDP

上目づかいも首を傾げるのも無意識です

――1st写真集『First Love』の資料には「あどけなさが残る」とか「ほっこり清楚」とか「最強癒し系」といった言葉が並んでますが、仁香さん自身が自分をひと言で表すとしたら?

坂井 自分で思っているわけではないですけど、学校でもとき宣でも『Seventeen』の現場でも、ずっと「あざとい」と言われ続けてきました(笑)。

――田中みな実さんが「あざとい」と言われて、注目されるより前からですかね?

坂井 私は中学生の頃から、「どうやったら、そのあざとさが出るの?」みたいに言われてました(笑)。上目づかいをしてるとか、首の角度のこととか……。

――小首を傾げていたわけですか(笑)。

坂井 意識してやっていたわけではないので、最初は「あざとい」と言われて、いい気持ちはしませんでした(苦笑)。私は普通にしているだけなのに。でも、『Seventeen』の撮影で、「そのあざとさがいいね」と言っていただけたんです。これは自分の武器だと思えるようになりました。

 『First Love』より (c)SDP
 『First Love』より (c)SDP

中途半端は嫌いですべて最大限を出します

――いつも超ときめき宣伝部での取材やライブを通じて、「この6人で絶対てっぺんを獲ろう!」という仁香さんの熱い想いが伝わります。そういう熱さは『Seventeen』とかイマドキガールとか、すべての仕事に持っているんですか?

坂井 芸能活動を始めるときに、両親と約束したことが三つあったんです。当時やっていた新体操と学業を優先すること。それから、自分がやりたくてやるんだから、特別扱いはしないと。あと、中途半端にやるなら辞める、という。私もものごとを中途半端に終わらせるのは本当に嫌いで、100%の自信を持ってできないなら、やらないほうがいいと思うくらいなんです。だから、とき宣もモデルもイマドキもすべて、自分の今できる最大限を出したいと思ってます。

――モデルとしては、スタイルキープのために普段から努力していたり?

坂井 いろいろなことをしています。一時は毎日走ってましたけど、最近は筋トレに集中してます。一度、去年の自粛明けにやめてしまったんです。とき宣の活動が再開して、踊ったりするので大丈夫かなと。そしたら、自分の中で「甘ったれてる!」と思えてきて、また力を入れるようになりました。この前はいつも以上に筋トレの回数を増やしたら、お腹に来るはずの筋肉痛が股関節に来て、立ち上がるたびに痛いです(笑)。

――どんな筋トレをやったんですか?

坂井 仰向けに寝て、脚をパタパタ開く筋トレです。他には、ごはんは朝か昼かどちらかにして、夜は炭水化物を控えたり。ただ、あまり無理な食生活はせず、運動をして、健康的であることを意識しています。

――それにしても、『First Love』発売の会見で、「水着があるので脚が太いと言われるのが不安で、初めてエステサロンに行ってマッサージをしてもらった」という話が出たときは、「仁香さんに必要ある?」と思いました。

坂井 「脚がきれい」と言っていただくことが多いのに、写真集で「こんなもの?」と思われたら恥ずかしいし、悔しいし、自分のプライドもありました。エステのお店はセレブの方が行くイメージがあったので、緊張してドアの前で髪は大丈夫か確認しましたけど(笑)、緊張したままマッサージが終わってしまいました。美容院にも撮影直前に行ってトリートメントしたり、気持ちを高めるためにも体のケアはしっかりして臨みました。

『First Love』より (c)SDP
『First Love』より (c)SDP

追い詰められたときの吸収力はすごいなと

――イマドキガールのレポートのための研究もしているんですか?

坂井 有名な方の食レポを観たり、紹介するものを前日に調べられるだけ調べます。でも、毎回テーマが全然違うので、勉強したことが直接使えるわけではなくて、2年目になっても難しいです。現場が一番学べる場所で、人間、追い詰められたときの吸収力はすごいなと(笑)。テストで時間がない中でギリギリに勉強したことが、なぜか頭に入ってスラスラ書けちゃうのと同じような感じです。

――すべてに全力を尽くすと、1日24時間では足りないのでは?

坂井 足りません。でも、1日30時間あったとしても、私はやることを増やしちゃって、やっぱり足りなくなる気がします(笑)。時間が余っているのに、できることをやらないと、逆にストレスになっちゃうので。1日中アニメを観る日もありますけど、「明日からは絶対行動しよう!」となります。

――完璧ガールに見える仁香さんですが、人生で失敗はありますか?

坂井 毎日失敗だらけです(笑)。小さいことはたくさんあって、最近も寒くて雨が降りそうな日に、傘もアウターも全部家に忘れてきちゃって、寒い1日を過ごしました(笑)。写真集の撮影でも、気合いを入れて普段飲まない美容ドリンクを飲んでいたら、ビタミンを摂りすぎたのかニキビができてしまったり(苦笑)。

『First Love』より (c)SDP
『First Love』より (c)SDP

ありのままの自分を見せるのは難しくて

――『First Love』で、自分の意見が反映されたこともありますか? 

坂井 衣装は打ち合わせで用意していただいた中から、好きなものを選ばせてもらったんですけど、撮影はカメラマンさんやメイクさんに「かわいくしてください」とだけお願いして、お任せでした。正直、めちゃくちゃ緊張しました。

――スチール撮影は『Seventeen』などで慣れているのでは?

坂井 写真集は全部が自分のページだし、皆さんが私のために動いてくださっている中で、ヘンに力が入ってしまって。前の日は全然寝られませんでした。かわいらしさやフレッシュさはもちろん大事にしながら、自分の武器を活かしたあざとさも出したいと思って、難しかったです。とき宣のときはアイドルとしての見せ方をして、『Seventeen』では服を見せるためのポージングを考えていたのが、写真集はありのままの自分を見せるということで、どうしたらいいのかと。

――ありのままを見せるのは、かえって難しい?

坂井 そうなんです。普段の私はどんな顔をしているのか? いつもの自分って何なのか? 芸能活動をしている時間に比べて、プライベートの時間は全然少ないので、意外と普段の自分を知らなくて。この写真集の撮影を通じて、自分とたくさん向き合いました。

 『First Love』より (c)SDP
 『First Love』より (c)SDP

自分は意外と真面目だと思いました

――自分について、何かわかりました?

坂井 意外と真面目かもしれないと思いました(笑)。ライブでは勢いで行っちゃうし、学校でもみんなでワイワイ騒いでいるのが当たり前だったので、よく「ストイックだね」と言われても、自分を真面目だと思ったことはなかったんです。

――ストイックなのは仁香さんには当たり前のことなんでしょうけど、写真集の撮影前にマッサージに行ったりするのは真面目さですかね。

坂井 撮影で1人で泊まったホテルでも「明日はこういう写真が撮れたらいいな」とか「せっかく写真集を作ってもらうんだから、もっと頑張らなきゃ」とか、いろいろ考えました。あと、私は寂しがり屋かな、とも思いました(笑)。撮影が終わりに近づくにつれて、「みんなとお別れか……」と寂しくなってきちゃって、最後は涙が出てしまいました。

――表紙のカットはどんな気持ちで撮ったんですか?

坂井 どれを表紙にするかは撮影段階では決まっていませんでした。この写真は朝の「おはよう」というシチュエーションで、確か3パターン撮りました。寝起きでポケーッとして「おはよう」という顔。「そんなに見ないでよ」という顔。一緒にシーツをワシャワシャして、もぐり込んじゃった顔。表紙になったのは、寝起きのパターンの顔だったと思います。

スターダストプロモーション提供
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今も母と寝ていて辛いものが食べられなくて(笑)

――写真集に10代最後の姿を収めて、7月には20歳になります。大人に近づいている感覚はありますか?

坂井 残念ながら、まったくありません(笑)。このままだとダメじゃないかと、今焦ってます。

――まだ子どもだと感じることがあるわけですか?

坂井 そうですね。夜はいまだに母と寝ているので(笑)。

――同じ部屋で?

坂井 そうなんです。本当に子どもだなと思います。あと、辛いものが食べられません。カレーは甘口だけ。アンパンマンのカレーが一番好きです(笑)。もっと大人にならないと。でも、20歳になったら、髪をバッサリ切りたいです。イマドキガールを始めた2019年から伸ばしてきたので、20歳でまたショートにしたら、見た目だけでも大人っぽくなるかなと思います。

――仕事的には、20歳になって変わることはありそうですか?

坂井 『Seventeen』を卒業するので、大人な服を着こなせるようになりたくて。もっと勉強して、少し大人な雑誌のモデルさんになれるように頑張ります。それから、演技の勉強ももっとしたいです。

スターダストプロモーション提供
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脚も背中もきれいに見せたいです

――自分でドラマや映画はよく観るんですか?

坂井 アニメもですけど、物語が展開する映像を観るのがすごく好きです。今だと『にじいろカルテ』が泣けます。高畑充希さんの演技が好きで、前に朝ドラ(とと姉ちゃん)も出てらっしゃって、いつもチェックしてました。

――ちなみに、ホラーを観たりはしますか?

坂井 苦手で観られません。一度、『IT』を観に行ったことがあって。友だちに「1人じゃイヤだから」と言われて、付き添いで行ったんですけど、地獄のような時間でした(笑)。ずっと友だちにしがみついて、2時間くらい1回も離れませんでした。それもあざといと言われるのかもしれませんけど(笑)、ホラーが観られないところも、まだ子どもですね。

――『First Love』にちなんで、今、人でなくても恋しているものはありますか?

坂井 『呪術廻戦』のキャラクターの狗巻棘くんに恋をしています(笑)。最近アニメに登場する回数が多くて、「動くな」というシーンが本当にカッコよくて、ホレてしまいました。あと、ファッションでは背中が開いてる服にハマっています。

――大胆に開いた服ですか?

坂井 この冬に、背中がバッサリ開いてる服ばかり買ってしまいました(笑)。写真集の自転車をこいでるカットの衣装も、背中が大胆に開いていたから選んだんです。これはもしかして、大人になってきたからですかね? 背中を見せたいお年頃(笑)。たぶんヘルシーガーリーな服が好みになってきて、お腹より背中が開いてるほうが、私の中では素敵な女性というイメージがあります。

――じゃあ、背中のケアもしないといけませんね。

坂井 脚も磨き続けながら、背中もきれいに見せていきたいと思います。

スターダストプロモーション提供
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Profile

坂井仁香(さかい・ひとか)

2001年7月25日生まれ、神奈川県出身。

アイドルグループ・超ときめき宣伝部で2015年より活動。同年に『ミスセブンティーン』に選ばれ、ファッション誌『Seventeen』の専属モデルに(2021年4月号で卒業)。2019年から『めざましテレビ』(フジテレビ)の『イマドキ』コーナーにイマドキガールとして出演中。1st写真集『First Love』が発売中。

 『First Love』通常版 撮影/熊木優 2500円(税別)
 『First Love』通常版 撮影/熊木優 2500円(税別)

 『First Love』限定版 撮影/熊木優 2500円(税別)
 『First Love』限定版 撮影/熊木優 2500円(税別)

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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