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令和で一番かわいいと話題のアイドル、菅田愛貴(超ときめき宣伝部)「笑顔になってもらうのがうれしくて」

斉藤貴志芸能ライター/編集者
超ときめき宣伝部の菅田愛貴(撮影/松下茜)

結成5年になるアイドルグループ・超ときめき宣伝部に、今春から加入した15歳の菅田愛貴が「令和のアイドルで一番かわいいのでは?」と話題になっている。天使と称されるルックスに元気なパフォーマンスと愛らしい歌声。さらに、話を聞いていくと根っから純粋で明るい素顔も浮かび上がった。(*「超ときめき」と「宣伝部」の間にハートマーク)

小5のときにラーメン屋さんでスカウトされました

――小2のとき、アニメの『プリティーリズム』を観たのが、アイドルに興味を持ったきっかけだそうですね。

菅田 そうです。スケートをしながら踊ったり、技を出したりするのがきれいでカッコ良くて、憧れました。それで仲いい子と「デビューしたいね」って、曲や衣装を考えたり、ポスターを作ったりしました(笑)。

――当時はどんな小学生だったんですか?

菅田 魔法のアニメやゲームがすごく好きで、『とんがりボウシとおしゃれな魔法使い』というDSのゲームをずっとやってました。あと、忍者やスパイに憧れて、塀の上を歩いたり、2階からポールをつたったり、飛び降りたりして遊んでました(笑)。

――アクティブだったんですね。

菅田 外で遊ぶのが好きでした。今も空を飛ぶのが夢なんです。この前、段ボールを羽根のように両手に付けて、腕の筋肉が付いたら飛べるという動画を観ました。すごい腕力が必要だと思いますけど、いつか私も筋肉を付けて飛びたいです(笑)。

――アニメでアイドルに憧れたあと、リアルなアイドルを見るようになったりは?

菅田 テレビでドラマを観ていると、女優さんがキラキラしていて美しくて、「私もああいうふうになりたい」と思いました。小さい頃だったので、誰とかはわからなかったんですけど、人って何か好きなことがあると、頑張る原動力になるじゃないですか。私はそういう希望を女優さんからもらったので、自分もみんなに夢を配れる人になりたくて、オーディションを受けようかと考えていたら、ラーメン屋さんでスカウトしていただきました。

――スカウトはラーメン屋さんだったんですか!

菅田 小5くらいのときです。歯医者さんに行く前に、お腹が空いちゃったから、家族とラーメンを食べていたら、見てくれていたみたいで。歯医者さんまでついて来てくださって、私が治療を受けている間に、お父さんが声を掛けられて。私は家に帰ってから話を聞いたんですけど、「入りたい!」ってオーディションを受けて、レッスンに通うようになりました。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

しゃべるのが好きで中学の校内放送をやってました

――中学生活はどんなふうに過ごしていたんですか?

菅田 ケーブルテレビの番組に出させていただくようになりましたけど、学校も楽しかったです。部活は途中まで剣道部でした。お母さんが剣道をやっていて、カッコイイと思っていたのと、アクション系のアニメも好きだったので(笑)。今で言うと『鬼滅の刃』みたいに斬ったりしたくて、入りました。

――委員会とかはやってました?

菅田 放送委員でした。しゃべるのが好きで、朝に「皆さん、おはようございます!」と放送したり、給食や下校の時間にディズニーの曲をかけたりしながら、お話をしてました。

――それを全校生徒が聴いていたわけですよね?

菅田 そうです。先生に一度「上手だね」と誉めてもらって、幸せでした。

――活発だったみたいですけど、勉強はどうでした?

菅田 成績は普通です。でも私、勉強は好きなんです。授業がイヤだったことは全然ありません。わからなければ先生が教えてくれるから、頑張ろうと思ってました。

――行事も積極的に参加しました?

菅田 イベントごとはすごく好きです。中学と高校で6年しかないから、メラメラ燃えて楽しんで、体育祭では応援団をやりました。本当は太鼓を叩きたかったんですけど、お仕事で練習にあまり参加できないから諦めて、「頑張れー!」と声援を送ってました(笑)。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

歌やダンスをたくさん覚えることも楽しくて

超ときめき宣伝部はももいろクローバーZや私立恵比寿中学らの後輩に当たる、スターダストプラネット所属のアイドルグループ。2015年に「ときめき宣伝部」として結成、2016年にメジャーデビュー。今年4月に改名と共に新メンバーに菅田愛貴を迎え、新体制での1stアルバム『ときめきがすべて』を12月23日にリリースする。

――事務所のレッスンを受ける中で、女優とアイドルとどちらになりたいと思うようになったんですか?

菅田 基本的には人を笑顔にしたいんです。ニコッと笑ってもらえると、とてもうれしくて。だから、アイドルとして歌やダンスを全力で頑張りながら、女優さんにもなりたいので、演技もできる人を目指します。

――超ときめき宣伝部でのアイドル活動は、楽しくできていますか?

菅田 楽しいです! 本番もリハーサルも毎回違っていて、カメラに向かって台詞を撮ったり、全部が楽しいし、いただく差し入れもおいしい(笑)。本当に幸せだなと思います。ブログも前からやってましたけど、見てくださる方がとても多くなって、コメントを書いてくださる方も増えたり、すごく恵まれています。

――一方で、アイドルには大変なこともないですか?

菅田 そんなにないです。レッスンでわからないことがあったり、間違えちゃったら、メンバーがやさしく教えてくれますし。悩むことがあっても、曲が流れてきたら、笑顔になっちゃいます。

――5年間活動してきたグループに入って、何10曲の振りや歌を一気に覚えないといけなかったわけですよね。パニックになったりしませんでした?

菅田 なかったです。ステージで披露することを想像したら、全然楽しいです。

――すごいですね。とき宣のメンバーは愛貴さんのことを「振りを覚えるのが早い」と言ってました。

菅田 私はたぶん、すぐ覚えることはできるんです。でも、すぐ忘れてしまって(笑)。それは本当にダメなので、日々確認しています。先生の踊りを見逃さないようにしたり、振りビデオを何回も観て「こうしたらいいんだ」って練習したり。電車の中とか暇があれば、いつも観ています。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

電車でマンガに感動してボロボロ泣きました

――7月にはZeppHanedaでの無観客ライブで、とき宣の新メンバーとして、お披露目となりました。

菅田 大丈夫だろうと思ってましたけど、ちょっとだけ緊張しちゃったみたいで、ワーッとなってました。でも、歌っていくうちにメンバーも目を合わせてくれるし、すごく楽しくなりました。

――最後には「いっぱい思い出を作っていきたい」と涙ながらに語ってました。

菅田 ずっと練習してきたことを、やっと披露できたと思って。達成感ですかね? とにかくうれしくて、幸せでした。

――普段は泣くことはありますか?

菅田 最近、涙もろくなってしまって(笑)。アニメやマンガを観ていても、感情移入して、すぐ泣いちゃいます。この前、電車の中で『約束のネバーランド』の最終回を読んでいたら、ハッピーエンドだったんですよ。

――記憶をなくして行方不明になっていたエマが見つかりました。

菅田 すごく感動して、ボロボロ泣いてしまいました。「ダメだ! 電車の中だ!」と思っても涙が抑えられなくて、マスクもベチョベチョで恥ずかしくて(笑)。でも、みんながやっと再会できたので、本当に良かったです。

――日常生活で泣いたりは?

菅田 中学の合唱コンクールの練習をしていたとき、なぜかわからないけど、泣いてしまいました。何かあったわけではなくて、みんなで歌っていることに感動してしまって。

――感受性が豊かなんでしょうね。いつもニコニコの愛貴さんが怒ることはありますか?

菅田 あまりないですね。家族でガーッと口ゲンカになるときはありますけど、お互いシューンとなって収まります。

――「部屋を片づけなさい」と言われたりするんですか?

菅田 そういうときは「ハーイ!」ってやりますけど、大好きなプリンを弟に食べられたときは、怒りと悔しさで泣きながら怒ってました(笑)。8割は弟への怒りでしたけど、「なんで食べておかなかったんだろう?」というのもあったし、「どうして私は怒っちゃうんだろう?」って自分に対する悔しさもありました。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

自分で話していてキンキンうるさい声だなと(笑)

菅田愛貴が今年4月、超ときめき宣伝部に加入した直後、緊急事態宣言が発令され、ファンの前に立つ機会がしばらくなかった。写真や動画のみが公開された中、あまりに完成度の高いルックスに「ヴァーチャルで実在しないのでは?」との声もSNSに上がった。

――愛貴さんはとき宣に加入してすぐ、ツアーやイベントが中止になった中、ネットで「かわいい」という評判が広がっていました。自分でも、そういうコメントは見てました?

菅田 少しだけ見ました。励みになります。期待させてしまって、裏切ることになったらイヤなので、期待の上を行けるように頑張らなきゃと思いました。

――よりかわいくなるためにやっていることも?

菅田 常に笑顔でいることですかね。人生は一度しかないから、楽しもうと思って生きてます。

――愛貴さん自身がかわいいと思う人というと?

菅田 女優の浜辺美波さんです。『約束のネバーランド』の実写版でエマ役を演じられるので、絶対観に行きますけど、すごく透明感があって、きれいだなと憧れます。

――自分のアイドルとしての強みは、どんなことだと思いますか?

菅田 何ごとに関しても好奇心旺盛だと、言っていただきます。何でも真剣に一生懸命取り組めることが、取り柄なのかなと思います。

――愛貴さんは声もかわいいですよね?

菅田 そうですか? 自分では声はそんなに好きでなくて。しゃべりながら「キンキンうるさいな」って、自分で思うんです(笑)。録音して聴くと、「私、こんな声で話しているの?」って恥ずかしくなります(笑)。

――どんな声だと思っていたんですか?

菅田 もうちょっと低めかと思っていたら、聴くと1~2cm高くて(笑)、ハーッ……となります。でも、皆さんが好きと言ってくださるなら、この声を大事にしていきたいです。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

初めてのラップは低めの声でカッコよく

――アルバム『ときめきがすべて』のレコーディングで、特に頑張ったことはありますか?

菅田 新曲の『お届け!デリバリースター』で、初めてラップパートをいただきました。私が選ばれると思ってなかったんですけど、頑張っていたら「何かいいね」と言っていただけて、「おーっ! やったー!」という。

――ラップに馴染みはあったんですか?

菅田 全然なかったです。リズムを取ることに気をつけて、あと、低い声で言ったほうがカッコイイかなと思って、いつもより低く、ウーッという感じの声を出しました(笑)。

――難しい曲はありませんでした?

菅田 全部楽しかったです。卒業ソングの『さくら燦々』は、シングルの『トゥモロー最強説!!』に続いてオチサビをいただいたんですけど、(辻野)かなみちゃんが「愛貴ちゃんのオチサビが良かったよ」と言ってくれて、とてもうれしかったです。

――他に、お気に入りの曲とかありますか?

菅田 全部良い曲ですけど、楽曲公募をさせていただいた『7月のサイダー』は、イントロとかの入りがすごく好きです。リズム感があって、そこだけ何回も聴いちゃいました。サビには“アーッ”と歌うところがあって、歌詞では“嗚呼”と書いてあって、アニメみたいだなと思いました。“サイダー”と“せいだー”で韻を踏んでいたり、ひとつひとつ丁寧に私たちのことを考えて作ってくれたみたいで、早くライブで歌いたいです。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

卓球の音からモノマネも増やしていきたくて

――これからアイドルとして高めていきたいことは何ですか?

菅田 歌やダンスは基礎がすごく大事だと思うんです。基礎ができてこそ余裕が生まれて、表情や表現力も豊かになるので。私は(杏)ジュリアちゃんのダンスがとっても好きなので、良いところを盗んでいきたいです。

――ジュリアさんのダンスはバレエ仕込みですよね。

菅田 背筋がピーンと伸びて、動きが大きくて、本当にきれいです。

――一方で、愛貴さんはモノマネにも意欲的だとか(笑)。

菅田 そうなんです。(吉川)ひよりちゃんがモノマネとか、トークで出てくる言葉が本当にすごくて。私ももっと頭を柔らかくして、面白いことをパッと思いつく人になりたいです。

――今のモノマネのレパートリーには“卓球の音”というのが入ってますが、これは何ですか(笑)?

菅田 昔から「コッ、コッ、コッ……」という音を口で出すのが好きで、暇があったらやっていたんです。あるとき、「これは卓球の音かもしれない」と気づいて、ちょっとラリーを聴いてマネしてみたら、「コッ、コッ、コッ……」でできたと思って、モノマネに入れました(笑)。

――今後挑戦したいモノマネは?

菅田 『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶさんの声が好きで、できるようになりたいです。あと、『東京喰種』の鈴屋什造は「ハハハハ」みたいな声が特徴的ですよね。アニメが大好きなので、キャラクターの声マネをいろいろできたらいいですね。

――アニメは1日2本観ているとか。

菅田 寝る前に、配信で更新されたのを2話観ます。あと、電車の中でも時間を効率的に使おうと思って携帯で観ていたら、ギガの容量がなくなって(笑)、今はマンガを読んでいます。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

ポジティブですけど歯医者さんは怖くて(笑)

――これから超ときめき宣伝部で、どんなことをしていきたいですか?

菅田 日本武道館のステージに立って、ライブをするのが夢です。メンバーが1人1人、もっと個性が溢れるように頑張って、宣伝部員さん(ファン)が「この子たちは絶対やってくれる」と、安心してついてきてくださるグループになりたいです。

――とき宣の中で、自分はどんな個性を出そうと?

菅田 まだ見つけられていませんけど、最年少でいつも元気なところをいっぱい伝えて、より楽しんでいただけるようにしたいです。

――愛貴さん自身が落ち込むことはないですか?

菅田 たまにありますけど、落ち込んでいる自分が嫌いなんです。だから、落ち込まないようにしています。

――プライベートではJKっぽいこともしてますか?

菅田 たぶん全然してないと思います。学校の帰りは本屋さんに寄って、マンガを2~3冊買います。1冊はその日に読み終わるので、次の朝用にもう1~2冊買っていて、マンガはほぼ毎日読んでいます。

――とき宣の活動が忙しくなって、学業との両立が大変だったりもしませんか?

菅田 あまり大変とは感じません。いかにうまく両立させられるか、楽しんでやってます。

――本当にポジティブですね。

菅田 生まれたときからポジティブです。私がこの世で一番恐ろしいのは歯医者さんで(笑)、それより怖いものはありません。

――これだけポジティブな話をしてきて、歯医者さんは高校生になっても怖いわけですか(笑)。

菅田 2ヵ月に1回くらい、歯をきれいにするために行ってますけど、前の日からズーン……となります(笑)。

――虫歯でなくて、ガーッと削られたりしなくてもダメなんですか?

菅田 音とか匂いとか、歯医者さんの雰囲気が怖いんです。そんなことを言ってたら、歯医者さんに怒られちゃいますね(笑)。

――もともと歯医者さんに行く前のラーメン屋さんでスカウトされたのに(笑)。

菅田 そうなんです。だから歯医者さんに感謝して、怖さを克服して、怖いものが何もなくなるように頑張ります(笑)。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

菅田愛貴のエトセトラ

●特技

水泳は3歳の頃から、書道は幼稚園の頃から習っていました。ピアノも幼稚園から小学校に入るくらいまでやって、また小4から中学までやりました。どれも親がやらせてくれたんですけど、私も好きで続けられました。書道は5段で、賞をもらったこともあります。ピアノは最近弾いてませんけど、昔習った曲は弾けると思います。

●好きなアニメ

最近では『ハイキュー!!』が好きです。前から面白いと聞いていて、やっと1期から観始めて、3~4日で4期まで追い付きました(笑)。『Angel Beats!』も放送当時は観てなくて、学校の友だちにオススメされて観たら、本当に面白くて。少し難しいところもありますけど、感動的で泣けるところも多くて。昔から魔法が好きだったこともあって、今も異世界モノをよく観ます。

●好きなゲーム

この前、『荒野行動』のアカウントがなぜか消えてしまって、「あーっ……」となりましたけど(笑)、アクションや戦う系が好きです。うまくはなくてヘタなほうでも、お姫様より騎士になりたくて。普段は平和主義ですけど、ゲームでは戦いを楽しみたいんです。恋愛モノには興味ありません(笑)。「自分がこの世界に行って本当に戦えたらいいのに」って、よく思います。もっと頭が良くなったら、VRMMDの開発に加わって、死ぬ前に一度でも体験したいです。

●好きな食べ物

さつまいもが大好きです。この前、燻製焼き器で何種類かのおいもを焼いて、食べ比べをしました。私はすごく甘いより、甘さを少し控えたほうがいいので、金時いも派。いもようかんも大好きで、水ようかんみたいにテカってない、四角くて少し堅いのがおいしいです。あと、シャケ弁当も大好き。シャケフレークでなくて、お魚のままの焼きジャケが乗っているのが良くて、1日3食ともシャケ弁当でも全然いいです(笑)。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

撮影/松下茜
撮影/松下茜

Profile

菅田愛貴(すだ・あき)

2004年12月20日生まれ、東京都出身。身長153.5cm。

2020年4月より超ときめき宣伝部に加入。8月発売のシングル「トゥモロー最強説!!」でデビュー。

超ときめき宣伝部1stアルバム

『ときめきがすべて』

12月23日発売

たまありみるみる盤(CD+さいたまスーパーアリーナライブBD) ¥8800(税込)
たまありみるみる盤(CD+さいたまスーパーアリーナライブBD) ¥8800(税込)

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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