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『オオカミくんには騙されない』で注目のモデル・中澤瞳。ズバ抜けた美貌で、いじられキャラも発覚

斉藤貴志芸能ライター/編集者
撮影/松下茜

大人気の恋愛リアリティーショー『オオカミくんには騙されない』(ABEMA)の最新シリーズがフィナーレを迎えた。男女10人の出演者から今回ひと際注目を集めたのが、モデルの中澤瞳。圧倒的な美貌が目を引き、2人の男性の間で揺れながら、結果的にその2人とも恋をしているフリをする“オオカミくん”で、涙また涙……。現在21歳の彼女の素顔と、この3ヵ月を経た変化に迫ってみた。

放送を観て自分に「もう泣かないで!」と(笑)

2017年にシリーズがスタートした『オオカミくんには騙されない』。この夏から放送されていたのは「シーズン8」で、俳優、モデル、アーティストなど男女5人ずつが出演。3ヵ月にわたり、課題の映像制作などを通じて恋が生まれていくのを追った。最終的に過去最多の3組のカップルが成立したが、中澤瞳の想いは叶わなかった。

――『オオカミくんには騙されない』に出演して、反響は大きかったですか?

中澤  すごく大きくて、インスタのフォロワー数は10倍くらいになりました。もともと8000人前後だったのが、今は7万人を超えています。それと、同世代や私より若い子たちに声を掛けてもらったり。マスクをして帽子をかぶっていても気づいてくれて、「絶対そうだよ」みたいな。それは一番うれしかったです。

――このシリーズは自分でも観ていたそうですね。

中澤  (2018年放送の)『太陽とオオカミくんには騙されない』を、私の好きなセカオワ(SEKAI NO OWARI)さんの主題歌を聴きたくて観始めたら、ハマりました。友だちと電話しながら観ていて「何? このキュンキュンするやつ!」と思ってました(笑)。

――自分が出たいとも?

中澤  思いました。友だちと「私だったら、ここはこうする」とか話していたので。

――素で恋愛しているところを見られることに、恥ずかしさはなかったですか?

中澤  あの番組を観ていたら信じてもらえないと思いますけど(笑)、私、人前で絶対に泣きたくないんです。親の前でも泣かないで、お風呂とかで隠れて泣いていたのに……。

――今回は泣くシーンが一番多かったですね(笑)。

中澤  メンバーのやさしさも相まって、感情がコントロールできなくて、気づいたら泣いていました。めちゃめちゃ恥ずかしくて、自分で観ていて「もう泣かないで!」と思ってました(笑)。

――自分で直視はできる感じでした?

中澤  私はリアタイで1回、寝る前にもう1回と、必ず2回は観ていて、1回目は照れくさいですね。1人では観られないから、友だちを家に呼んだりZoomで繋いで、一緒にキャーキャー言ってました。それで落ち着いてから、2回目は客観的に観直しました。

――友だちと一緒に観るほうが、恥ずかしくないですか?

中澤  そうですね。でも、1人で「ヤバイ! ヤバイ!」となっているより、誰かと「このあとヤバイから! ほら、キュンキュンするでしょう?」と騒いでいるほうが、まだいいです(笑)。友だちの感想も聴きたいので。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

一途ですけど振り回される恋に憧れがありました

――もともと恋に落ちやすいタイプだったんですか?

中澤  好きになったら一途です! 自分から告白することが多くて、恋愛コラムとかめっちゃ読んでました(笑)。その通りにできていたかはわかりませんけど、リサーチはしていて。逆に好意を伝えてもらったら、その人のことを真剣に考えます。

――たくさん告白されて大変だったのでは?

中澤  全然です。高校はほとんど女子だったし、大学でもずっと女の子の友だちといるので。今回みたいに2人から言ってもらうような経験はなさすぎて、キャパオーバーしました(笑)。

――タイプが「もやしみたいな人」とのことでした(笑)。

中澤  ひょろっとした、ちょっと弱々しい人を「かわいいね」って守ってあげたくなるんです。気づいたら面倒を見てあげて、お母さんみたいになっているかもしれません(笑)。ごはんを作ってあげたり、デートの場所も「ここに行く?」と決めちゃったり。

――「俺についてこい」というタイプは違うと?

中澤  むしろ、そっちに憧れがあります。今回のオーディションでも「グイグイ来てくれる人に振り回されたい」と言いました(笑)。

――「少女マンガみたいなことをしたい」という話もされてましたが、どんなマンガを読んでいたんですか?

中澤  小・中学生の頃、『Sho-Comi』の『今日、恋をはじめます』をずっと読んでいて、映画も観ました。あとは『王子様には毒がある。』とか『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』とか、本当にいろいろ読んでいます。『オオカミ少女と黒王子』もめちゃめちゃ好きで、最近またアニメを観返しました。男の子がSな感じで女の子を振り回して、その言動や仕草がツンデレで、いいなーと(笑)。

――振り回されて、たまにデレてくるのがたまらない?

中澤  そう。ギャップにキュンときます。私、チョロいぞ(笑)。現実にそういうものを求めるかはわかりませんけど、憧れはあります。

――『オオカミくん』でスタジオゲストに入った同じ事務所の桜井日奈子さんが、瞳さんのことを「ピュアなので、なびいちゃう」と言ってました。放送を観ていても、そんな印象はありました。

中澤  自分でもそう思います。友だちにも「あなたはチョロいから、騙されないように気をつけなよ」と言われていて、その通りになりました(笑)。好きだと言ってくれる人が気になっちゃって、その人のことを考えていると、良いところばかり見えてきて。特に今回のメンバーはみんな、どんどん惹かれる要素しかなくて、ずっと迷って悩んでいました。

「騙されないぞ!」と考えるようになりました(笑)

――この番組に出て、恋愛観が変わったりもしましたか?

中澤  「騙されないぞ!」って気持ちが強くなりました(笑)。今までは話していて、素直に「やったー!!」と盛り上がっていたのが、裏に何かあるのか、ひとつひとつの言葉を噛み砕いて考えるようになって。疑いすぎてもダメですけど、今は素直に受け止めすぎないようにしています。

――出演経験がいろいろプラスにはなったでしょうね。

中澤  プラスしかないです。同世代の方と3ヵ月も一緒にお仕事することがなかったので、接し方や周りへの配慮を学べて、自分の立ち位置やキャラクター的なものもわかりました。

――瞳さんはどんなキャラクターだと?

中澤  いじられキャラになりました(笑)。高校まではずっといじっている側で、「いじられるなんてプライドが許さない」という感じだったんです(笑)。それが、『オオカミくん』では中盤くらいから、ずっといじられてました。

――どんなふうに?

中澤  3話で私が「少女マンガやん、それ」と言ったのが、みんなのツボだったみたいで、何かと「少女マンガやん」と言われるようになりました。それと、私はすぐ顔が赤くなっちゃうから、わざと頭ポンポンとかやってきて、「ほら、また真っ赤」と言われたり(笑)。

――テレてる場面も多かったですもんね。

中澤  テレすぎちゃって、ネタにされて(笑)。でも、メンバー内で「年上に見えない」とよく言われて、うれしかったです。今回、年下の男の子が多くて、最初はそう言われると「何で? 私は3コ上だよ」とか思ってましたけど、年下に見られたほうが仲良くなれるし、私は第一印象で「怖そう」と思われることが多いので(笑)、「話したら無邪気でギャップがあった」と言われたのは良かったです。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

小学生のときに人生プランを考えていました

現在、大学3年生の中澤瞳。地元・長野で中学生の頃からモデル活動を始め、高校生のときにローティーンファッション誌の専属モデルに。以後、マクドナルドや河合塾ほか数々のCM、広告、MVなどに出演している。

――瞳さんのバックグラウンドをうかがっていきたいと思いますが、純日本人ですか?

中澤  はい。長野産です(笑)。

――顔立ちとかスタイルの良さとか、ハーフっぽい印象もあります。

中澤  よくそう言ってもらいます。父も「俺はロシアのハーフなんだ」とウソを言ってます(笑)。

――長野出身ということで、山に囲まれて育った感じですか?

中澤  そうですね。長野でもまだ都会のほうでしたけど、家を出たら周りは山で、東京に出てきたとき、高いビルに囲まれていてヤバイと思いました(笑)。

――子どもの頃はどんな遊びをしてました?

中澤  外が大好きで、いつも元気に遊んでました。泥遊びをして、泥団子をピッカピカに作るのが好きだったり。あと、秘密基地も作ってましたね。山の中でも家の押し入れでも作ったし、傘を何個もパーッと開いてドームみたいにしたり。実家が車屋さんだったので、部品が入っていた大きな段ボールを使って、部屋のようにしていました。手先が器用で、工作みたいにいろいろ作っていたんです。

――勉強もちゃんとやっていたんですか?

中澤  中学までは真面目にやってました。小学生のとき、「高校はここに行く。大学はここ」と人生プランを考えていたんです。行きたかった高校は両親の母校で、入試の難易度が高かったので、勉強は頑張っていました。

――英語科でしたっけ?

中澤  その高校に入りたかっただけで、学科は特に考えてなくて。普通科もあったんですけど、仲良い子が英語科に行くから「私もそっちにするわ」という感じでした(笑)。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

学校では目立つほうではありませんでした

――その小学生のときの人生プランに、将来はモデルになることも入っていたんですか?

中澤  この仕事をしたいと思っていました。だけど中学生になって、ダメだったときには幼稚園の先生になろうと、大学は幼児教育科があるところを考えてました。

――そこまで含めての人生設計でしたか。

中澤  はい。今でも、このお仕事がうまくいかなくなったら、託児所を開こうと思っています(笑)。だから幼稚園の先生の資格も取りたいとか、いくつか考えていることはあります。

――この仕事でうまくいきそうなのに、他のプランも備えているんですね。学校では優等生タイプだったわけですか?

中澤  小学生のときは目立ちたくて、学級委員をやったりしました。中学では成績は良いほうでしたけど、あまり目立つことはしなくなりました。3年生のとき、英語のスピーチをしたくらいですね。それはやっておくと、入試にプラスだと思ったので(笑)。

――では、クラスでどんなキャラだったんですか?

中澤  やっぱり目立つほうではなくて。仲良い子がテンション高かったので、一緒に盛り上がってました。見た目が「大人っぽい」とは言われてましたね。

――部活はやってました?

中澤  中学では美術部でした。絵は苦手だったんですけど、紙粘土で立体工作をしたりするのが楽しかったです。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

モデルが夢でしたけど漫才コンビも組んでました(笑)

――地元のモデル事務所にも入っていたとか。

中澤  幼稚園の頃からモデルさんが夢で、仲良い子のお父さんが地元の事務所を紹介してくれました。

――オシャレにも早くから目覚めたんですか?

中澤  そうですね。幼稚園の頃には自分で髪の毛をいじって、三つ編みとかしていたらしいです。小学生のときも、オシャレは好きだったと思います。

――じゃあ、物心がついた頃からモデルになりたかった感じ?

中澤  たぶん、おばあちゃんと近所を散歩していると、街の人が「かわいいね」と言ってくれて、それがうれしかったんです。もっと「かわいい」と言われたくて、物ごとが理解できるようになったら、「モデルさんはカッコイイ」と思ったんでしょうね。

――小学生向きのファッション誌を読んでいたりも?

中澤  全然読んでなかったです。でも、漠然と「テレビに出たい」と思うようになりました。出られるなら芸人さんでも何でも良くて(笑)、小学生のときには友だちとコンビを組んで漫才をやっていました。

――本当ですか? ちなみに、コンビ名は?

中澤  “ひとちっぴー”です。私がひとみで、ちひろちゃんという子とやっていたので。

――ネタも自分たちで考えて?

中澤  すっごくしょうもないネタですけどね(笑)。今では言いたくないくらいの。

――当時は人前で披露していたり?

中澤  家の前でローラースケートを履いて、漫才をやったりしました。「これは新しくて面白い」と思って、お母さんたちに見せていました。

――ウケたんですか?

中澤  覚えてないから、ウケてないかも。イヤな記憶は消しているので(笑)。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

ドラマを観て悪女になりたいと思って(笑)

――高1のときに『ピチレモン』のモデルオーディションに合格して、専属モデルになりました。

中澤  中3の受験のちょっと前に、お仕事で東京に通っていて、今の事務所にスカウトしてもらって、入ってすぐ受けたオーディションでした。

――好きなモデルさんがいたわけではなくて?

中澤  特にいなかったんですけど、中学生になってドラマを観始めて、『ファーストクラス』の佐々木希さんや菜々緒さんみたいになりたいと思いました。裏で仕組んでいる感じがカッコイイなと。

――悪女志向になりましたか。

中澤  そういう人間になりたい、ということではないですよ(笑)。普段できないことだから、やってみたくて。

――他にも、エンターテイメントで影響を受けたものはありましたか?

中澤  セカオワさんはずーっと好きで、ライブにも行ってました。家族みんなが好きなんです。この前発売されたシングルも、すぐ購入ボタンをポチッと押しました。

――大学に入って上京したのも、小学生のときのプラン通り?

中澤  いえ、地元の大学に行くつもりでした。このお仕事のことがよくわかってなくて、地元からでも通えるだろうと。でも、実際始めてみたら、東京に住んでいたほうがずっとやりやすいし、幅が広がる気がしたんです。

――大学での専攻は説明が難しいそうですね。

中澤  ITやソーシャルネットワーク、環境や街作りに外国語とか、グローバルな感じです。留学制度もあります。語学は英語と韓国語を取っていて、お仕事でも役に立ったらいいなと思います。

――女子大生っぽいこともしてますか?

中澤  空きコマでお菓子をたくさん買って、みんなで菓子パーをしたり、「このあとディズニー行く?」みたいなことはあります。仲良い友だちの4人グループでいつも一緒にいて、同じゼミの子が学食にいたら、集まってみんなで話したりもします。

――ちなみに、学食でよく食べるメニューは?

中澤  ラーメンですね。麺類が多いです。冬は毎日、コンビニのおでんを食べます。大根、しらたき、ゆで卵が好きで、はんぺんはもともと食べられなかったのが、大学に入って挑戦したらおいしくて、食べるようになりました(笑)。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

寂しがりでいつも友だちに「泊まりに来ない?」と

――東京でのひとり暮らしは快適ですか?

中澤  困ることはないですけど、ひたすら寂しくて(笑)。毎日1回、お母さんに電話して、あとは6歳下の妹や友だちにかけたりもします。

――寂しがりなんですか?

中澤  そうなんです。だから暇さえあれば、友だちに「今日空いてる? 泊まりに来ない?」と言ってます。人の家に行くのは気を使っちゃって苦手なので、自宅に呼んでいて。親友には「いつでもおいで」って、合鍵を渡しました(笑)。

――掃除や洗濯をするのは苦になりません?

中澤  面倒くさいと思いますけど、やらなきゃいけないときにまとめてやります。自炊はわりとしていて、急に「あれを食べたい」と思ったら、食材を買いに行って作ってます。自粛期間に大きな冷蔵庫も買いました。

――どんなものを作るんですか?

中澤  パスタが多いです。あとはアヒージョとか、おつまみ系です。陶器の食器も買いました。

――他に休みの日にしていることは?

中澤  家庭用のプロジェクターを買ったんです。それで部屋を映画館みたいにして、韓国ドラマとか『オオカミくん』とかライブ映像とかを、ずーっと観ています。

――韓国ドラマはどんな作品を?

中澤  友だちがハマっていたので、お勧めを聞いて、王道の『愛の不時着』や『梨泰院クラス』はまだ観ていません。面白かったのは、『梨泰院クラス』のパク・ソジュンさんが出ている『キム秘書はいったい、なぜ?』です。最近は『シンデレラと4人の騎士』を観ました。

――恋愛ものが多いんですか?

中澤  全部恋愛もので、あまり重くない作品です。感情移入しちゃうから、重いと自分が沈んじゃうんです(笑)。韓国ドラマは長い分、沈む期間も続いちゃうので、軽くて笑いがあるラブコメみたいなものを観ます。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

運動は苦手で人並みの筋肉は付けたくて

――スタイルキープのためにしていることはありますか?

中澤  特に運動とかはしていません。でも、ジムに行きたいとずっと思っていて、最近さらにその欲が高まりました。腹筋とか脚とか、筋肉を付けたいんです。今は筋肉ゼロなので(笑)、体をきれいに保てるくらい人並みにはなりたくて。

――学校の体育はどうしていたんですか?

中澤  運動は苦手なので、体育祭はできる限り出番を少なくして、応援に徹してました(笑)。球技大会もありましたけど、卓球は壊滅的にできなくて、自分でビックリしちゃって(笑)。バレーボールはサーブだけ入るから、その後はずっとネット前に立ってブロック。バスケもゴール下でずっと待っていて、パスが来たら必ず入る角度でシュートするだけ。全然走らなくて、コートの半分から出たことがありません(笑)。

――背の高さは活かしていたんですね。ストレッチ的なことはしていますか?

中澤  たまにハマることがあって、自粛期間中は“1日10分でできる”みたいなものを1ヵ月くらいやってましたけど、忙しくなって、いつの間にかやらなくなりました(笑)。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

毎日テレビで見掛けるような人になりたいです

――今後もモデル中心に活動していくんですか?

中澤  今は主にモデルをやってますけど、やりたいことはいっぱいあります。お芝居でもバラエティでも、何でも挑戦したくて。コントもできるならやりたいし、芸人さんが好きなので共演してみたいです。

――どんな芸人さんが好きなんですか?

中澤  東京03さんがすごく好きで、長野に公演に来てくれたとき、3年くらいずっと、家族みんなで観に行ってました。あと、EXITさんも好きで、『オオカミくん』のスピンオフが面白すぎて、何回も観ちゃいます。

――女優業はドラマ『イミテーションラブ』などで経験してますね。

中澤  演技レッスンを始めた頃は、何をどうしたらいいのか全然わからなかったんですけど、作品に参加させてもらうと楽しくて、「もっとこうしたら良かった」ということも出てきたので、いろいろな役をやりたいです。

――少女マンガ原作のラブコメとか?

中澤  これだけ少女マンガが好きだと言っているので、何かやらせてくれないかな(笑)。ヒロインのライバルで最終的に仲良くなる役がやりたいです。

――『オオカミくん』に出演して波乱万丈の恋愛体験をしたことは、演技にも活かせるのでは?

中澤  そうですね。前は感情を隠すことが多かったのが、出すようになったので。自分で客観的に「こういう気持ちになるんだ。私はこうやって泣いてるんだ」とわかったのが、プラスになっていると思います。

――演技力を磨くために、日ごろからやっていることはありますか?

中澤  たとえば1人で泣いているときも、泣き終わったら、どういう感情だったか思い出したり、一度客観視します。自分の泣いている顔も見たくて、泣いちゃったときにバーッと鏡のところに行ったこともあります(笑)。

――普段から、どこか客観的に自分を見ていると。

中澤  友だちと盛り上がっていたりしても、ふとした瞬間、自分を客観視しているときはあります。

――それは女優向きの資質かもしれませんね。野心はあるほうですか?

中澤  「有名になりたい」というのはあります。テレビやCMで毎日見掛けて、「この番組にも、あの番組にも出ていた」と言われるくらい、忙しくなりたいです。

Profile

中澤瞳(なかざわ・ひとみ) 

1999年6月2日生まれ、長野県出身。身長168cm。

2015年に『ピチレモン』のモデルオーディションでグランプリ。同年12月号まで専属モデルを務める。マクドナルド『マックフルーリー ブラックサンダー』、長野JAバンク『ゆめこまち』、河合塾などのCM、大黒摩季『LOVE MUSCLE』などのMVに出演。現在、ウテナ『ゆず油』、セガインタラクティブ『プリクラ機「Fiz」』の広告モデル。女優として、ドラマ『がっこう××× ~もうひとつのがっこうぐらし!~』、『イミテーションラブ』に出演。今年8~10月に放送の『オオカミくんには騙されない2020』に出演。

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芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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